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魔王的大陸篇 二百七十六話 暗黑的聖女

作者:SPT草包│2019-05-04 17:50:07│巴幣:10│人氣:771
四度目は嫌な死属性魔術師
討厭第四次的死屬性魔術師
作者:デンスケ
第十二章 魔王の大陸編 二百七十六話 暗黒の聖女
第十二章 魔王的大陸篇 二百七十六話 暗黑的聖女
原文連結

 パフォーマンスとして少し飛行したクワトロ号は、再び着水すると港に接舷した。
 作為表演稍微飛行了的庫娃特蘿號,再次著水後跟港口接舷。
 港に集まった人々は「神託の通りだ!」と歓声をあげ、代表者らしい人種の男性が呼びかけてくる。
 聚集在港口的人們發出「如同神諭啊!」的歡呼聲,像是代表者的人種男性來招呼了。
「ようこそ、地上から来た兄弟達よ! 我々はあなた達を歓迎――どうしたんだ、その顔は!?」
「歡迎,從地上來的兄弟們喔! 我們歡迎你們――是怎麼了,那個臉!?」
 だが、クワトロ号に乗っている者達の姿を見た瞬間、歓迎の言葉は驚愕に変わる。
 但是,看到搭著庫娃特蘿號的人們的身影的瞬間,歡迎的話語變成了驚愕。

「右側の皮が削がれて、骨が剥き出しじゃないか! は、早く治療しないと!」
「右邊的皮被削掉了,骨頭不是露出來了嗎! 不、不快點治療的話!」
「待つんだ、町長! こっちの人は顔が全部骨だけだぞ!? それにみんな顔色が悪いし、目が虚ろだ!」
「等等,鎮長! 這邊的人臉全部只是骨頭喔!? 而且大家的臉色都不好,眼神空虛!」
「ポーションをありったけ持ってこい! 治癒魔術が使える奴をかき集めるんだ!」
「把回復藥全部來過來! 匯集能使用治癒魔術的傢伙!」

『いやいや、落ち着けよ。俺の顔については気にしないでくれ』
『不不,冷靜點喔。關於我的臉請不要在意』
『ヂュゥ、お気持ちだけ頂いておきます』
『啾,只有好意收下了』
 顔の右半分が、頭蓋骨が剥き出しになっているボークスと、実は顔だけではなく鎧の下も骨だけの骨人が、地底世界の人々を落ち着かせようと、怪我人ではない事を伝える。
 臉的右半邊,成了頭蓋骨露出的波庫斯和,其實並非只有臉而是鎧甲下面也只有骨頭的骨人,打算讓地底世界的人們冷靜,傳達著並不是傷患的事。

 神託を受けたドーラネーザが招いた天を翔ける船、クワトロ号を出迎えるために地底世界の人々は集まった。だが、クワトロ号に乗っているのがほぼアンデッドである事に気がついていなかった。
 為了迎接收到神諭的朵菈涅薩招待的翱翔天際的船、庫娃特蘿號的地底世界的人們聚集了。但是,沒有注意到搭乘在庫娃特蘿號上的幾乎都是不死族。
 遠目にはクワトロ号は雰囲気がやや不気味だが巨大な事以外は普通の船に見えるし、巨人種ゾンビやアンデッド船員も、遠目には生きている人と変わらないように見える。防具や服を着ているし、動きに不自然さがないからだ。
 從遠處看庫娃特蘿號氛圍雖然稍稍令人毛骨悚然但是除了巨大以外看起來就是普通的船,巨人種殭屍及不死族船員也是,從遠處看起來就像與活著的人沒有不同。因為穿著防具及衣服,行動上也沒有不自然。

「と、言う訳で船に乗っている者の多くはアンデッドじゃが、心配はいらん。地上では巨大な真なる巨人や龍とやり合った、神にも匹敵するアンデッド達じゃが、とても理性的だ。
「因此搭乘於船上的人雖很多是不死族,但無須擔心。雖在地上與巨大的真正的巨人及龍互幹,也能匹敵神的不死族們,但非常理智的。
 ユラク町長、妾が保証する」
 尤拉克鎮長,妾身保證」

 ドーラネーザの説明に、ユラクというこの町の長らしい青年は驚愕から立ち直り、元通りの穏やかな表情で頷いた。
 對於朵菈涅薩的說明,名為尤拉克像是這座城鎮之長的青年從驚訝中恢復,以原樣的平靜表情點頭。
「そうでしたか。ドーラネーザさんがそう言うのでしたら、大丈夫ですね」
「是那樣嗎。朵菈涅薩小姐那樣說的話,就不要緊了呢」
 その町長の判断に、集まっている人々からも異論は出なかった。どうやら、彼女は随分信頼されているようだ。
 對於那位鎮長的判斷,沒有從聚集著的人們那裡提出異議。看來,她似乎相當被信賴著。

「しかし、アンデッドとは……こんなに幼いのに、あなたも生前はご苦労なさったでしょう」
「可是,要說不死族……明明如此年幼,你生前也很辛苦吧」
「……すみません、俺は生きています」
「……對不起,我是活著的」
「えっ? そうなんですか? これは失礼しました。まるで死蠟のような肌の色をしていたので、てっきり……では、あのスキュラの方の妹さんですか? 触手が随分多いんですね」
「咦? 是那樣嗎? 這真是失禮了。因為有著簡直像屍蠟般的肌膚顏色,還以為……那麼,那位斯庫拉方的妹妹嗎? 觸手相當多呢」

