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魔王的大陸篇 二百七十八話 再戰……才怪的觀察

作者:SPT草包│2020-11-02 18:50:14│巴幣:14│人氣:1087
四度目は嫌な死属性魔術師
討厭第四次的死屬性魔術師
作者:デンスケ
第十二章 魔王の大陸編 二百七十八話 再戦……ではなく観察
第十二章 魔王的大陸篇 二百七十八話 再戰……才怪的觀察
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 ジョブチェンジを終えたヴァンダルー一行は、ユラク町長から町を挙げての歓迎を受けた。
 結束轉職的范達魯一行受到來自尤拉克鎮長舉鎮的歡迎。
 宴が開かれ、ガルトランドの名物である茸や海産物、毛長象や巨大ナマケモノ等他では見ない珍しい魔物を使った料理が振る舞われた。
 召開宴會,被招待使用了身為加爾特蘭多名產的蘑菇及海產物,長毛象及巨大樹懶等沒在別處看過的稀有魔物的料理。

「このイルカ、鱗があるんだね」
「這個海豚有鱗呢」
「プリベル、それは魚竜という水棲の恐竜らしいですよ」
「普莉貝爾,那似乎是名為魚龍的水棲恐龍唷」
「そうなの!?」
「是那樣嗎!?」
 驚くプリベルだが、実はヴァンダルーも知らなかったが、魚竜は恐竜ではなく水棲爬虫類である。少なくとも『地球』では。この『ラムダ』での分類は不明である。
 雖然普莉貝爾很吃驚,但其實范達魯也不知道,魚龍並不是恐龍而是水棲爬蟲類。至少在『地球』是。在這個『拉姆達』的分類不明。

「オーム貝のフライに、巨大ナマケモノのタンも絶品じゃぞ」
「油炸鸚鵡螺、加上巨大樹懶的舌頭也是絕品喔」
 魚竜の姿焼きや、様々な肉のバーベキューにヴァンダルー達は舌鼓を打った。
 范達魯他們對整隻烤魚龍、及各種肉的燒烤讚不絕口。

 そして、ヴァンダルー達も振る舞われるだけではなく、手に入れていた食材を気前よく振る舞った。
 然後,范達魯他們不只是被招待,也大方的招待到手的食材。
「これは初めて食べる味ですね」
「這是第一次吃到的味道呢」
「それはヒトデです。俺も初めて料理しましたが、ここの茸のソースのお蔭で上手くできたと思います」
「這是海星。我也是第一次料理,但多虧這裡的蘑菇醬我認為做得很好。」
「ヒトデ!? ヒトデを調理したのですか!? それもこんなに……集めるのが大変だったのでは?」
「海星!? 烹調了海星嗎!? 而且還這麼多……收集不辛苦嗎?」
 ユラク町長が食べていた料理が、ヒトデだと知って目を丸くした。そして宴には、彼が食べたものと同じヒトデ料理がまだまだ並んでいる。
 尤拉克鎮長知道在吃的料理是海星後瞪大了眼睛。然後在宴會上,與他吃的東西同樣的海星料理還陳列著很多。

 この料理のために何千、何万匹ものヒトデを使ったのだろうかと想像し、それに必要な労力を考えると気が遠くなるユラクだったが、ヴァンダルーの次の言葉で納得した。
 雖然尤拉克想像為了這道料理要使用幾千、幾萬隻的海星,而且考慮到必要的勞力就腦筋空白了,但因范達魯接著的話理解了。
「いえ、『ヒトデの獣王』がバラバラになる前にグファドガーンが集めてくれたので、特に大変ではありませんでした」
「不會,因為是古法德岡在『海星的獸王』變得支離破碎之前收集來的,並不特別辛苦」
 ヒトデとは『ヒトデの獣王』レポビリスの事だった。可食部位の少ないヒトデでも、全長百メートル以上の巨体なら、かなりの量になる。
 所謂的海星是指『海星的獸王』雷珀畢利斯。即便是可食用部位很少的海星,若是全長一百公尺以上的巨大身體,也有相當的份量。

 味は同程度の強さの魔物と比べると大分落ちるが、それでも並の食材よりは美味い。
 雖然味道大概與同樣程度強大的魔物相比很遜色,但儘管如此也比一般食材還美味。
『その節はお世話になりました』
『那時承蒙關照了』
「いいえ、見事な戦働きだった」
「不會,是漂亮的戰鬥」
 レポビリスを倒した骨人と、集めたグファドガーンがそうお互いを労う。その向こうでは、ボークス達と氷雪系巨人種達が杯を交わしていた。
 打倒雷珀畢利斯的骨人與、收集的古法德岡如此互相慰勞。在那對面,波庫斯他們與冰雪系巨人種們交杯中。

 元は同じ巨人種同士、気が合うのだろう。
 原本就是同樣的巨人種同伴,很合得來吧。
「この肉は硬いが、噛めば噛むほど豊かな滋味が染みだしてくる」
「這個肉雖然硬,但越咬越有豐富的滋味滲出來」
「いったい、何の肉なのだ?」
「這到底是什麼的肉?」
『おう、ラダテルって巨人の肉だ』
『哦,是巨人拉達泰爾的肉』
「ごぶっ!?」
「喀噗!?」

 だが、氷雪系巨人種達は真なる巨人を食べる事に、まだ抵抗があったようだ。思わず吹いて、肉を吐き出しそうになる。
 但是,冰雪系巨人種們好像還對吃真正的巨人一事有所抵抗。不由得噴了,把肉吐了出來。
『折角のお肉がもったいないよ。このままだと無駄になっちゃうし、他の獲物のように感謝して食べてあげないと』
『可惜了難得的肉唷。這樣下去就太浪費了,必須要像其他的獵物一樣感謝的吃掉』
 しかし、そうジーナが言うと、氷雪系巨人種達も「そう言うものか」と考え直したようだ。
 可是,吉娜如此說後,冰雪系巨人種們好像也重新考慮「是那一回事嗎」。

「……そうだな。狩りの獲物と同じように、食えるなら食ってやらないとな」
「……也是呢。就跟狩獵到的獵物一樣,能吃就必須要吃掉呢」
「食って相手の命に感謝を捧げる。それは真なる巨人だろうが、獣王だろうが、変わらない。さすが、地上のヴィダの神官様は言う事が違う」
「對吃掉對方的生命獻上感謝。這是真正的巨人還是獸王都不會改變。不愧是地上的維達神官大人,說的就是不同」
 ガルトランドでは、ポヴァズやゾーザセイバの主神としてヴィダが信仰されている。そのため、ヴィダの御使いを降ろす事が出来るジーナは、特別な存在と見なされていた。
 在加爾特蘭多,維達作為粕瓦茲及佐札舍跋的主神被信仰著。因此,能做到降臨維達御使一事的吉娜被看作特別的存在。

