2.アツスタント向きの人物は?(適合當助手的人?)
実験教室は盛況のうちに終了した。
飴の次は、 容器に詰めた牛乳を振ってバターを分離させたり、
ひんやりしてドロドロした不定形の物体を作ったりして、
子どもたちはとても楽しい時間を過ごしたようだった。
實驗教室在盛況之下結束了。
在做出糖果後,還做了搖動容器中的牛奶分離出奶油、
做出冰涼又黏稠的不規則物體等等,
孩子們度過了非常愉快的時光。
既に片づけは済み、 自分も部屋に戻ったのだが、
子どもたちが夢中になって飴を作り過ぎてしまったので、
軽い食事代わりに、 余りの飴を舐めている。
……材料はただの砂糖水なのに、 なぜかクセになる昧わいだ……。
在收拾好一切之後,我就回到自己的辦公室,
小孩子們對於自己做出來的糖果過於著迷,
連飯都不吃,只顧著舔糖果而已。
……材料僅僅只有砂糖跟水,不知為何就這麼迷上了……。
と、 不意に執務室のドアがノックされた。
入室を促すと、 入ってきたのはレインボーローズだった。
這時有人突然敲了敲辦公室的門。
催促對方進門後,進來的是彩虹玫瑰。
レインボーローズ:
団長、 お疲れさま。
今日は色々とありがとう
彩虹玫瑰:
團長,辛苦了。
今天真的很謝謝你
いつも通りの落ち着いた口調で言うレインボーローズ。
しかし、 どことなく満足げな様子が見て取れた。
彩虹玫瑰用往常的語氣這麼說著。
但是,感覺好像很滿足的樣子。
レインボーローズ:
私ひとりじゃ、 手が回らないことも多いの。
今日みたいに火を使う実験もしたかったんだけど、
それだと、 目を離すわけにはいかないから
彩虹玫瑰:
只有我一個人的話,很多事情都會忙不過來的。
我想做像今天這樣會用到火的實驗,
這麼一來,我的目光就不會移開了
なるほど。 騎士学校にも頼んでおいて正解だった。
満足を覚えて頷いていると、
こちらの手元にレインボーローズの視線を感じた。
原來如此。 拜託騎士學院果然是正確的選擇呢。
心滿意足的點了點頭後,
我感覺到了彩虹玫瑰的視線。
レインボーローズ:
……それ、 気に入ったの ?
彩虹玫瑰:
……那個,你喜歡嗎?
言われて視線を下げると、 先ほどの飴を握ったままだった。
……少し照れるが、 美味しかったからと正直に認める。
經她這麼一說,往下一看那塊糖果我還拿在手上。
……雖然有些害臊,不過這確實不錯吃呢。
レインボーローズ:
そう……団長もなんだ。
私もね、 実験教室で作った食べ物は格別に美昧しい気がするの。
……昔を思い出すから、 かな
彩虹玫瑰:
是嗎……團長也這麼認為啊。
我也覺得在實驗室裡做出來的食物都特別好吃。
……會回想起從前,對吧
昔というと、 レインボーローズが子どもの頃だろうか。
さぞ実験好きの子どもだったに違いない。
そう口にすると、 レインボーローズは嬉しそうに笑った。
居然說到以前,應該是指彩虹玫瑰的孩提時代吧。
一定是個喜歡實驗的孩子。
說完,彩虹玫瑰高興地笑了。
レインボーローズ:
私がまだ幼い頃、 研究者だった父と母が、
私のために、 よくあんな風に実験教室を開いてくれたの
彩虹玫瑰:
在我還小的時候,當時還是科學家的父母,
經常會為了我而進行實驗教室
元々は、 レインボーローズの両親がやっていたのか。
ということは、 実験教室でのやけに明るい囗調も、
両親ゆずりなのだろうか。
原來是彩虹玫瑰的雙親起的頭啊。
也就是說,在實驗教室用開朗的口氣說話,
也是受父母影響的吧。
レインボーローズ:
あれは……単純に、 私が明るい気持ちになるから。
実験も子供も好きだし……つい、 楽しくなっちゃうのよ
彩虹玫瑰:
那是因為……我的心情單純就是比較開朗而已。
實驗跟小孩子都很喜歡……不知不覺就變得開心起來了
気持ちの昂りを自覚しているらしく、
レインボーローズは恥ずかしそうな様子で答える。
何も照れることではないと思うのだが……。
似乎查覺到情緒的昂揚,
彩虹玫瑰面帶羞澀的回答。
雖然我不認為這有啥不好意思的……。
レインボーローズ:
今回、 色々と進んで協力してくれたけど、
もしかして団長も、 実験に興味あるの ?
彩虹玫瑰:
這次雖然是努力合作過了,
難道說團長你,也對實驗感興趣了?
興味はある……というか、 正確には興昧が湧いてきた。
知識さなく、 ほぼ素人ではあるのだが、
それゆえに、 新しいことを知る楽しみを感じることができた。
是有點興趣……更確切的說是興致勃勃。
雖然沒有知識,幾乎是個外行人,
但正因如此,才能感受到了解新事物的樂趣。
もし迷惑でなけれぱ、 次に実験教室をやる時にも、
助手として手伝わせてもらえないだろうか。
そう告げると、 レインボーローズは驚きに目を丸くした。
如果不介意的話,下次要再進行實驗教室,
也讓我當助手吧。
語畢,彩虹玫瑰驚訝地睜大雙眼。
レインボーローズ:
助手って……い、 いいの?
それは、 もちろん私は助かるし、
こっちからお願いしたいくらいだけど……
彩虹玫瑰:
助手是……可,可以嗎?
那真是幫了我大忙,
雖然我也是想要再拜託你的……
レインボーローズ:
団長は、 説明も上手だし、 子どもたちにも好かれていたし、
すごく助手に向いてると思うけど……いいの?
だって、 忙しいでしょ?
彩虹玫瑰:
團長的話,相當擅長說明,孩子們也都很喜歡,
我覺得非常適合當助手……可以吧?
可是,不會很忙嗎?
聞き返すレインボーローズに、 念を押すように頷く。
するとレインボーローズの顔がたちまち赤くなり、 表情が緩んだ。
彩虹玫瑰反覆詢問後,我點了點頭。
接著彩虹玫瑰的臉頓時紅了起來,表情變得緩和了。
レインボーローズ:
……そっか、 それじゃ、 よろしくお願いするわ。
助手がいると色々やりやすくなるし、 すごく助かる。
決して、 私が個人的に嬉しいとかじゃないけど!
彩虹玫瑰:
……這樣啊,那就拜託你了。
有助手的話一切就變得容易很多,幫了大忙了。
當然,絕不是因為我覺得高興而已!
とても個人的に嬉しそうな態度だ。
すぐに気持ちが態度に出てしまうタイプらしい。
しかし、 それを指摘するのは野暮というものだろう。
一副看起來非常高興的樣子。
似乎是個動不動就會把情緒表現出來的類型。
不過,把這一點指出來應該很不識相吧。
そのようにして、 この日以降、
レインボーローズの実験教室を不定期に手伝うようになった。
就這樣子,在這天過後,
我就開始不定期的為彩虹玫瑰的實驗教室提供協助。