「いえ、それはこのタマとギョクの触手です。俺はダンピールのヴァンダルー・ザッカートと申します。あと、男です」
「不,那是這隻塔瑪和喬克的觸手。我是半吸血鬼的范達魯.札卡特。還有,是男的」
「「キュー」」
「「啾」」

「なんと! 勇者ザッカートの名を継いでいるとは、特別な立場の方のようですね。これは重ね重ね失礼しました」
「竟然是! 就繼承了勇者札卡特之名來說,就像是特別的立場呢。這真是屢次失禮了」
 アンデッドやスキュラに間違えられたヴァンダルーが、そう訂正すると、ユラク町長は「いやー、参った」と頭を掻いた。
 被搞錯成不死族及斯庫拉的范達魯,如此訂正後,尤拉克鎮長抓著頭說「糟了,弄錯了」。

「では、早速ですが神殿までご足労願っても構いませんか? 私達はここをガルトランドと呼んでいますが、ここに来た方はまず神殿に案内するようにと、古の時代からの慣習がありまして。
 「那麼,雖是馬上但能勞煩移駕到神殿嗎? 我們雖把這裡稱呼為加爾特蘭多,但有來到這裡的一方首先要引導到神殿,來自古老時代的習慣。
 私達はその間、皆さんの宿や歓迎の準備をしますので、他に世話役を頼む事になりますが。あ、そう言えばアンデッドの方達も食事はとられますか?」
 由於我們在那期間,要做各位的住宿及歡迎的準備,變成要把關照員拜託給其他人了。啊,說起來不死族裡的各位也能用餐嗎?

「分かりました。後、アンデッドの皆も食事をとる事が出来るので、よろしくお願いします」
「明白了。還有,由於不死族的各位也能用餐,請多關照」
 ボークスや骨人も食事を楽しむ事が出来る。生者のように必要不可欠と言う訳ではないので、娯楽でしかない。しかし、娯楽だからこそ宴を開いてもらえば喜ぶし、この地底世界の人々と交流しお互いに打ち解ける機会になるだろう。
 波庫斯及骨人也能享受用餐。由於並非是像活人般必要不可欠缺,就只是娛樂。可是,正因為是娛樂能開宴會的話會很開心,會變成與這個地底世界的人們交流彼此混熟的機會吧。

 しかし、若干話が早く進み過ぎている気がすると、ヴァンダルーは思った。
 可是,范達魯認為,感覺話題多少快速進展過頭了。
 これまでも、境界山脈内部の国々や魔大陸の街では、アンデッドについて説明し、納得してもらった。しかし、納得が得られるまでもっと時間を必要とした。……それでも説明する前にヴァンダルーが人々から信用を獲得していたり、相手が導かれていたり、そうした理由で理解を得るまで必要とした時間は通常では考えられない短さだったのだが。
 目前為止,在境界山脈內部的諸國及魔大陸的城鎮裡,關於不死族說明了,受到認同了。可是,直到得到認同為止需要更多的時間。……儘管如此在說明之前范達魯又是從人們那獲得信用,又是對方被引導,以那樣的理由直到得到理解為止所需要的時間以通常來說是無從考慮的短就是了。

 しかし、ユラク町長を始めこの場の人々が納得するまでに要した時間はおおよそ十数分。ヴィダの新種族だけなら、ヴァンダルーの導きの効果が高まったのだと考える事も出来るが、ユラク町長は見た限り人種である。
 可是,以尤拉克鎮長為首當場的人們直到認同為止需要的時間大約是十幾分鐘。雖能考慮到如果只是維達的新種族,范達魯的引導效果很高,但尤拉克鎮長光看就是人種。
 彼が余程人生に絶望しているのでなければ、会話も殆ど交わしていないのに導かれたとは考えられない、
 無從考慮他若不是相當對人生絕望了的話,明明對話幾乎沒有交流過卻被引導了。

「でも、良いのですか? アンデッドに対して殆どの人は忌避感を持つはずですが」
「但是,可以嗎? 大部分的人對不死族應該擁有避諱感」
 気になる事はすぐに確認しておくに限ると思って尋ねると、ユラク町長は「はい、良いのです」と頷いた。
 認為在意的事最好馬上先做確認而詢問後,尤拉克鎮長點頭說「是的,可以的」。
「神託には、アンデッドの存在は明確にはありませんでしたが、『深淵が死を率いてやってくる』とありましたからね。
「神諭裡,不死族的存在雖不是很明確,但因為有『深淵帶領死過來了』呢。
 それに、私もアンデッド同様、アルダが邪悪と定義する存在ですから」
 而且,因為我也跟不死族同樣,是阿魯達定義為邪惡的存在」

「貴方も?」
「你也是?」
 そう聞き返すと、ユラク町長は人間にしか見えない笑顔で答えた。
 如此反問後,尤拉克鎮長用只看看到是人類的笑容回答了。
「はい。私はユラク・シモン。人種にそっくりですが、ホムンクルスです。私だけではなく、この地底世界の人種やエルフ、ドワーフは全て……いや、ほんの数人以外はホムンクルスか、それと他の種族の混血です」
「是的,我是尤拉克.西蒙。雖像極了人種,但卻是荷姆克魯斯。並非只有我,這個地底世界的人種及精靈、矮人全部……不,除了少數幾人以外都是荷姆克魯斯或、那與其他種族的混血」