『そうそう、食べないと無駄になっちゃうからね』
『沒錯沒錯,因為不吃就太浪費了呢』
だから食の忌避感を抑えてしまう程には、尊敬されているのである。
所以在抑制吃的忌諱感的程度上是被尊敬著。
 ちなみに、ズヴォルドの肉は主にピートが食べているので、宴に供されていなかった。
 順帶一提,由於茲沃魯多的肉主要是皮特在吃,沒有被供應在宴會上。

そして宴が済んで次の日、十分に英気を養ったヴァンダルー一行は、ドーラネーザやデディリア、そしてユラク町長を加えた仲間達と共も話し合った。
然後宴會結束的隔天,充分地養精蓄銳的范達魯一行,與加上朵菈涅薩及蝶荻莉亞、還有尤拉克鎮長的同伴們一起商量。
 ガルトランドから遠く離れたヴィダル魔帝国や、アルクレムに居るメンバーもグファドガーンの【転移】によって集まっている。
 待在遠離加爾特蘭多的維達魯魔帝國及、及阿魯庫雷姆的成員也經由古法德岡的【轉移】集合了。

『方針って言っても、またすぐ殴り込めばいいだけじゃねぇか? 敵の数や構成も、あの龍やヒトデの霊から聞き出したんだろ?』
『就算說是方針,不就只是再圍毆上去就好了嗎? 敵人的數量及構成都從那頭龍及或海星的靈那問出來了吧?』
 地上に集まっている『岩の巨人』ゴーン達の戦力は、数も特性も『大渦龍神』ズヴォルドと『ヒトデの獣王』レポビリスの霊から聞き出している。
 集合在地上的『岩之巨人』貢他們的戰力,數量與特性都從『大渦龍神』茲沃魯多與『海星的獸王』雷珀畢利斯的靈那問出來了。

敵の数はやはり亜神を中心とした約三十柱で、現場指揮官は『岩の巨人』ゴーン。『轟雷の巨人』ブラテオ、そしてヴァンダルー達はまだ直接戦っていないが『大海龍神』マドローザ等が副官格だ。……ブラテオは副官という感じではなかったが。
 敵人的數量果然是以亞神為中心的三十柱左右,且現場指揮官是『岩之巨人』貢。『轟雷的巨人』布拉泰歐、還有范達魯他們還沒直接戰鬥過的『大海龍神』瑪多蘿札等是副官格。……雖然布拉泰歐沒有名為副官的感覺。

 それらの情報を参考に、地上へ再び殴り込みを仕掛けるのは、実は悪い提案ではない。寧ろ常道である。
 把那些個情報當參考,前往地上再次動手圍毆上去其實是不錯的提案。不如說是常規。
『ヂュウ。敵は先の戦いで数が減っています。対して、こちらはダルシア様やゴドウィン殿、レギオン、そしてルチリアーノ達が加わり、戦力は格段に上がりました。
『啾。敵人在之前的戰鬥裡減少了數量。相反,這邊加入了妲露希亞大人及歌德溫殿、雷吉翁、還有路基里亞諾他們,戰力顯著地提升了。
 主よ、敵が新たな戦力を補充する前に仕掛けるべきかと』
 主人唷,應該在敵人補充新的戰力之前動手嗎』

「私も戦力に入っているのかね!? 出来ればここで暫く、ホムンクルスや新発見されたヴィダの新種族を研究する事に、専念したいのだが」
「我也要加入戰力嗎!? 可以的話,我想在這裡暫時專心於研究荷姆克魯斯及被新發現的維達新種族一事上就是了」
 ルチリアーノが、自分も戦力に含まれていると知って、慌てて声をあげる。ベテランの前衛職が揃っている事が前提だが、彼もA級ダンジョンの攻略に参加できる程の実力を持っているのだが……性格は実力の高低に影響を受けないようだ。
 路基里亞諾知道自己也被包含在戰力裡,驚慌的發出聲音。雖然是以湊齊老手的前衛職為前提,但他也是擁有著能參加A級迷宮攻略程度的實力就是了……性格似乎不受實力高低的影響。

「まあ、ルチリアーノはそのために来てもらったので、研究とガルトランドの魔術師達との技術交流に専念してください」
「反正,路基里亞諾是因此而來的,請專心在研究與和加爾特蘭多的魔術師們的技術交流上」
 そう彼が言った途端、両手でバンザイをするルチリアーノ。喜ぶ弟子から視線を外したヴァンダルーは、ボークス達に向き直って語った。
 正當他如此說的時候,路基里亞諾用雙手做出萬歲。視線從喜悅的弟子那岔開的范達魯重新朝向波庫斯他們說了。

「確かに、これから態勢と戦力を整えて、封印されているボティンの元へ突貫する事も可能です。場所も、ポヴァズ達のお蔭で分かりましたし」
「確實,這之後做好準備與戰力,朝被封印住的波婷身邊突擊也有可能。場所也多虧了粕瓦茲他們明白了」
 ガルトランドの神々は、マリスジャファー以外は元魔王軍所属でボティンが魔王グドゥラニスに封印された場所を知っていた。しかも、魔王が倒された後大陸から離れたグファドガーン達と違い、十万年の間大陸の地下に潜んでいた。
 加爾特蘭多的眾神除了馬利斯嘉法以外,都是原魔王軍所屬且知道波婷被魔王古都拉尼斯封印的地方。而且,跟魔王被打倒後從大陸離開的古法德岡他們不同,十萬年間都潛伏在大陸的地下。

 魔素による重篤な汚染で大陸の形が変化し、空間や重力が歪んでいても、ボティンが封印されている場所は把握し続けている。
 就算大陸的形狀經由魔素的重度污染而改變,空間及重力扭曲了,也持續把握著波婷被封印著的地方。

『この大陸を見捨てたアルダ達も、封印の様子だけは注意し続けていたからな。迂闊に近づくと我々とガルトランドの存在に気がつかれるかもしれないので、常に気を付けていたのだ。多少の誤差はあるかもしれんが、空を飛ぶ船を持つお前達の機動力なら、問題にはならないだろう』
『因為拋棄這塊大陸的阿魯達他們也只持續注意著封印的樣子呢。由於隨便亂接近的話我們與加爾特蘭多的存在或許會被注意到,要時常注意著。或許會有多少的誤差,但若是擁有飛空船的你們的機動力,是不成問題的吧』
 ガルトランドの神々を代表して、亜神であるゾーザセイバがそう説明した。
 代表加爾特蘭多的眾神,身為亞神的佐札舍拔如此說明。

