開花劇情:新たな悩み事(新的煩惱)
トウカ:
これで、 この地域一帯はかなり安全になりましたね
稻禾:
這樣一來,這一帶就變得相當安全了
討伐任務が完了し、
供に戦線に立っていたトウカの言葉に頷く。
討伐任務完成後,
對於站在戰線上的稻禾說的話點了點頭。
心優しいトウカは、 以前は害虫であっても、
命を奪う行為にためらい、 体にも心にも負担を強いてしまっていた。
しかし、 一度倒れてしまったのをきっかけに、
嫌悪や悩みをため込まないことで、 己と向き合えるようになった。
心地善良的稻禾,在以前即使是害蟲,
也會對奪走生命的行為猶豫不決,加重身心上的負擔。
但是,以跌下一次為契機,
只要不積攢厭惡和煩惱,就可以坦然面對自己了。
トウカ:
みなさん、 お疲れ様でした。
……ええ、 ありがとうございます、 私は大丈夫です。
害虫達が、 せめて次に生まれてくるときは
良い生に恵まれるよう、 祈っています
稻禾:
各位,辛苦了。
……好的,非常謝謝,我的話沒事。
祈禱那些害蟲們,至少下次轉世的時候
能有個好的來生
周りの花騎士たちも、 トウカが包み隠さず話すようになったことで
接し方を考えてくれたようだ。
トウカ自身が他人にとても献身的な人物だったからか、
それを厭う花騎士はいない。
身邊的花騎士們,也因為稻禾直言不諱的
相處方式有所思考。
也許是因為稻禾自己對他人奉獻一切的人吧,
所以沒有花騎士會厭惡她。
トウカ:
…………はぁ
稻禾:
…………哈啊
しかし……またここ最近、
少々トウカが悩んでいるように見える。
何か別の問題ができてしまったのだろうか?
但是……最近這陣子,
稻禾似乎有些煩惱的樣子。
是有什麼別的問題嗎?
トウカ:
…………え、 あっ!
す、 すみません、 団長様。
私ったらぼうっとしてしまって……
稻禾:
…………誒,啊!
對,對不起,團長大人。
我也真是的居然發起呆了……
トウカに声をかけると、 一拍置いて慌てたような返事が返ってきた。
大丈夫か、 どこか具合でも……と近づきながら尋ねると、
頬を赤く染め、 視線を逸らしながらトウカは答えた。
跟稻禾打招呼,過了一會傳來了驚慌失措的回答。
沒事吧,哪裡不舒服嗎……而當我問她並靠近時,
稻禾紅著臉頰,移開視線回答道。
トウカ:
い、 いえ、 私は問題ありません。
お仕事中に呆けてしまって、 申し訳ありません。
怪我をされた方もいませんし、
このまま帰還いたしましょう、 団長様
稻禾:
不,我沒問題。
在工作中發呆了,真對不起。
不過既然沒有人受傷,
那我們就這樣回去吧,團長大人
にこりと笑って踵を返すトウカ。
しかし、 やはり先ほどの曇った表情が気になる。
先を歩くトウカの後ろ姿を眺めながら、
どうしたものかと思案を巡らせるのだった。
稻禾嘻嘻一笑便轉身過去。
但是,果然還是很在意剛才那陰沉的表情。
一邊眺望著走在前方的稻禾的背影,
邊想著該如何是好。
トウカ:
え、一緒に収穫祭に?
私と……ですか?
稻禾:
咦,一起去收穫節?
跟我……嗎?
トウカの言葉に頷く。
我在聽完稻禾的話後點了頭。
数日後に、 少し離れた村で収穫祭が開催される。
小規模ではあるが、 毎年行われている祭りだ。
祭り好きのトウカならきっと気に入ると思うのだが……。
再過幾天,離這稍微遠一點的村子裡將舉行收穫節。
雖然是小規模,但是每年都會舉行祭典。
想說如果是喜歡祭典的稻禾的話一定會喜歡的……。
トウカ:
その村の事は知っていましたが、
お祭りがあるのは知りませんでした。
村の方々が、 自然の恵みに感謝するお祭り……素敵ですね
稻禾:
雖然知道那個村子的事,
但是不知道居然會有祭典。
村子裡的人們,對自然的恩惠表示感謝的祭典……真是太棒了
ちょうどその日は自分もトウカも休みだし、 どうだろうか。
そう訊ねると、 トウカは少し悩んだ様子だったが、
笑顔で頷いてくれた。
正好那天我和稻禾都有休假,怎麼樣呢。
這樣一問,稻禾似乎有點煩惱的樣子,
不過還是笑著點了點頭。
トウカ:
ご迷惑でなければ、 ぜひご一緒させてください
稻禾:
如果您不嫌我麻煩的話,請務必讓我和您一起去吧
迷惑なんてあるものか、 と笑い返すと、
トウカは頬をほんのり赤く染め、
いつかのようにまた視線を逸らしてしまうのだった。
怎麼會嫌你麻煩呢,我笑著回答,
稻禾的臉頰微微泛紅,
不知什麼時候又移開了視線。
トウカ:
わぁ、 賑わっていますね !