 ホムンクルス。それは邪悪な生命属性魔術によって創られる、疑似生命体。しかし、多くの個体は出来損ないで、培養に使った容器から出る事が出来ず、大きさも赤ん坊か幼児程度にしか成長しない。
 荷姆克魯斯。那是根據邪惡的生命屬性魔術輩創造的,擬似生命體。可是,很多的個體因做壞了,無法從在培養上使用了的容器裡出來,大多數也只能成長到小嬰兒或幼兒的程度。
 だが、邪神悪神の力を得た者や、長く邪な魔術を学んだ魔術師が作るホムンクルスは、人間そっくりな見た目と、高い知能を持つと伝わっている。
 但是,得到邪惡神之力的人或、長久學習魔術的魔術師所做的荷姆克魯斯,流傳著像極人類的外表和、擁有高度智慧。

 アルダ神殿では、ホムンクルスは人間ではなく魔物の一種として定義しているが、当然魔境やダンジョンなどで発見される事はない。と、言うか人間そっくりのホムンクルスは、半ば伝説の存在であり、バーンガイア大陸では魔術師ギルドの書庫に納められた文献に存在が記されているだけであった。
 在阿魯達神殿,荷姆克魯斯雖定義為並非是人類而是做為魔物的一種,但當然沒有在魔境或迷宮等等裡被發現。是說像極人類的荷姆克魯斯,是半傳說的存在,在邦蓋亞大陸存在只被記載在被收納在魔術師公會的書庫裡的文獻裡。

 本当に魔物なのか……ステータスにランクの項目があるのか、ランクアップするのか、ジョブに就く事は出来ないのかは、文献に記された情報が少なく、不明とされていた。
 真的是魔物嗎……在狀態裡有位階的項目嗎、晉階了嗎、無法就任職業嗎,被記載在文獻裡的情報很少,被認為不明。

 ヴァンダルーも昔、ダルシアの新しい肉体を作る方法の一つとしてホムンクルスについて調べた事があった。
 范達魯以前,也有調查過關於做為製作妲露希亞新肉體的方法之一的荷姆克魯斯。
 ただあまりの資料の少なさと、必要な邪悪な神々と契約する具体的な方法が分からなかったので、保留にしたまま時が流れ、最近では忘れていたのだが。
 只是由於資料太少和、不知道與必要的邪惡眾神契約的具體方法,依然保留而時光流逝,在最近都忘掉了就是了。

「まさか、町長も含め住人の殆どがホムンクルスだったとは思いませんでした」
「居然,沒想到包含鎮長的居民大部分都是荷姆克魯斯」
 そうした謎は、このガルトランドで一気に解明されそうである。
 那樣的謎底,在這個加爾特蘭多裡似乎一口氣被闡明。
『うん、見ていても人種にしか見えなかったもん。それがあんなに……集まっていた人達だけで、数十人はいたよね?』
『嗯,就算看了也只看到是人種。那是那麼樣地……就只有聚集起來的人們,數十位在呢?』
 そう驚くヴァンダルーとザンディアに、世話役を任命された魔人族の女性は「そうでしょう」と頷いた。
 對如此驚訝的范達魯和贊蒂亞,被任命為關照員的魔人族女性點頭說「就是啊」。

「我もドーラネーザ達と共に、このガルトランドに身を寄せた当初は驚いた。我もホムンクルスを作った事はないが、知識としては知っていた故、余計にな」
「吾與朵菈涅薩她們一起,投奔這個加爾特蘭多的當時很驚訝。吾雖沒做過荷姆克魯斯,但作為知識是知道的之故,更加如此」
 そして、遠い目で空を見上げて続ける。
 然後,持續以遠目仰望天空。

 彼女の名はデディリア。獣魔人、ヴァンデルと呼ばれる、様々な獣の特徴を持つ魔人族だ。大柄な体に、獅子の尻尾、鉤爪の生えた足に、鰭のような耳等、魔人族の共通した特徴である頭部に生えた角と青黒い肌を見なければ、異なる種族どうしで結婚した獣人種の間に生まれた女性のように見える。
 她的名字是蝶荻莉亞。被范達魯稱為獸魔人,擁有各種野獸特徵的魔人族。魁武的身體加上、獅子的尾巴,長有勾爪的腳加上、鰭般的耳朵等,若沒看到是魔人族的共通特徵長在頭部的角和藍黑色的肌膚的話,看起來就像異種族同胞且結婚了的獸人種之間誕生的女性。

 そしてドーラネーザの一族と同盟を結んでいた、魔人族の一族の長で、バーンガイア大陸では『暗黒の聖女』と名乗っていたそうだ。
 然後與朵菈涅薩伊族締結了同盟,魔人族一族之長,且在邦蓋亞大陸似乎自報為『暗黑的聖女』。

「通常のホムンクルスを一体創るのに約百万バウムかかるのに、あの人数……しかも人種型やエルフ型、ドワーフ型など幅広くそろえて、町の長が出来る程高い知能と事務能力を併せ持つ。
「明明為了創造一體通常的荷姆克魯斯要花費大約一百萬巴烏姆,但那個人數……而且還是人種型及精靈型、矮人型等等廣泛齊全,兼具能當鎮之長程度的高智慧和事務能力。
 創ろうとすれば、どれだけの資金と施設が必要になるのか、想像も出来ない」
 打算創造的話,會需要多少的資金和設備呢,無法想像」
 そしてそのまま真っ直ぐ歩いて、建物の間の狭い道に入ろうとする彼女。それをプリベルが声をかけて止めた。
 然後就依然如此筆直地走著,打算進入建築物之間的狹窄道路的她。普莉貝爾出聲喊停了那個。