 そしてヴァンダルーが再び口を開いた。
 然後范達魯再次開口。
「挑めば俺達はゴーン達に勝ち、封印されたボティンの元に辿りつくでしょう。
「挑戰的話我們會贏貢他們,尋到被封印的波婷身邊吧。
 ですが、今度はゴーン達も態勢を整え、前のような不手際は起こさずに俺達を迎え撃つでしょうから、厳しい戦いになる筈です。犠牲が出るかもしれませんし、ボティンが封印されている場所に到達できても、封印を解くのにどれくらいかかるか分かりません」
 但是,這次貢他們也會做好準備,不會發生像前次的敗筆來迎擊我們吧,所以應該會變成嚴峻的戰鬥。或許會出現犧牲,就算能到達波婷被封印的地方,也不知道解開封印要花多久」

 魔王の大陸に到達したばかりの時に受けた、ゴーン達の待ち伏せ。その時は『雷の巨人』ラダテルと『大渦龍神』ズヴォルドの先走りによって、不完全な状態だった。それゆえ、包囲網が完成する前に撤退する事が出来た。
 在剛到魔王的大陸時受到貢他們的埋伏。那個時候由於『雷之巨人』拉達泰爾與『大渦龍神』茲沃魯多的偷跑,呈現不完全的狀態。故此,能在包圍網完成之前撤退。
 しかし、総力戦になれば戦いは激化し、一行の中でやや実力的に劣るクワトロ号や『死海四船長』、アンデッド船員に犠牲者が出るかもしれない。
 可是,變成總體戰的話戰鬥會激化,一行之中在實力上些許劣化的庫娃特蘿號及『死海四船長』、不死族船員裡會出現犧牲者也說不定。

 それに、そうしてゴーン達に勝ってもボティンにかけられた封印をすぐ解けるとは限らない。
 而且,這麼做就算贏了貢他們,也未必能馬上解開被施加在波婷上的封印。
 これまでヴァンダルーは、自分の魂に施された呪い以外の呪いや封印を幾つも解いて来た。その中には、神や勇者が施したものも含まれている。
 范達魯至今也解開來過幾個除了被施加在自己靈魂上的詛咒以外的詛咒及封印。在那裡面也包含著神或勇者施加的東西。

 しかし、魔王グドゥラニスが自ら施した封印に触れるのは初めてだ。ほんの数秒で解けるとは限らない。一時間や二時間、もしかしたら半日以上かかるかもしれない。
 可是,接觸魔王古都拉尼斯親自施加的封印是第一次。未必能用區區數秒解開。一小時或兩小時,難保不會花上半天以上。
 ……こう説明すると、短い時間のように思うかもしれないが、戦闘の最中に行うには長すぎる時間だ。
 ……如此說明後,或許會認為是短時間,但在戰鬥當中進行時間就太長了。
 勿論すぐに解ける可能性もあるが、それを当てにするのは危険すぎる。
 當然也有馬上解開的可能性,但要命中那點則太過危險了。

『なら、ゴーン達を全滅させてから封印を解けば良い。それに犠牲がでる可能性って言っても、これまでと同じだぜ。
『那麼,讓貢他們全滅之後解開封印就好了。而且要說出現犧牲的可能性,至今也是一樣的喔。
 戦力を集めて、準備万端に整えても殺し合いだ。魔境での狩りだろうがダンジョンの攻略だろうが、死ぬ可能性はある。あるが、それを恐れちゃ飯の種は手に入らねぇ』
 就算聚集戰力、做好萬全的準備也是互相殘殺。在魔境的狩獵又或是迷宮的攻略,都有死亡的可能性。雖有卻懼怕那點是保不住飯碗的』

『ボークスは、これまでと同じように過度に恐れる必要はないって言いたいみたい。まあ、それには私も同感だし……準備を整えて、クワトロ号だけじゃなく小回りの利くサムも投入して、深淵原種吸血鬼の人達も集めれば犠牲も出ないんじゃないかな?』
『波庫斯好像是想說與至今相同沒必要過度地恐懼。不過,在那點上我也是同感……做好準備,不只是庫娃特蘿號隨機應變的薩姆也投入,深淵原種吸血鬼的人們也聚集的話不就不會出現犧牲了嗎?』

『勝負が終わったら、すぐ境界山脈に戻ってもらわないと拙いけど。他の亜神が境界山脈に攻め込んでくるかもしれないし』
『勝負結束的話,不馬上返回境界山脈就太笨拙了。其他的亞神會來進攻境界山脈也說不定』
 ジーナとザンディアがボークスの意見に頷き、出るかもしれない犠牲をゼロにする方策を出す。敵である約三十の亜神は脅威だが、ヴァンダルー達にも二十人以上の原種吸血鬼達がいる。
 吉娜與贊蒂亞對波庫斯的意見點頭,提出將或許會出現的犧牲降為零的方案。敵人三十左右的亞神雖是威脅,但范達魯他們那也有二十人以上的原種吸血鬼們。

 境界山脈内部の守りが手薄になるのを恐れなければ、魔王の大陸の亜神戦力を圧倒する事も出来るだろう。
 若不怕境界山脈內部的防守變得空虛的話,就能做到壓倒魔王的大陸的亞神戰力了吧。

「ボークス達もそう言っているし、ゴーン達を倒した後封印を解けば、それでいいんじゃないの?」
「波庫斯他們也如此說過,打倒貢他們之後解開封印的話,那樣不就好了嗎?」
 プリベルがそう尋ねるが、ヴァンダルーは首を横に振った。
 普莉貝爾雖如此詢問,但范達魯左右搖了搖頭。
「いいえ、ゴーン達を全滅させても、新たに神や英霊が現れるかもしれません。魔王の大陸にはいくつか疑似的な神域があるようです。前の戦いの時、角笛や陣太鼓を持った神が来ていたのが見えましたから」
「不對,就算讓貢他們全滅,或許也會出現新的神或英靈。在魔王的大陸上好像有幾個疑似的神域。因為之前戰鬥的時候,看到拿著角笛及陣太鼓的神過來了」

