3.アデニウムの心(沙漠玫瑰的心)
アデニウムが読みたいという本が、 執務室にあったので、
彼女と二人、 休日の執務室にやってきた。
沙漠玫瑰有本想要看的書,就在辦公室裡面,
於是跟她兩個人,來到休息日的辦公室。
アデニウム:
な、 なんだか、 不思議な感じだな……。
団長と、 二人きりというのは……
沙漠玫瑰:
總,總覺得,有點不可思議呢……。
跟團長,兩個人在這裡……
アデニウムは、 なぜか緊張しているようだった。
任務の説明どを、 ー対一で話すことはあったと思うが。
沙漠玫瑰她,不知為何似乎很緊張。
關於任務的事情,我想要一對一單獨說明。
アデニウム:
そ、そうだな……うん、そうだ。
私はなんだか少し、変なんだ……。
すぅー……はぁー……落ち着こう……
沙漠玫瑰:
是,是啊……嗯,是啊。
我好像變得有些怪怪的……。
呼……哈……冷靜下來……
深呼吸をするアデニウム。
なにがそんなに緊張するのだろう。
自分のことが怖いのだろうか……軽く落ち込みつつも、 本を探す。
沙漠玫瑰深呼吸一口氣。
這有什麼好緊張的。
難道我就這麼恐怖嗎……稍微有些失落,邊找著那本書。
書棚は溢れていたが、他人からは乱雑に見えても、
自分にはなんとなく配置がわかっている……よし、 あった。
雖然書架上面看似擺滿滿的,其實從別人看來卻是亂擺一通,
自己不知怎麼的就隨便放……好,找到了。
アデニウム:
ありがとう、団長。
ずいぶんと色々な本があるんだな
沙漠玫瑰:
謝謝你,團長。
看來你有著不少的書籍呢
遠回しに、 汚いと言われているのだろうか……。
確かに、 任務のために必要な資料や書類がごっちゃになっているが……。
這是在拐彎抹角的說我這裡很髒亂嗎……。
確實,跟任務有關的必要資料跟文件書籍都雜亂成這樣了……。
アデニウム:
い、 いや、 そういう意味じゃない。
むしろ、 男つぽくて新鮮だ、 嫌いじゃない。
……私は何を言っているんだ?
沙漠玫瑰:
不,不是,我並沒有那個意思。
倒不如說,這種像男人的感覺很新鮮,並不討厭。
……我到底在說什麼呢?
また動揺している。
子どもと話す時のようにリラックスしてくれればいいのだガ。
又開始動搖了。
只要把這當作是跟小孩子聊天的時候一樣放輕鬆就行了。
アデニウム:
別に、 子ども以外と話す時も、
緊張したりはしないのだが……。
団長だけなんだ、 こんなのは……
沙漠玫瑰:
沒什麼,跟小孩子以外的人講話時,
並沒有像這樣子緊張……。
只有跟團長你,這樣子……
困ったように言うアデニウム。
困らせているかと思うと申し訳ないが、
理由がわからないのでは……。
沙漠玫瑰難為情的說著。
很抱歉讓你這個樣子,
只是不明白理由……。
アデニウム:
……私の任務は、 ロータスレイクに役立つ情報の収集だ
沙漠玫瑰:
……我的任務是,為蓮花湖收集有用的情報
突然、 話を戻すアデニウム。
それは聞いたが……。
沙漠玫瑰突然拉回話題
雖然已經聽過了……。
アデニウム:
だから、 団長への興昧も、
噂になっている有能な騎士団長とはどんな人物か、
という程度だった……最初は
沙漠玫瑰:
所以說,對團長的興趣,
只有耳聞中有能的騎士團長是怎樣的人物,
剛開始……只有這種程度而已
それは光栄な話……なのだが、
最初は、どいうことは、今は違うのだろうか。
真是光榮的稱讚……那麼、
剛開始是什麼意思,跟現在有什麼差別。
アデニウム:
わからない。
団長といると……今まで感じたことのない気持ちになる
沙漠玫瑰:
不清楚。
跟團長待再一起……我現在感覺到不一樣的心情
怒ったように──けれど頬を染めて、そう言うアデニウム。
看起來生氣──但沙漠玫瑰卻紅著臉這麼說著。
アデニウム:
私は、 自分は一人が好きなんだと思っていた。
孤独の方が落ち着くと……それも、噓ではないんだが……
沙漠玫瑰:
我曾想過一個人或許比較好。
那種孤獨冷靜的感覺……雖然那不是隨便說說而已……
アデニウム:
団長といると、 不思議と、 もっと一緒にいたくなる。
ずっと声を聞いていたい……変な、気分だ……
沙漠玫瑰:
跟團長待在一起,不可思議的,會更想要在一起。
一直想聽那個聲音……這種奇怪的,心情……
自分も、アデニウムと話すのは楽しい。
嫌でないのなら、もっと、ずっと一緒にいてもいいのではないか。
我自己能跟沙漠玫瑰聊天就很開心了。
如果不嫌棄的話,可以一直在一起嗎。
アデニウム:
い、 嫌だなんて、 そんなことは、 まったくない……。
ずっと一緒に……か……。
なんだ、 すごくドキドキ……する
沙漠玫瑰:
才,才不會呢,完全沒有這樣的事情……。
一直在一起……嗎……。
怎麼,心臟跳得好快啊……
困った顔をするアヂニウムは、 心細い少女のように見えた。
安心させようと、軽く抱き寄せる。
表情很為難的沙漠玫瑰,看起來就像個膽小的少女一樣。
為了使她安心,我輕輕地抱著她。
アデニウム:
……はぁ。
……温かいんだな、団長の体は。
それに……いい匂いがする……
沙漠玫瑰:
……哈啊。
……團長的身體,好溫暖啊。
而且……聞起來好香……
いや、男臭いかもしれない。
洗濯はしていろが、ずっと忙しかったし……。
不對啊,我身上應該是男人的臭味吧。
雖然衣服有洗過了,但最近一直都在忙……。
匂いに言及されて、 慌てて離ようとすると、
アデニウムの方かり、 こちらの背中に腕を回してきた。
因為提到氣味,慌張地想要抽身之時,
沙漠玫瑰把手繞到了我的背後。
アデニウム:
いいんだ、 私は好きだ、 団長の匂い。
それに、 ドキドキするけど……もう少し、 こうしていたい
沙漠玫瑰:
沒關係,團長的氣味我很喜歡。
再說,雖然心跳加速……但我還想要再這樣子一會兒
自分は構わないが……。
我是不介意啦……。
アデニウム:
すぅ……はぁ……。
うん、 ありがとう、 団長。
なんだか落ち着いた気がする
沙漠玫瑰:
呼……哈啊……。
嗯,謝謝你,團長。
總覺得冷靜下來了
アデニウム:
団長といると感じる、この不思議な気持ち……。
それが何かは、 わからないけれど。
でも……うん、悪い気分じゃない……
沙漠玫瑰:
跟團長再一起的這種不可思議的心情……。
雖然不知道那是什麼。
但是……嗯,感覺似乎也不壞呢……
それならよかった。
那真是太好了。
落ち着いたなら、お茶でもいれようか。
それか、 お酒の方がいいだろうか。
既然都冷靜下來了,要不去喝杯茶吧。
還是說,來喝杯酒怎麼樣呢。
アデニウム:
あっ、私は……お酒は、滅法弱いんだ。
だから、あまり飲まないようにしている
沙漠玫瑰:
啊,我啊……酒量其實很差的。
所以,還是不要喝太多比較好呢
アデニウム:
それよりも、 その、 食事に行かないか?
ブロッサムヒルの名産を教えて欲しい
沙漠玫瑰:
比起這個,那個,不先去吃個飯嗎?
我想跟你請教關於茂盛之丘的名產
それならお安い御用だ。
行きつけの店がいくつかある。
這件事情好說。
有幾家我比較常去光顧的店鋪。
アデニウムと一緒に食べるなら、
食べ慣れた料理も、きっともっと美味しくなるだろう。
如果是跟沙漠玫瑰一起吃的話,
平時吃慣的料理,一定會更加美味的吧。
アデニウム:
まったく本当に……。
不思議な男だよ、団長。
ほんの一言で、こんなに私の心を動かすのだから……
沙漠玫瑰:
又是真心話嗎……。
團長你,真是個不可思議的男人啊。
僅用一句話,就能如此打動我的心呢……
そう言って、アデニウムは、恥じらいを含んで笑った。
語畢,沙漠玫瑰,帶著害臊的笑容笑了起來。
《完》
アデニウム (沙漠玫瑰)
夾竹桃科 天寶花屬
英文名:
學名:Adenium
別名:天寶花、富貴花
お花見、様子見、一休み! 登場的 ★5 報酬活動角
隸屬於 蓮花湖 的花騎士
是個喜歡獨來獨往的人
自蓮花湖開國之後便開始在國外網羅情報
在成為花騎士之前曾經為了保護小孩而獨自打倒過害蟲
神奇的是自那之後沙漠玫瑰就有著不管到哪都會吸引小孩子注意的特質