「……あのー、神殿ってあの大きな建物だよね? そっちに行くと、通り過ぎちゃいそうだけど」
「……那個,神殿是那個大大的建築物對吧? 去那邊的話,雖然似乎也能通過」
「む、すまん。まだこの町に来てから日が浅くてな」
「唔,抱歉,從來到這城鎮為止日子尚短呢」
 そう言い訳をして、金勘定に夢中になっていたのを誤魔化しながら戻ってくるデディリア。このガルトランドにもガルトという独自の通貨があるそうだが、これはバーンガイア大陸にいた頃からの彼女の癖だろう。
 如此辯解,一邊掩飾變得沉迷於算帳一邊返回的蝶荻莉亞。在這個加爾特蘭多雖然也有名為加爾特的獨自貨幣,但這是她從在邦蓋亞大陸的時候的習慣吧。

 ヴァンダルー達一行はクワトロ号と『死海四船長』達を港に残し、彼女の案内で神殿に向かっていた。クワトロ号を影の中に収納する事もできるのだが、港に集まった人々がまだ興味津々といった様子でクワトロ号を見つめているので、置いて行く事にしたのだ。
 范達魯他們一行人把庫娃特蘿號和『死海四船長』他們留在港口,經由她的引導朝向著神殿。雖然也能把庫娃特蘿號收納進影子裡面,但因聚集在港口的人們還興味盎然的樣子且凝視著庫娃特蘿號,就決定放置了。

 今頃港では、骨人やアンデッド船乗り、オルビアやレビア王女による、「私達は悪いアンデッドじゃないよショー」が開催されている頃だ。
 在這時候的港口,藉由骨人及不死族船員、歐露畢亞及蕾碧亞公主,是「我們才不是壞不死族秀」被召開的時候。
 骨のパズルや骨人の剣踊、炎と水と空間のショーで、アンデッドの中にも親しみが持てる存在が居る事を地底世界の人々に知ってもらうために、即興で開かれている。
 用骨頭的謎語及骨人的劍舞、炎和水和空間的秀,為了讓地底世界的人們知道在不死族裡面也有擁有親切的存在,被即興展開。

『俺達は、何故に不参加ぁ? 空間の連中まで参加していたのにぃぃ』
『我們,為何不給參加? 明明連空間的傢伙們都參加了』
『そうです、主よ。我々の光のショーで奴らを惑わし、同類になる事を望むよう仕向けて見せます!』
『對啊,主人喔。用我們的光之秀魅惑那些傢伙,展示期望成為同類的對待!』
 『狂犬』のベールケルトと、『闘犬』のダロークがそう力説するが、ヴァンダルーはきっぱりと首を横に振った。
 『狂犬』的貝魯可魯特和、『鬪犬』的達洛克雖如此強調,但范達魯明確地左右搖著頭。

「ダメです。特にダローク、『奴らを惑わし』とか、『仕向ける』とか、そう言った言葉が出る内は絶対にダメです」
「不行。特別是達洛克、『魅惑那些傢伙』之類、『對待』之類,出現如此說的話語的時候就絕對不行」
 二人は生者を自分達の同類にしようとする、ある意味ゴーストらしい癖があった。その対象が敵に向かうのなら別に構わないが、敵以外も同類にしようとするので目を離せないのである。
 兩人打算把活人做為他們自己的同類,某意義有像幽靈的習性。那個對象是朝向敵人的話雖不特別介意,但由於打算把敵人以外也做為同類是無法離開眼睛的。
 ……この二人は、ヴァンダルーに導かれても人格が全て変わる訳ではない事の、悪い例である。
 ……這兩個人,就算被范達魯引導人格也並沒有完全改變,是不好的例子。

『そんな!? いったい何がいけないのですか!?』
『怎麼這樣!? 到底是什麼不行呢!?』
 しかも、自覚がない。
 而且,還沒有自覺。
『貴様がそんな事だから、ヴァンダルー様の目が届く場所にしか配置されんのだ! 良いぞ、その調子を維持するのだ!』
『因為你小子是那樣,只能配置在范達魯大人目所能及的地方! 很好喔,維持那個樣子!』
 ダローク達が万が一暴走した時に、すぐ取り押さえるため『忠犬』のチプラスもついて来ていた。ただ、彼はヴァンダルーについていられる事を喜んでいる様子だが。
 在達洛克他們萬一暴走的時候,為了能馬上壓制『忠犬』奇普拉斯也跟過來了。只是,他是喜悅於跟著范達魯被需要的樣子就是了。

「不穏な言葉は聞かなかった事にするとして……ここの人種やドワーフ、エルフが全員ホムンクルスではないし、ユラク町長たちも純粋なホムンクルス、錬金術で創りだされた存在ではない。
「不安的話語決定當沒聽到……這裡的人種及矮人、精靈並非全員都是荷姆克魯斯,尤拉克鎮長他們也並非是純粹的荷姆克魯斯、被以鍊金樹創造出來的存在。
 町長も言っていたが、彼等はヴィダの新種族との両親の間に混血が進むうちに産まれた存在だ。培養器ではなく、母親の腹で生まれ育っている。普通のホムンクルスとは、だいぶ違うだろう」
 鎮長說了,他們是和維達新種族的雙親之間在混血進入期間誕生的存在。並非是培養器,而是以母親的腹部誕生成長著。與普通的荷姆克魯斯,相當不同吧」