 亜神達は物理的な肉体を持っている。そのため、【転移】で瞬間移動でもしない限り、他の場所から魔王の大陸にはせ参じるためには海を泳ぐか、空を飛ぶしかない。
 亞神們擁有著物理的肉體。因此,要是不用【轉移】瞬間移動,為了從其他地方參訪魔王的大陸就只能游過大海、飛過天空。
 だが神は肉体を持たない分、ほんの数分で移動してくる。地上が疑似神域になっていれば、降臨する事も可能だ。
 但是神不擁有肉體,能用短短幾分鐘移動過來。地上成了疑似神域的話,降臨之事也可能了。

 そして地上には、ゴーン達によって幾つもの疑似神域が創られている。ラダテル達は、疑似神域が創られている事自体は知っていたが、その数や正確な位置は知らなかった。
 然後在地上,幾個疑似神域藉由貢他們被創造了。拉達泰爾他們雖然知道了疑似神域被創造這件事本身,但不知道其數量及正確的位置。
 殺された時ヴァンダルーに情報が渡らないよう、敢えて知らされなかったのか、それともただラダテル達にとって必要ではないので、知ろうとしなかったのかは分からないが。
 被殺的時候情報沒有交給范達魯,不知道是不敢讓他們知道呢,還是說僅僅是對拉達泰爾他們沒必要而沒打算知道呢。

 分かっているのは、ボティンが封印されている近くにも必ず疑似神域があるだろうという事だけだ。
 知道的只有在波婷被封印的附近必定有疑似神域這件事。
「連中は失礼な事に、どうやら俺がボティンの魂を喰うためにやって来たと思い込んでいるようです。それを防ぐためなら、戦力を追加で送り込んでくるでしょう」
「對同伴失禮一事,看來似乎是深信我是為了吃波婷的靈魂而來的。若為了防範那點,會把戰力追加送進來吧」

 疑似神域は作ったゴーンや、シリウス達を倒しても残る。そこに次から次に神や英霊が降臨したら、キリがない。
 就算打倒製做的貢或、希利烏斯他們疑似神域也會留下來。神或英靈在那裡一個接一個降臨的話就沒完沒了了。

「では、一気に突貫するのではなく、敵の戦力を削っては退くのを繰り返してはどうかしら?」
「那麼,不是一口氣突擊、而是削減敵人的戰力重複撤退又怎樣呢?」
 敵に援軍がある可能性を考えたエレオノーラは、そう提案した。
 艾蓮奧諾菈考慮到敵人會有援軍的可能性如此提案。
「神と言っても……いいえ、神だからこそ一度受けたダメージがすぐに治る事はないはずだし、新しい即戦力を魔王の大陸に集めるには時間がかかるはずよ。対して、私達はヴァン様がいれば幾らでも回復する事が出来る」
「就算說是神……不對,正因為是神受過一次的傷害也應該無法馬上治療,讓新的戰力聚集到魔王的大陸上也應該要花時間唷。相反,我們有范達魯大人的話多少次都能回復」

 戦いで消耗した魔力は、ヴァンダルーが【魔力譲渡】をすれば補う事が出来る。ヴァンダルー自身の魔力は【魔力常時回復】スキルと【魔力回復速度上昇】スキルのお蔭で、常に回復している。倒した亜神やベルモンドの血を飲めば、【統血】スキルの効果で回復はさらに早まる。
 因戰鬥消耗的魔力能讓范達魯做【魔力讓渡】來補充。范達魯本身的魔力多虧【魔力時常回復】技能與【魔力回復速度上昇】技能,經常地回復著。若是喝下打倒的亞神或貝爾蒙德的血,回復會因【統血】技能的效果更快速。

 怪我をした場合でも、ブラッドポーションに、ダルシアやジーナ、ザンディア等の魔術がある。
 即便是受傷的情況,也有血回復藥、加上妲露希亞及吉娜、贊蒂亞等的魔術。

 その気になれば、一日に二度以上ゴーン達を攻める事も出来るだろう。
 若有那意思的話,能做到一天攻擊貢他們兩次以上吧。

「そうして短い間隔でヒット&アウェイを繰り返し、相手が数を減らしたところで突っ込んで全滅させる。そしてヴァン様が封印を解いている間、私達がヴァン様をお守りすればいいのよ」
「像這樣重複以短間隔攻擊與脫離,在對手數量會減少的點上還能衝進去讓他們全滅。然後范大人解開封印的期間,我們保護好范大人就行了喔」
『なるほど。それに、もしヴァン様を守るのに戦力が足りなければ、そしてボティンに掛けられた封印を解くのに時間がかかりそうなら、ヴァンダルー様に補充用の使い魔王を創ってもらえば良いのね』
『原來如此。而且,假如保護范大人的戰力不夠的話,然後解開施加在波婷上的封印很花時間的話,讓范達魯大人創造補充用的使魔王就好了呢』

 アイラがエレオノーラの提案した作戦を内心苦々しく思いながらも補足し、肯定する。ライバルが良さそうな作戦を立案したのは気にくわないが、個人的な感情だけでエレオノーラの脚を引っ張ろうとする姿を、ヴァンダルーに見せたくないからだ。
 儘管愛菈認為內心非常討厭艾蕾奧諾菈提案的作戰也做了補充、肯定。因為雖然看不順眼對手擬定了不錯的作戰,但不想讓范達魯看見只憑個人的感情就去扯艾蕾奧諾菈後腳的姿態。
 実際、エレオノーラの提案した作戦はゴーンが最も恐れているものであり、実行すれば一定以上の効果をあげるのは間違いない。
 實際上,艾蕾奧諾菈提案的作戰也是貢最害怕的東西,實行的話毫無疑問會產生一定以上的效果。

 しかし、このままエレオノーラの提案を通す訳にはいかないと、粗を突く。
 可是,不能就這樣下去讓艾蕾奧諾菈的提案通過而挑起毛病。
『しかし、ヒット&アウェイを繰り返すそうだけれど襲撃と撤退の方法を考えているの? 次からもガルトランドに逃げ込む事が出来るとは限らないし、【転移】を使って逃げるなら、敵も何らかの方法でそれを止めようとするはずよ』
『可是,雖然是要重複攻擊與脫離但有考慮過襲擊與撤退的方法嗎? 下次開始也未必能逃進加爾特蘭多裡,如果使用【轉移】逃跑,敵人也應該會打算用某些方法阻止那點唷』