稻禾:
哇,好熱鬧啊!
収穫祭の当日。
小規模ながら活気に満ちた祭りの様子に、
祭り好きなトウカの目が輝く。
收穫節那天。
規模雖小卻充滿活力的祭典的模樣,
讓喜歡祭典的稻禾的眼睛閃閃發光。
トウカ:
祭囃子も賑やかですし、
屋台も出ているのですね。
ふふ、 みなさんとても楽しそうです……♪
稻禾:
祭典活動也很熱鬧,
還有小攤子呢。
呵呵,大家好像很開心的樣子……♪
楽しそうなトウカの様子に、
良かった、 少しはトウカの気も晴れそうだ、 と
思わず囗にしてしまう。
すると、 トウカは驚いたようにこちらを振り返った。
看著稻禾很開心的樣子,
真是太好了,我覺得稻禾也挺高興的,
不由得驚慌失措起來。
稻禾驚訝地轉過頭。
トウカ:
え、 もしかして団長様、 私のことを……?
稻禾:
誒,莫非團長大人您,是為了我才……?
このところ、 何か悩んでいるようだったから、
少しでも気が晴れればと思って、 と答えると、
トウカはすまなさそうに頭を下げた。
最近,妳好像在煩惱著什麼的樣子,
所以想說如果心情稍微舒暢一點就好了,我這麼回答,
稻禾害羞地低下了頭。
トウカ:
も、 申し訳ありません、 団長様……!
団長様に心配させてしまっていたなんて……
稻禾:
非,非常抱歉,團長大人……!
竟然讓團長大人擔心什麼的……
謝ることはない。
だが、 何かやはり悩みがあるのでは?
用不著道歉。
但是,果然還是有什麼煩惱嗎?
トウカ:
……はい、 正直にお話しすると、
確かに悩んでいることがあります
稻禾:
……是的,說實話,
確實是有煩惱的事情
やはりそうか。
もし良かったら、 話してみてくれないだろうか?
果然是這樣。
如果可以的話,能否告訴我嗎?
トウカ:
それは、 その……
稻禾:
那個,就是……
言いにくいことだろうか、
もし、 また任務の事て悩んでいるのなら……。
難以啟齒嗎,
如果,又是再為任務的事煩惱的話……。
トウカ:
い、 いえ! 任務のことはもう大丈夫です !
稻禾:
啊,不! 任務的話已經沒問題了!
トウカ:
団長様のおかげで、 自分自身や
なすべきことと向き合えました。
周りの方々も協力や、 意見をくださいます。
ですから、 それはもう大丈夫です
稻禾:
多虧了團長大人,我才能面對
自己該做的事。
周圍的人們,也給予協助和意見。
所以說,已經沒事了。
そう語るトウカの目に、 偽りはないようだ。
ならば、 別の悩み事か……。
稻禾都這樣說的話,似乎沒有半點說謊的樣子。
那麼,是別的煩惱嗎……。
トウカ:
は、 はい…………
稻禾:
啊,是的…………
そこでまた、 トウカは颊を赤らめて俯いてしまった。
大丈夫だろうか、 もしかして熱でも……?
就在這時,稻禾又紅著臉低下了頭。
沒問題嗎,難道是發燒了嗎……?
トウカ:
ち、 違います!
もう……団長様の……鈍感。
私が悩んでいるのは……あなたのことです
稻禾:
不,不是啦!