「なるほど。普通の人と見分けがつかないのは、だからかもしれませんね」
「原來如此。無法與普通的人分別,是因此也說不定呢」
 感情と感情表現、他者への共感。それがよくある作り物めいたものではなく、普通の人間と同じなら外見が多少変わっていても、人間だと思い込むのかもしれない。
 感情和感情表現,對他人的同感。那並非是常有的人造物,如果與普通的人類一樣外表就算多少改變,也會深信是人類也說不定。

『しかし、聖女にも色々いるもんだな』
『可是,聖女也是各式各樣呢』
『ん? ボークス、何か言った?』
『嗯? 波庫斯,說了什麼嗎?』
 デディリアの様子を見て、ボークスがそう呟く。自分に視線が向けられている事に気がついた、『癒しの聖女』の二つ名を持つジーナが首を傾げる。
 看到蝶荻莉亞的樣子,波庫斯如此嘟噥。注意到視線被朝向了自己,擁有『治癒的聖女』別名的吉娜歪頭不解。

 方や、金勘定に夢中になって道を間違えかける魔人族の聖女。方や、飛んで来た自分より大きな岩を盾で叩き落とす巨人種ゾンビの聖女。
 一方是,變得沉迷於算帳搞錯道路的魔人族聖女。一方是,把飛過來比自己還大的岩石打掉的巨人種殭屍聖女。
 どちらも、見た目からして一般的な聖女らしい清らかさや、たおやかさは感じられない。
 哪一邊,從外觀來看都無法感覺到像一般聖女的純潔、嫵媚。

「まあ、聖女と言っても我は自称『暗黒の聖女』。半ば以上、アルダへの皮肉を込めて名乗っていただけだ。特段、聖女らしい偉業を成した訳でも、神からそう認められた訳でもないからな。回復魔術は使えるが、気休め程度だ。ジーナ殿とは違う」
「不過,就算說是聖女也是吾自稱為『暗黑的聖女』。一半以上,就只是對阿魯達的譏諷而自報著。特別是因為,即便成就了像聖女的偉業,也並沒有經由神被如此承認。雖能用回復魔術,但卻是安慰的程度。與吉娜殿下不同」

 傭兵や冒険者、そして犯罪者の中には自分に箔を付ける為に、所有していない二つ名を名乗る事がある。デディリアの二つ名もそうして自称している内に認知され、ステータスに表示されるようになったものらしい。
 在傭兵或冒險者、還有犯罪者之中為了給自己鍍金,有會自報沒擁有的別名。蝶荻莉亞的別名似乎也是那樣自稱的時後被認知,變成了被表示在狀態裡。

『そんな事はないよ。回復魔術が使えるのが聖女の条件じゃないし、だったら私の二つ名に態々『癒しの』なんてつける必要ないし』
『沒有那種事喔。能使用回復魔術並非是聖女的條件,不然的話我的別名沒有必要特意加上『治癒』什麼的』
「そうですよ。それに貴女は、大陸から一族の生き残りを纏めて、こんな遠くまで辿りついた。それは神の加護や神託があったとしても、十分過ぎる偉業だと思いますよ」
「對啊。而且妳統一了來自大陸的倖存一族,終於到達這樣的遠方。我認為那就算有神的加護或神諭,也是過於充分的偉業喔」

 世間一般の聖女のイメージから外れているジーナと、彼女を支持するヴァンダルーがそう反論する。
 從世間一般的聖女印象背離的吉娜和,支持她的范達魯如此反駁。
 二人の言っている事は正しい。神殿に仕える聖職者達の多くは確かに回復魔術を使う事が出来る。何故なら、その方が民衆に受けるからだ。しかし、それだけでは法衣を着て聖印をぶら下げただけの魔術師だ。神の教えを説く事は出来ない。
 兩人說的是正確的。侍奉神殿的聖職者們很多都能使用回復魔術。說到原因,是因為那一方受民眾歡迎。可是,光那樣就只是穿著法衣配戴聖印的魔術師。無法宣傳神明的教義。

「そう言ってもらえるのは嬉しいが、ここまでたどり着けたのはドーラネーザと彼女達が奉じる神のお蔭だ。我はそれ程貢献していないし……そもそも、バーンガイア大陸から逃げるはめになったのは、我ら魔人族の責任だ」
「能那樣說雖很高興,但來到這裡是托朵菈涅薩和她們所侍奉的神明之福。吾沒有那樣子的貢獻……再說了,落得從邦蓋亞大陸逃離的窘境,是我們魔人族的責任」
 デディリアによると、彼女達は元々オルバウム選王国のファゾン公爵領で暮らしていた。
 根據蝶荻莉亞,她們原本是在歐魯巴烏姆選王國的珐宗公爵領生活著。

 しかし、ただ平和に暮らしていた訳ではない。定住していたのは割り当てられた自治区ではなく、邪悪な神を信仰し、【魔王の欠片】を隠し持っていた。
 可是,並非只是和平地生活著。定居著的並非是被分配的自治區,信仰著邪惡神,隱瞞擁有著【魔王的碎片】。
 そして人間社会に対して、後ろ暗い干渉も行っている。
 然後對人類社會,也進行著心中有愧的干涉。