『そうね。特に【転移】対策は向こうもしてくるでしょうし。そう考えると、昨日【転移】じゃなくて、ガルトランドに逃げ込めたのは幸いだったかもしれない』
『也是呢。特別是對面也會做【轉移】對策的吧。如此考慮的話,昨天不是【轉移】而是逃進加爾特蘭多裡或許是很幸運的』
『ドルトンからも忠告されたしね』
『也有來自道爾敦的忠告呢』
 アイラに痛いところを突かれたエレオノーラが顔を顰め、さらに、レギオン達はゴーン達が【転移】対策をしていた可能性について言及する。
 被愛菈戳到痛處的艾蕾奧諾菈皺著臉,雷吉翁他們更是說到了關於貢他們做了【轉移】對策的可能性。

『グファドガーン! 空間属性の邪神と見込んで尋ねるが、ゴーン達が君の【転移】を邪魔する事は可能なのか!?』
『古法德岡! 雖估計是空間屬性的邪神而尋問,但貢他們有可能阻礙妳的【轉移】嗎!?』
「可能です、ワルキューレ。偉大なるヴァンダルーがレポビリス達の霊から聞き出したところによると、あの戦場では空間属性の神が幾柱か、潜んでいました。彼らなら、私の【転移】を妨害し、発動を遅延させる事ができるでしょう」
「有可能,女武神。根據偉大的范達魯從雷珀畢利斯他們的靈那問出來的部分,在那戰場上潛伏著幾柱空間屬性的神。若是他們,是能做到妨礙我的【轉移】、讓發動延遲的吧」

「出来るんだ……じゃあ、ますますドーラちゃんに招いてもらって良かったね。いざ、【転移】で逃げるぞって時に邪魔されていたら、隙を突かれていたかもしれないし」
「做得到呀……那麼,更加覺得受到朵菈醬邀請真是太好了呢。一旦,用【轉移】逃跑的時候被阻礙的話,或許會被趁虛而入」
『たしかに。予定していた逃走が止められれば、我々も動揺していたはず』
『的確。預定的逃走被阻止的話,我們也應該會動搖』
 プリベルとミハエルが口々にそう頷く。
 普莉貝爾與米亥爾異口同聲地如此同意。

 ただヴァンダルー達は知らないが、空間属性を司る大神ズルワーンの従属神で、元人間の従属神は全てヴィダ派についた。アルダ勢力についたとされる神々は、自我を持たない魔力から創られた御使いが昇華した神ばかりだった。それも、何が起きても世界の維持管理を行うようズルワーンから指示を受けた神ばかりだ。
 只是范達魯他們不知道,司掌空間屬性的大神茲魯旺的從屬神裡,原人類的從屬神全部都跟隨維達派。被當成跟隨阿魯達勢力的眾神,盡是不擁有自我、從魔力中被創造出的御使昇華來的神。而且,盡是就算發生了什麼也只會接受來自進行世界維持管理的茲魯旺指示的神。

 だから、実際はアルダ勢力にズルワーンの従属神がいる訳ではない。
 所以,實際上阿魯達勢力裡並不存在茲魯旺的從屬神。
 世界の維持管理を行っているズルワーンの従属神の近くに、アルダ勢力がいるだけだ。
 只是在進行著世界維持管理的茲魯旺的從屬神附近,有阿魯達勢力在。

 だが、ヴィダとアルダの戦いから十万年以上が過ぎており、空間属性に適性のあるアルダ信者の内、大きな功績を遺した者も何人かいた。本来なら、そうした者達は「空間属性魔術も使える、『法命神』アルダの従属神」になるはずだった。
 但是,從維達與阿魯達的戰鬥過了十萬年以上,有空間屬性適性的阿魯達信徒裡面,也有幾位留有大大功績的人在。本來的話,那麼做的人們應該會成為「也會使用空間屬性魔術,『法命神』阿魯達的從屬神』」。

 だが、アルダはそうした者を、自分の勢力の一員であると思い込んでいるズルワーンの従属神の元に連れて行き、空間属性の神として認めるよう、要請した。世界の維持管理を行う神の数に不安がある、ズルワーンの従属神を増やすために。
 但是,阿魯達將那麼做的人,帶去深信是自己勢力一員的茲魯旺從屬神身邊,作為空間屬性的神來請求承認。對進行世界維持管理的神的數量上有所不安,為了增加茲魯旺的從屬神。
 そして、自我を持たないズルワーンの従属神は、『世界の維持管理のために』 という理由で、ズルワーンの代理として要請に従った。
 然後,不擁有自我的茲魯旺的從屬神,以名為『為了世界的維持管理』的理由,遵從作為茲魯旺代理的請求。

 こうして、「元アルダ信者の空間属性の神」が何柱も誕生してしまった。アルダが意図した事ではないが、空間属性の神となった事で彼らの空間属性魔術は人間だった頃の技量に神としての権限が加わり、強力なものになっている。
 就這樣,誕生了幾柱「原阿魯達信徒的空間屬性的神」。雖然不是阿魯達的企圖,但因為成為空間屬性神,他們的空間屬性魔術在人類時的本事上加上了作為神的權限,成為了強力的東西。
 空間属性に特化した、『迷宮の邪神』グファドガーンにある程度対抗できる程にまで。
 在空間屬性上特化,甚至到了能對抗身為『迷宮的邪神』古法德岡水平的程度。

 ズルワーンとしては想定外の事態で、アルダを『天然って怖い』と評していた。
 就茲魯旺來看,因意料之外的事態把阿魯達評為『天然得恐怖』。
 しかし、誰も神殿まで訪ねてズルワーンに説明を求めようとしないまま、話し合いは進んで行く。……ある意味、かの神は信用されているのかもしれない。
 可是,誰都沒有走訪神殿跟茲魯旺尋求說明,對話就這樣進行下去。……某意義上,那位神或許是被信任的。

「そうなると、撤退するには普通に逃げるか、魔王の大陸から遠く離れた場所から【転移】しないといけない訳ね」
「那樣的話,要撤退就是普通地逃跑,或是只能從遠離魔王的大陸的地方來【轉移】了呢」
「それと、直接ガルトランドに【転移】するのは避けた方が良いと思うの。伝説的な空間属性の魔術師は、他人が【転移】した痕跡を辿って、行き先を特定できるって聞いた事があるわ」
「還有,我認為避開直接【轉移】到加爾特蘭多會比較好。有聽說傳說的空間屬性的魔術師,能循著別人【轉移】的痕跡特定目的地喔」
「それじゃあ、ますますヒット&アウェイはダメね」
「那樣的話,一擊脫離就更加不行了呢」