真是的……團長大人……有夠遲鈍的。
我煩惱的其實……就是你啦
拗ねたように呟かれた言葉に目を丸くする。
邊鬧彆扭邊喃喃自語的樣子令人目瞪口呆。
トウカ:
団長様のおかげで、
私は任務に対する気持ちに余裕を持つことができました。
ですが……その分、 今まで気づいていなかったことに
気付いてしまったのです
稻禾:
多虧了團長大人,
我對討伐任務已經能從容應付了。
但是……在那之後,我意識到了
我從來沒有注意過的事情
トウカ:
悩む私に差し伸べられた優しい手。
真摯に向き合い、 話を聞いてくださった目。
私の不安を包み込んでくれたその言葉……
稻禾:
向苦惱的我伸出的溫柔的手。
認真面對,傾聽我的話的眼神。
還有包覆著我的不安的那些話……
トウカ:
私は、 自分の気持ちに気付いてしまいました……。
団長様に……れ、 恋愛感情を抱いているのだと……
稻禾:
我,意識到了自己的心情……。
我對團長大人……是懷有戀愛感情的……
真っ赤な顔のトウカが、 言葉を絞り出す。
面對滿臉通紅的稻禾,我說不出話來。
トウカ:
今まで、 眠り姫様ヘの信仰を第一に考えてきたから
どうしたらいいのか、 まったく分からなくて……。
それで、 悩んでいたのです
稻禾:
目前為止,我一直把對睡美人大人的信仰放在第一位
我該怎麼辦,完全沒有頭緒……。
於是,我開始煩惱起來
トウカ:
それに、 団長様と私は、 いわば上司と部下で、
お互いに任務や布教活動で忙しい身。
こんな自分勝手な感情を押し付けてしまっては
団長様のご迷惑になるのではないかと……
稻禾:
再說,團長大人和我,也只是上司和部下的關係,
彼此各自忙著任務與傳教工作。
對於如此自私的感情
會不會給團長大人添麻煩呢……
トウカ:
ああ、 こんなこと、 お話しするつもりなかったのに……!
稻禾:
啊,我本來沒打算說這種話的……!
赤い顔のまま、 トウカは頭を抱えてしまった。
なるほど、 トウカらしい悩み方だ。
しかし、 気持ちの押し付けになってしまう、 というのは、
片思いの場合ではないだろうか。
稻禾抱著頭,紅著臉。
原來如此,很像稻禾會有的煩惱。
但是,把情感強加於人的時候,
這不就是相思病的情況嗎。
トウカ:
え……?
稻禾:
誒……?
お互いに同じ気持ち、 両想いであれぱ
気持ちの押し付けなどではないだろう。
もっとも、 こうして言葉にしてくれなければ
両想いだと分からなかっただろうが……。
只要彼此想法一樣,兩情相悅
就沒有必要把感情強加於對方身上吧。
不過,如果你不這樣說
可能也不知道是兩情相悅吧……。
トウカ:
え、 え……っ!?
団長様、 そ、 それって……
稻禾:
誒,誒……!?
團長大人,也,也就是說……
困惑するトウカの肩に手を置き、
自分もトウカと同じ気持ちだ、 と告白する。
我把手放在困惑著的稻禾的肩膀上,
我也和稻禾的心情是一樣的,如此坦白。
トウカ:
団長様……!
稻禾:
團長大人……!
トウカからの気持ちは、
負担や押し付けなどには決してならない。
だから、 もっと素直に言葉にしてくれないだろうか。
稻禾的感情,
絕不是負擔或強加。
所以說,能否坦率地說出來呢。
トウカ:
いいのですか、 団長様……。
私の想いを、 正直にお伝えしてしまっても……?
稻禾:
真的可以嗎,團長大人……。
即使將我的心意,坦率地傳達給對方……?
もちろんだ。
先程から言っているが、 トウカはどうにも
他人を優先して、 自分の気持ちや欲求を犧牲にしがちだ。
こういう時くらい、 トウカ自身を優先してほしい。
當然可以。
正如我剛才說的,稻禾平常
容易以他人為優先,壓抑自己的情感和慾望。
這個時候,我希望稻禾你能優先考慮一下自己。
トウカ:
自分自身を、 優先……。
む、 難しいです……今まで、
人々の願いや眠り姫様への信仰を
第一に考えてきましたから……でも……
稻禾:
優先,考慮自己……。
嗯,有點難呢……到現在為止,
人們的願望跟睡美人大人的信仰
我都是擺在第一的……可是……
もじもじと身をよじらせ、
上目遣いにこちらを見上げてくるトウカ。
稻禾扭動著身體,
抬頭看著我。
トウカ:
団長様……その……
稻禾:
團長大人……那個……
トウカの指が、 こちらの服の裾を遠慮がちにつまむ。
稻禾的手指,不停地抓著我這件衣服的下擺。
トウカ:
今は、 このまま団長様と、
このお祭りを楽しみたいです。
……いいでしょうか?
稻禾:
現在,我想繼續和團長大人,
一起享受這個祭典。
……可以嗎?
控え目で、 トウカらしい欲求だ。
もちろんだ、 と裾をつまんでいた手を取ると、
トウカは嬉しそうに微笑みかえしてくれた。
稻禾的要求,有點客氣。
當然可以,將抓著下擺的手拉開,
稻禾高興地笑了笑。
トウカ:
ありがとうございます。
団長様……お慕いしています。
これからもずっと、 あなたのおそばにいさせてくださいね
稻禾:
真的非常謝謝您。
團長大人……我越來越仰慕您了。
希望從今以後,也請讓我一直陪在您的身邊吧