「もう隠す事ではないので言うが、地元領主の一族や冒険者ギルド支部のマスター等、有力者に対するハニートラップと賄賂だ。
「雖說已經不是隱瞞的事,但對本地領主的一族及冒險者公會支部的會長等、有力者的美人計和賄賂。
 我の一族の淫魔人、サキュバスが人間に化けて近づいて弱みを握り、身体と賄賂で籠絡して一族の安全を確保してきた。隠れ潜んでいるだけでは、いつか見つかる」
 吾一族的淫魔人、魅魔化為人類接近掌握弱點,用身體和賄賂攏絡確保了一族的安全。就只是潛藏著,不知不覺找到了」

 人間社会に隠れ潜む魔人族の中には大きければ国家転覆、小さくても辺境の村や町を乗っ取る等、過激な陰謀を企む者もいるが、デディリアの一族はそれ程ではなかったようだ。
 在潛藏在人類社會裡的魔人族之中雖也有大的話會顛覆國家,小的也是奪取邊境村莊或城鎮等,策劃過激陰謀的人,但蝶荻莉亞一族似乎並不是那樣子。
「……それは、平和に隠れ潜んでいたと言う範疇に入りませんか?」
「……那個,不屬於所謂和平地潛藏著的範疇嗎?」
 ヴァンダルーなどはそう思うのだが、ファゾン公爵はそう思わなかったようだ。
 范達魯等雖如此認為,但珐宗公爵似乎不是如此認為。

「入らないだろう。我達がその気になれば、籠絡した者達を使って不正はし放題だし、不都合な人間を消す事も容易い。実際、過去にはそう言った事もしてきたからな。
「不屬於的吧。我們若有那個心的話,使喚攏絡的人們恣意妄為不正當,讓不適宜的人類消失也很容易。因為實際上,在過去也做了那樣說的事。
 それに、血統を気にする貴族達には我々の存在は都合が悪い。こう見えても、我やドーラネーザにはファゾン公爵領の貴族の血が混じっている」
 而且,對在意血統的貴族們來說我們的存在很不方便。就算看來是這樣,吾及朵菈涅薩也混雜了珐宗公爵領的貴族之血」

 ハニートラップを仕掛けるという事は、要人と一夜の関係になるという事で、その結果子供が出来る事もあった。出来た子供は一族の一員として育てられ、暮らしてきた。そして親しい魔人や、同盟相手の人魚と結婚し……血は混じり広まった。
 由於所謂設下美人計,就是所謂與要人變成一夜的關係,那個結果也有了小孩子。有了的小孩子作為一族的一員被養育、生活著。然後與親近的魔人及、同盟對象的人魚結婚……血緣混雜擴大了。
 デディリアやドーラネーザは選王国の貴族の血を引いているのである。
 蝶荻莉亞及朵菈涅薩繼承了選王國的貴族之血。

「そして籠絡した誰かが裏切ったのか、それともヘマをしたのか、今となっては分からないが我々の存在がばれた。公爵の騎士と冒険者ギルドの冒険者で編成された討伐隊を差し向けられた。我々は撃退するどころかドーラネーザ達の助けを得て逃げるはめになった訳だ。
「然後攏絡了的某人背叛了嗎,還是說犯蠢了呢,到了現在雖還不明白但我們的存在暴露了。被派遣了以公爵的騎士和冒險者公會的冒險者編成的討伐隊。我們不用說擊退了還落得得到朵菈涅薩她們的幫助逃跑的窘境。
 最初は大陸から離れるつもりまではなかったのだが……ドーラネーザがマリスジャファーから神託を受けた。『新天地を目指すべし』と言う言葉と、方向を指し示してな」
 最初雖然沒打算從大陸離開……但朵菈涅薩收到來自馬利斯嘉法的神諭。名為『應該以新天地為目標』的話語和,指示方向的指示」

 後は泳げない者の為に、運良く見つけた海賊船を襲撃して船を乗っ取ってここまで航海してきたらしい。
 之後好像為了不會游泳的人,襲擊僥倖發現的海賊船奪取船隻就這樣航海了。
「壮絶な大冒険じゃないですか」
「不是非常壯烈的大冒險嗎」
「大陸を出てからは、ほぼドーラネーザ達のお蔭さ。我が生きているのもな」
「因為離開大陸,幾乎是托朵菈涅薩她們福。吾也活著呢」

 デディリアは討伐隊のある冒険者との戦いで、深手を負っていた。ドーラネーザが【魔王の粘液腺】から分泌した粘液で傷を包み、出血を抑えていなければ死んでいただろう。
 蝶荻莉亞因與討伐隊的某冒險者的戰鬥,受了重傷。朵菈涅薩用從【魔王的黏液腺】分泌的黏液包裹傷口,若沒抑制住出血就會死了吧。
『だけど、フライングクラーケンはどうしたの?』
『但是,飛行克拉肯怎麼了?』
『戦って勝てたとも思えねぇから、偶々遭遇しなかったか、神託で遭遇しないコースを教わったとかか?』
『因為不認為戰鬥會贏,沒有偶然遭遇嗎,還是因神諭告知了不會遭遇的路線呢?』
 ジーナとボークスがそう尋ねると、デディリアは「守護者の事か」と頷いた。
 吉娜和波庫斯如此詢問後,蝶荻莉亞點頭說「守護者的事嗎」。

『守護者?』
『守護者?』
「ああ、ガルトランドの神々が配置した魔物か、その子孫の事だ。我々がその存在を知ったのは、ここに着いてユラク殿達から教えられたからだが」
「對,加爾特蘭多的眾神配置的魔物嗎,是那子孫的事。我們知道那個存在,雖是因為到了這裡從尤拉克殿下他們那被告知了」