 ダルシアの提案に、エレオノーラは苦笑いを浮かべて自身の案を下げようとした。しかし、ヴァンダルーはそれに待ったをかけた。
 艾蕾奧諾菈對妲露希亞的提案浮現苦笑打算撤下自己的方案。可是,范達魯喊停了那點。
「いえ、エレオノーラの案は良い案だと思います。それで俺の案なのですが、ゴーン達に俺達の作戦をヒット&アウェイを繰り返し、戦力を削る事だと誤解させ、その間に――」
「不,我認為艾蕾奧諾菈的方案是個好方案。然後是我的方案,讓貢他們誤解我們的作戰是重複一擊脫、離削減戰力,在這期間——」



 ヴァンダルーが魔王の大陸に姿を現した二日後……ガルトランドで彼らが作戦会議を行った翌日……再び彼等は魔王の大陸の近くに出現した。
 范達魯在魔王的大陸上現身的兩天後……他們在加爾特蘭多進行作戰會議的隔天……他們再次出現在魔王的大陸附近。

 バーンガイア大陸のアルクレム公爵領にヴァンダルーの姿があったが、今度は『角笛の神』シリウスも最初から偽物を疑い、いつでも魔王の大陸の疑似神域に降臨できるよう待機していた。
 邦蓋亞大陸的阿魯庫雷姆公爵領上雖然有范達魯的身影,但這次『角笛之神』希利烏斯也從最初就懷疑是假貨,總是在魔王的大陸的疑似神域裡為了能降臨而待機著。
 まだ負傷者が回復しきらず、戦力が回復していないゴーン達も、先走るラダテルや『大渦龍神』ズヴォルドがいなくなった事で、今度はスムーズにクワトロ号を包囲する事に成功した。
 受傷者還未回復過來,戰力還沒回復的貢他們,也因沒有了偷跑的拉達泰爾及『大渦龍神』茲沃魯多,這次順暢地成功包圍住庫娃特蘿號。

『今度こそ倒すのだ! だが、奴の『界穿滅虚砲』だけは何としても回避しろ! 直撃すれば死は勿論、魂の消滅は避けられんぞ!』
『這次會打倒的! 但是,只有那傢伙的『界穿滅虛砲』無論如何都要迴避! 別說直擊到會死了,靈魂也會被消滅掉的喔!』
『分かりきった事をごちゃごちゃと、喧しいぞ!』
『把再明白不過的事弄亂,真是吵死了!』

 ゴーンの指揮に従いながらも、『轟雷の巨人』ブラテオと『大海龍神』マドローザはそれぞれ息子の仇を討つべく、クワトロ号に接近する。
 儘管遵從貢的指揮,『轟雷的巨人』布拉泰歐與『大海龍神』瑪多蘿札也為了報各自兒子的仇而接近庫娃特蘿號。
 大砲型使い魔王が連射する卵弾や、音波攻撃型使い魔王の【叫喚】攻撃を掻い潜り、甲板から怪光線を放つヴァンダルーに、轟雷を纏った拳や龍のブレスを叩きつけようとした時、気がついた。
 擺脫大砲型使魔王連射的蛋彈、及音波攻擊型使魔王的【叫喚】攻擊,打算對從甲板上施放怪光線的范達魯,敲下纏繞轟雷的拳頭及龍的吐息的時候注意到了。

『これは、偽物!?』
『這是、假貨!?』
 クワトロ号の甲板にいるボークスやプリベル、アンデッド船員達は、よく見れば彼等そっくりに成形、彩色されたストーンゴーレム。そしてヴァンダルーだと思ったのは幻で、大人の頭ほどもある無数の【魔王の眼球】が【魔王の宝珠】に幾つも連結された、怪光線を放つ事に特化された使い魔王だった。
 在庫娃特蘿號甲板上的波庫斯及普莉貝爾、不死族的船員們,仔細看的話是形成像極他們、被上色的石頭哥雷姆。然後被認為是范達魯的是幻覺,且有無數大人的頭左右的【魔王的眼球】被連結了幾個在【魔王的寶珠】上,被特化成釋放怪光線的使魔王。

『しまった、これは罠だ!』
『糟了,這是陷阱!』
『全員、身を守りなさい!』
『全員,請保護好自身!』
 ブラテオとマドローザは咄嗟にそう叫んで身を翻すが、それを見つめる使い魔王の虚ろな瞳は「もう遅い」と嘲笑っているようだった。
 布拉泰歐與瑪多蘿札雖然瞬間如此叫喊並轉過身去,但使魔王看著那些的虛無瞳孔就像在嘲笑著「已經太遲了」。
 そして、次の瞬間クワトロ号は太陽のように輝くと、大爆発を起こした。
 然後,下個瞬間庫娃特蘿號彷彿太陽般閃耀後發生了大爆炸。

『ぎああああああああ!』
『呀啊啊啊啊啊啊啊啊!』
『親父殿っ!? ぐあっ!?』
『老爹!? 咕啊!?』
『ぐあああっ! 魔術の盾を何かが突き抜けて来るだと!?』
『咕啊啊啊! 有什麼貫穿了魔術之盾過來了!?』

 衝撃に打たれ、炎に焼かれた龍や巨人が海に墜落する。咄嗟に魔術で障壁を作り、炎と爆風を防いだ者もいたが、爆風に混じって飛来した無数の【魔王の角】や【結晶】、【骨】の飛礫が、その障壁を貫き、亜神達に突き刺さった。
 被衝擊打到、被火焰燒灼的龍及巨人墜落海中。雖然也有瞬間用魔術製作障壁擋住火焰與爆風的人,但混進爆風裡飛過來的無數【魔王的角】及【結晶】、【骨頭】的飛石,貫穿那道障壁、刺進亞神們。

『これは自爆……いや、最初から囮に釣られて集まった儂等を殺すための罠か!』
『這是自爆……不對,打一開始就是為了殺死被誘餌騙到聚集的老夫我們的陷阱嗎!』
 ゴーンは偽クワトロ号から離れており、そして幸運にも彼が作り出したのは魔力ではなく、魔力で創りだした岩の壁だったため、自分と周囲の仲間を【魔王の欠片】の飛礫から守る事が出来た。
 貢從偽庫娃特蘿號那離開,然後因為他幸運地做出來的不是魔力,而是用魔力創造出來的岩壁,才能從【魔王的碎片】飛石中保護住自己與周圍的同伴。
 しかし、悔しげな唸り声をあげずにはいられない。
 可是,忍不住發出懊悔的呻吟聲。