 どうやらフライングクラーケンは、洞窟の出入り口と同じで亜神等アルダ勢力の手の者が、魔王の大陸に近づくのを防ぐ目的でガルトランドの神々によって配置された魔物だったようだ。
 看來飛行克拉肯,與洞窟的出入口一樣似乎是以防止亞神等阿魯達勢力的手下、靠近魔王的大陸為目的根據加爾特蘭多的眾神被配置的魔物。
 フライングクラーケンはある程度以上巨大な対象……真なる巨人や龍が水面近くを泳いでいるか、空を飛んでいる時のみ、浅い海に出てきて襲い掛かる習性を意図的に与えられていた。そのため、人魚達や中型の海賊船を使っていたデディリア達は攻撃対象にならなかったらしい。
 飛行克拉肯是某程度以上的巨大對象……唯有真正的巨人及龍游著泳到水面附近或、飛在天空的時候,有目的地被給予了離開淺海襲擊過來的習性。因此,人魚們或使用了中型海賊船的蝶荻莉亞她們似乎不會成為攻擊對象。

 逆に、クワトロ号は大型船を四つ繋ぎ合わせて作った超大型船だったため、フライングクラーケン達の闘争本能を大いに刺激したようだ。
 反過來,因為庫娃特蘿號是把大型船四個連接在一起製作的超大型船,似乎大大刺激到了飛行克拉肯們的鬥爭本能。
『陛下君、霊に聞いた時分からなかったの?』
『陛下君,跟零打聽時不知道嗎?』

「俺達が倒したのは、ここの神々が創ったフライングクラーケンの子孫達でしょうからね。彼らは亜人型の魔物と違って言語を持たないので、歴史や文化を継承する事は出来ませんから、自分達の来歴を知らなかったはずです。
「因為我們打倒的,是這裡的眾神所創造的飛行克拉肯的子孫們呢。因為他們和亞人型的魔物不同不擁有語言且,不能繼承歷史及文化,應該不知道他們自己的來歷。
 そして、知らない事は俺に魅了されていても話しようがありません」
 然後,不知道的事就算被我魅惑了也無法說」
 ザンディアの問いにそう答えるヴァンダルー。ガルトランドの神々が番人用の魔物を創る時にフライングクラーケンを選んだのも、そうした理由で万が一にもアルダ勢力に自分達の存在が洩れる事がないからだろう。
 對贊蒂亞的提問如此回答的范達魯。加爾特蘭多的眾神在創造看守用的魔物時選擇了飛行克拉肯,也是因為那樣做的理由在有個萬一時他們自己的存在也不會被洩露給阿魯達勢力吧。

 そう話している内に、目指している神殿が近づいてきた。
 在那樣說話的期間,接近了作為目標的神殿。
 この町は、地底世界ガルトランドの首都のような場所であるらしい。各種族が暮らす町や村は別にあるが、お互いに集まって話し合いや交易をするための中継地を、また地底湖での漁をするための港と船の整備、そして海産物の加工を行うための拠点を作ったら、何時の間にか町にまで発展していたそうだ。
 這座城鎮,似乎是地底世界加爾特蘭多的首都般的地方。雖另有各種族生活的城鎮或村莊,但把為了彼此聚集協商或交易的中繼點,作成又是為了在地底湖捕撈漁獲的港口和船隻的整備、還有為了進行海產品的加工的據點的話,似乎在不知不覺間發展成了城鎮。

 そのため神殿も各種族の神々が全てと、『生命と愛の女神』ヴィダと『炎と破壊の戦神』ザンタークが祭られていた。全体的な印象は、モークシーの町の共同神殿と似ている。
 因此神殿也是各種族的眾神全部與、『生命與愛的女神』維達和『炎與破壞的戰神』贊塔克一起被祭祀著。整體的印象、與摩庫希之城的共同神殿很相似。
 やや意匠が禍々しいが。
 設計雖稍稍不祥。

「ここが神殿だ。恐らく、ここで神々から神託が下されると思う。我達が移住した時もそうだった」
「這裡就是神殿。恐怕吾認為,神諭會在這裡被眾神下達。我們移居的時候也是如此」
『いや、多分坊主の場合は直接話を付ける事になるんじゃねぇかな?』
『不,小子的情況大概不就是會變成直接談話了嗎?』
「直接? それはいったいどう言う――」
「直接? 那到底是怎麼――」
 デディリアの声が途中で途切れたと思った時には、ヴァンダルーは神々の神域に招かれていた。
 才在想蝶荻莉亞的聲音在中途被切斷的時候,范達魯被招待到眾神的神域裡了。

『なるほど、やはり』
『原來如此,果然』
 そして神々の姿を見たヴァンダルーは、彼等が元魔王軍の邪神悪神である事を理解して納得した。人間そっくりのホムンクルスを創ったり、番人としてフライングクラーケンを大陸から離れた海に配置したり、この世界で誕生した神らしくない事を行っているので、そうだろうなとは予想していたのだが。
 然後看到眾神身姿的范達魯,理解認同了他們是原魔王軍的邪神惡神。由於創造出像極人類的荷姆克魯斯,把作為看守的飛行克拉肯配置在從大陸遠離的海裡,在這個世界誕生進行了不像的神的事,雖有預料到是那樣吧。