 一昨日のように、『剣王』ボークスや『癒しの聖女』ジーナ達が船から飛び出さなかった事に対して怪しまず、ヴァンダルー達を倒すか、追い返す事に必死になり過ぎたせいで、まんまと罠にかかってしまった。
 就像前天,對於『劍王』波庫斯及『治癒的聖女』吉娜他們沒有從船裡跳出來一事不起疑,對打倒范達魯他們、或趕回去一事過於拚命的緣故,徹底地踩進了陷阱裡。
 前回の戦いで受けた被害と戦力の低下から回復していなかった事で、焦り過ぎたのだ。
 還沒從上次戰鬥裡受到的損害與戰力低下中回復一事而太過焦慮。

 ……前回の戦いの傷が深い者を連れて来ていなかったのは、不幸中の幸いと言えるが。
 ……沒有把上次戰鬥的重傷者帶過來,能說是不幸中的大幸。
『くっ、動ける者の半分は海に落ちた者を助けに行け! 残りは周囲を警戒しろ! 近くに本物が潜んでいるかもしれん!』
『咕,能動者的一半都去幫助落海者! 剩下的警戒周圍! 真貨或許就潛伏在附近!』

 そう指示を出しながら、仲間の状態を確認する。海に落ちた者達は重傷だが、死んではいない。飛礫の被害も、偽クワトロ号から距離を取っていた者はさほど重くはない。……飛礫には毒も塗られていたが、強靭な亜神の生命力を直接脅かす程の毒ではないようだ。
 一邊如此做出指示,一邊確認同伴的狀態。落海者們雖是重傷卻沒有死。飛石的被害也是,從偽庫娃特蘿號拉開距離的人並沒那麼嚴重。……飛石雖然被塗上毒,但似乎不是直接威脅強韌亞神生命力程度的毒。

 自慢の鎧のお蔭で飛礫を防げた『鉄の巨人』ナバンガーは、偽クワトロ号が浮かんでいた辺りを見つめて呻いた。
 多虧自豪的鎧甲擋下飛石的『鐵之巨人』納邦賈,看著偽庫娃特蘿號漂浮著的周邊呻吟。
『ブラテオとマドローザ殿は……やはり助からなかったか』
『布拉泰歐與瑪多蘿札殿……果然幫不了嗎』
 二柱は爆発の衝撃と無数の飛礫を、近距離で受けたのだ。命を落としていたとしてもおかしくない。
 兩柱在近距離受到爆炸的衝擊與無數的飛石。就算殞命也不奇怪。

 勝手な行動も多く、指示に従わない事も珍しくなかったが、防衛隊にとって大きな戦力だった二柱の喪失は大きかった。
 雖然有很多擅自行動,不遵從指示也不稀奇,但對防衛隊來說喪失兩柱大戰力是很大的。
『ぐうぅ、危ないところだった……』
『咕嗚,真是危險啊……』
 だが、次第に薄くなってきた煙の中から、マドローザを背負ったブラテオが姿を現した。ゴーン達が驚きの声をあげながら駆け寄る。
 但是,從逐漸地變薄的煙中,出現布拉泰歐揹著瑪多蘿札的身影。貢他們一邊發出驚呼聲一邊跑過去。

『ブラテオ! 無事だったのか!?』
『布拉泰歐! 你們沒事嗎!?』
『フン、この有様が無事に見えるか? 儂とマドローザも肉体を強化していた事と、咄嗟に発動させた気休め程度の防御魔術……そして貴様が潜ませていた空間属性の神連中のお蔭で、生きてはいるがな』
『哼,這樣子看起來像沒事嗎? 老夫與瑪多蘿札都強化了肉體,和瞬間發動聊表慰藉的防禦魔術……然後多虧你讓他們潛伏起來的空間屬性的神同伴,活下來了呢』

 ゴーンが驚いて振り返ると、そこには彼がグファドガーンの【転移】を妨害するために潜ませておいた空間属性の神、『鏡像の神』ラーパンがいた。
 貢驚訝的回頭後,那裡有著他為了妨礙古法德岡的【轉移】,事先讓他們潛伏的空間屬性的神『鏡像之神』拉龐。
『指示無く動いた事は、申し訳ない。ただ、この状況では動いた方が良いかと』
『很抱歉不經指示行動。只是,就這個狀況行動會比較好』
 ラーパンは咄嗟に空間を曲げ、ブラテオ達を守ったのだ。完全にとはいかなかったが、二柱が致命傷ではなく重傷で済んでいるのは、彼の手柄である。
 拉龐瞬間扭曲空間,保護了布拉泰歐他們。雖不能說是完全,但兩柱以並非致命傷的重傷完事是他的功勞。

『そうか……いや、お前達の判断に感謝する。良くやってくれた。あの船が偽物だった以上、逃亡もあり得ないのだから、結果的には助かった』
『是嗎……不,感謝你們的判斷。做得很好。因為除了那艘船是假貨,還不可能逃亡,就結果而言是得救了』

 偽物のクワトロ号の船内には、ゴーン達を引きつけるまでの短い時間【飛行】するための使い魔王と、前回見せた大砲型と音波攻撃型使い魔王。それ以外は、火薬の役割を果たす【魔王の脂肪】と、殺傷力を上げる為に金属片の代わりに【魔王の角】等で満たされていた。
 在假貨庫娃特蘿號的船內,是為了把貢他們吸引住為止的短時間能【飛行】的使魔王,與上次展示過的大砲型與音波攻擊型使魔王。那之外還充滿著盡到火藥職責的【魔王的脂肪】、與代替為了提高殺傷力的金屬片的【魔王的角】等。

 対人爆弾ならぬ、対亜神爆弾をヴァンダルー達は送り込んできたのだ。……使い魔王がヴァンダルーの分身である事を考えれば、ある意味自爆でもあるが。
 范達魯能將不是對人炸彈的、對亞神炸彈送進去。……考慮到使魔王是范達魯的分身的話,也算某意義的自爆就是了。

『まさか、これから本物が攻めて来るのでは!?』
『難道這之後真貨會攻過來!?』
『いや、これ程の威力だ。奴としても簡単に作れる代物ではあるまい。それはないのではないか?』
『不對,這等的威力。就算是那傢伙也不會是簡單製作的替代品。不是沒那回事嗎?』
『どちらにしても一旦退くぞ! ブラテオとマドローザ、そして我々の傷を手当てしなければならん』
『不管選哪邊暫且撤退吧! 必須要處理布拉泰歐與瑪多蘿札、還有我們的傷』