 姿を見せた神は、双頭の鮫の首の根元から逞しい男性の上半身を生やしている神や、白い体毛で全身を覆った猿……いや、巨人。逆に体毛が一本も生えておらず、目も鼻も口もなく皮膚だけが艶めかしい神、それにあらゆる臓物を人型に組み合わせたような神に、無数の骨を獣の形に組み合わせたクノッヘンに似ている神に、肉だけで出来たドラゴンのような神。そして笠に目や口がついた茸の集合体のような神。
 展現身姿的神,從雙頭鮫的脖子跟長著壯碩的男姓上半身的神及、以白色的體毛覆蓋全身的猴子……不,巨人。相反體毛一根都沒長,眼鼻口都沒有就只有皮膚妖豔的神,還有把所有內臟組合成人型般的神加上,把無數的骨頭組合成野獸的形體相似於庫諾漢的神加上,像是只有用肉作成龍般的神。然後像是在菌傘上加上眼睛及嘴巴的蘑菇集合體般的神。

 そして彼らは、何故か全員が腕に相当する部分を上げてバンザイのような姿勢を取っていた。
 然後他們,不知為何全員都高舉相當於手臂的部分採取著萬歲般的姿勢。
(ガルトランドの挨拶かな?)
(是加爾特蘭多的寒暄嗎?)
 そう思ったヴァンダルーは、彼等にならって腕を上げてバンザイをする。
 如此認為的范達魯,效仿他們高舉手臂作成萬歲。

『初めまして。ヴァンダルー・ザッカートと申します。危ないところを招き入れて貰い、助かりました』
『初次見面。我叫范達魯.札卡特。危急之時受到引進,真是幫大忙了』
 そしてそう挨拶すると、何故か神々はビクっと身体を振るわせて、怯えたような様子を見せた。そして双頭の鮫の下半身を持つ神が意を決し、口を開いた。
 然後如此打招呼後,不知為何眾神嚇得身體抖個不停,顯現出膽怯般的樣子。然後擁有雙頭鮫下半身的神下定決心,開口了。

『こちらこそ貴殿を迎え入れる事が出来て光栄だ。我は、『紅南海の正悪神』マリスジャファー、ドーラネーザの一族を守護してきた神だ。他の神も、約十万年もの長きに渡りヴィダの新種族を守護してきた者ばかり。
『這邊才是能把您迎進來很是光榮。吾是,『紅南海的正惡神』馬利斯嘉法,守護著朵菈涅薩一族的神。其他的神也盡是度過大約漫長十萬年守護著維達新種族的人。
 故に、どうか話を落ち着いて、冷静に、最後まで聞いてほしい』
 所以,希望還請平靜、冷靜地、把話聽到最後』

『はい、俺は見ての通り落ち着いていて、冷静です。そして最後まで話を聞きますが……どこかおかしいですか?』
『是的,我如同所見的很平靜、冷靜。然後要把話聽到最後……是哪裡很奇怪嗎?』
『ではその……大きく振り上げた何本もの腕は、いったい?』
『那麼那個……大大舉起好幾隻的手臂,到底是?』
『これは、あなた達の真似をしているだけです。てっきり、挨拶や歓迎の印かと思って』
『這個,只是在模仿你們。我還以為是寒暄或歡迎的象徵呢』
『いえ、我々が手を上げているのは、降参と敵意がない事を表しています』
『不,我們舉著手,是表示投降和沒有敵意』
『……そうでしたか』
『……是那樣嗎』

 どうやら、バンザイの意味が両者で違っていたらしい。ヴァンダルーは、すっと両腕を降ろし、マリスジャファー達も安堵しながらそれに倣った。
 看來,萬歲的意義兩方似乎都不同。范達魯迅速放下兩手,馬利斯嘉法他們也一邊安心一邊效仿那個。
『ですが、何故出会いがしらにそんな事を? 俺は別に貴方達を害そうとは思っていませんが。……それに、誰彼かまわず魂を喰うような獣になった覚えもありません』
『但是,為何剛見面就做那種事? 我沒特別想過要加害你們。……而且,也沒有成為像是不問是誰就噬魂般的野獸的記憶』

 ラダテルの魂を喰らった事で怯えられているのだろうかと思ったヴァンダルーは、そう言ったが、マリスジャファー達がヴァンダルーに対して怯えていたのは、他の理由があったからだった。
 認為是因為吃了拉達泰爾的靈魂而被膽怯著的范達魯雖如此說了,但馬利斯嘉法他們對范達魯膽怯著,是因為有其他的理由。
『いいえ、ヴィダの御子、勇者を継ぐ者よ。我々があなたを恐れているのは、我々がヴィダ派の神々ではないからです。
『不對,維達的御子,繼承勇者的人喔。我們害怕著你是因為,我們並非維達派的眾神。
 我々は、魔王軍の残党に分類される神々なのです』
 我們是,被分類為魔王軍的殘黨的眾神』
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留言共 2 篇留言

KL
這些神一言不合就合體 真厲害

05-19 23:52

KL
在這個世界所謂的聖女 或許是指有著犧牲奉獻精神 並不分種族的給予救贖的女性吧 目前登場的聖女也就三人的樣子

05-20 14:09

SPT草包
只要有大量的人認為她是聖女她就是聖女了,像當初聖母殺手也是這麼來的,被塔洛斯海姆的居民如此認為就被世界宣告了。05-20 14:39
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5喜歡★okinadog 可決定是否刪除您的留言,請勿發表違反站規文字。

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