 そして、ゴーン達は魔王の大陸に確保してある安全地帯へ向けて、速やかに、だが魔境の魔物と遭遇しないよう慎重に撤退したのだった。
 然後,貢他們朝向在魔王的大陸上確保住的安全地帶,迅速地、但是為了不遇見魔境的魔物慎重地撤退了。
 ……それを、小さな胴体と蟲の羽を持つ偵察型使い魔王の複眼を通して見ていたヴァンダルーは、思った。
 ……透過擁有小小軀體與蟲翅膀的偵察型使魔王的複眼看到那些的范達魯想著。

(やはり空間属性の神がいましたか。【転移】で撤退する際には、気を付けないといけませんね)
(果然有空間屬性的神在嗎。在用【轉移】撤退之際不注意不行呢)



○魔物解説:ホムンクルス
○魔物解說:荷姆克魯斯

 【錬金術】によって創られた人工生命体。厳密に言えばゴーレムやライフデッドもそうなのだが、ホムンクルスの場合鉱物や死体等の素材に生命を吹き込むのではなく、生命を人為的に誕生させるため人工生命体と呼ばれる。
 藉由【鍊金術】被創造的人工生命體。嚴格來說雖然哥雷姆或活死人也是如此,但因為荷姆克魯斯的情況並不是對礦物或屍體吹進生命,而是讓生命人為地誕生才被稱為人工生命體。
 培養装置の中から出ると生命を維持する事が出来ず、胎児に似た姿のものはホムンクルス。対して培養器の外に出る事が出来る、人間の大人(十代半ばの少年少女から老人まで)そっくりの姿のホムンクルスはヒューマノイドホムンクルスと呼ばれる。
 從培養裝置裡面出來後無法維持生命,類似胎兒姿態的是荷姆克魯斯。相對能出來到培養器外面,像極人類大人(從十幾歲過半的少年少女到老人)姿態的荷姆克魯斯被稱為類人類荷姆克魯斯。

 ただ、並の錬金術師では人間そっくりなヒューマノイドホムンクルスを創る事は出来ない。そのためには高額な素材と、卓越した技術力か、ホムンクルスをこの世に生み出したとされる邪悪な神々との契約や、加護が必要となる。
 只是,一般的鍊金術師是無法創造像極人類的類人類荷姆克魯斯。因此需要昂貴的素材與卓越的技術力,或是與讓荷姆克魯斯出生在這世上的邪惡眾神的契約或加護。
 そして作成の際に必要な資金は、オルバウム選王国の場合素材の調達だけで百万バウム以上かかると言われている。
 然後製作之際必要的資金,以歐魯巴烏姆選王國的情況被說光是素材的籌措就要花掉百萬巴烏姆以上。

 ただし、人造の人間を創りだす事から、命を弄ぶ行為であるとしてアルダ神殿と、一部のヴィダ神殿はホムンクルスの創造を厳しく非難しており、多くの国で法律によって禁止している。
 只是,打從開始創造人造人類就是在玩弄生命的行為,阿魯達神殿與一部分的維達神殿嚴厲譴責荷姆克魯斯的創造,在很多國家藉由法律禁止著。
 また魔物と分類されているが、それは便宜上であり、魔境やダンジョンで自然に発生する事はない。そのため冒険者ギルドでホムンクルスの討伐依頼や、素材の採集が依頼される事はない。
 雖還被分類為魔物,但那是便宜行事,不會在魔境或迷宮裡自然發生。因此冒險者公會沒有被委託荷姆克魯斯的討伐委託或素材的採集。
 ……法を犯した錬金術師の討伐や逮捕を依頼される場合はあるが。
 ……有被委託討伐或逮捕犯法鍊金術師的情況就是。

 ホムンクルスのランクは低く、特殊能力を持っている事も少ない。ホムンクルスは人造の人間であるため、人間に似せて作られているためだ。ただし、経験を積んだヒューマノイドホムンクルスの中には高度な魔術を唱える事が出来る者がいたと文献に記されている。
 荷姆克魯斯的位階很低,也很少擁有特殊能力。因為荷姆克魯斯是人造人類,因為被做成類似人類。只是,在累積經驗的類人類荷姆克魯斯裡面存在能詠唱高度魔術的人被記載在文獻上。

○以下、ルチリアーノ著
○以下,路基里亞諾著

 ガルトランドのホムンクルス達は、神がその試行錯誤の末に完成した存在だけに本物の人間に限りなく近い。外見は人種、ドワーフ、エルフの三タイプに分かれており、外見だけではなく能力値もそれらしくなっている。例外は魔術の適性で、どのタイプのホムンクルスも人種と同じように全ての属性の適性を持つ可能性がある。
 在加爾特蘭多的荷姆克魯斯們,只是神那反覆試錯末了完成的存在未必接近真正的人類。外表被分為人種、矮人、精靈三種類型,不光是外表能力值也變得像是那樣了。例外是在魔術適性上,哪種類型的荷姆克魯斯都跟人類一樣,有著擁有全屬性適性的可能性。

 ヒューマノイドホムンクルスの場合のランクは2で、その後ハイヒューマノイドホムンクルス、エルダーヒューマノイドホムンクルス、とランクアップしていく。しかし、幾らランクアップしても姿は変わらないようだ。
 類人類荷姆克魯斯的情況位階是2,且那之後會晉階為高等類人類荷姆克魯斯、高齡類人類荷姆克魯斯。可是,再怎麼晉階身姿似乎都不會改變。
 また、ランク4のエルダーヒューマノイドホムンクルス以降はランクアップしないようだ。以降はジョブチェンジを重ねて成長していく事になる。
 而且,位階4的老齡類人類荷姆克魯斯之後似乎就不會晉階了。之後會變成重複轉職逐漸成長。

 ガルトランドのホムンクルス達は温厚で理性的であり、また高い知識を有している。地底世界で暮らしているため外の世界の事に疎いが、それは閉鎖的な場所で暮らしていた為で彼らの能力が人間に対して劣っている訳ではない。
 加爾特蘭多的荷姆克魯斯們是敦厚且理性的,還有著較高的知識。雖然因為生活在地底世界對外面世界的事很生疏,但因為那是生活在封閉的地方且他們的能力相對並不亞於人類。
 彼らを見た後地上のチンピラやゴロツキ、山賊の類を見ると、どちらが本物の人間か分からなくなりそうだ。
 看到他們之後再看見地上的小混混或無賴、山賊之類的話,似乎會變得不知道哪邊才是真正的人類。
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