1.お姉さんといっしょ(和姊姊一起)
レインボーローズ:
はーい、 机の前の良い子のみんなー!
レインポーローズお姉ちゃんの実験教室、
はっじまっるよー!
彩虹玫瑰:
好了,桌子前的乖孩子們!
彩虹玫瑰姐姐的實驗教室,
馬上就要開始了呦!
騎士字校の講堂。
その広々とした空間に、 十数人の子どもたちが集まっている。
在騎士學校的禮堂裡。
在這廣闊的空間中,十來個孩子們都聚在一塊。
これはレインボーローズの発案による、
騎士団と市民の交流行事の一環、 実験教室である、
レィンボーローズは大勢の子どもたちの前で、
明るく大きな声を出している。
這其實是彩虹玫瑰的提案,
增開實驗教室,是騎士團與市民們交流活動的一環,
彩虹玫瑰在許多的孩子們面前,
朗朗地大聲說喊著。
レインボーローズ:
それじゃ自己紹介するわね!
今曰、 みんなと一緒に楽しく実験していくのが、
私、 レインボーローズお姉ちゃんでーす !
彩虹玫瑰:
那麼我就來自我介紹吧!
今天,和大家一同愉快地進行實驗的人,
就是我,彩虹玫瑰姐姐呦!
レインボーローズ:
そして、 お姉ちゃんの助手を務めてくれるのが、
こちらの騎士団長さん !
彩虹玫瑰:
然後,擔任姐姐助手的人,
就是這位騎士團長先生呦!
レインボーローズの隣に立つ自分へと、
子どもたちの視線が集中する。
……なるべく自然に愛想笑いを浮かべ、 手を振り返した。
此時的我站在彩虹玫瑰的身旁,
孩子們的視線全都集中到我身上了。
……於是我就回過頭來,盡量露出自然和藹的笑容。
レインボーローズ:
今日はいくつかのグループに分かれて、
みんなで色んなものを作る実験をしてみよう !
最初にチャレンジするのはー……
彩虹玫瑰:
今天會分成幾個小組,
大家一起來做各式各樣的實驗吧!
首先第一個要來挑戰的是……
朗らかに始まったレインボーローズの説明を聞きながら、
今日この時に至った経緯を思い出す。
在聽了開朗的彩虹玫瑰的說明後,
開始回想起之前到今天現在的來龍去脈。
レインボーローズは元々、 自主的にこうした実験教室を開いており、
街の子どもたちから人気を集めている。
しかしここ最近は花騎士の仕事も忙しくなり、
事前の準備を含めた実験教室の開催にまで手が回らないのだという。
彩虹玫瑰最初是自主開辦像這樣子的實驗教室,
在街上的那些孩子們裡相當受歡迎的樣子。
但是最近這裡的花騎士工作也越來越忙了,
忙到連進行有事前準備的實驗教室無法準備。
その噂を聞いて、 騎士団のイベントにすることを提案したのだった。
まさか助手をすることになるとは思っていなかったが、
自分自身、 レインボーローズの実験教室に少なからず興味もあった。
當聽到這件事之後,我便提議要不要把這當作騎士團的活動這樣。
雖然我沒料到自己會變成實驗助理,
但我個人本身,也多少對彩虹玫瑰的實驗教室有些許興趣。
レインボーローズ:
……団長、さっきからボーっとしているけど、 大丈夫?
黙っていてもいいから、 笑顔は忘れないでね
彩虹玫瑰:
……團長,從剛剛開始就一直在發呆,沒問題嗎?
雖然保持沉默是沒關係啦,但是不要忘了保持微笑喔
子どもたちに説明を終えたレインボーローズが、
こちらを肘で小突きながら小声で注意してくる。
すまない、 と我に返って頭を下げた。
向孩子們說明完的彩虹玫瑰,
邊用手肘輕輕頂了我邊提醒著。
我回過神來,跟她點了點頭說聲抱歉。
レインボーローズ:
いえ、 助手を引き受けてくれたことは助かってるの。
子どもたちを不安にしなければいいのよ。
言葉が足りなかったわね、 ごめんなさい
彩虹玫瑰:
不,你能願意當我的助手真是幫了大忙了。
不過還是不要讓孩子們感到不安比較好。
對不起,我話沒有說清楚
落ち着いた口調で、こちらを気遣ってくれるレインボーローズ。
子どもたちと接する時とは別人のようだと思ったが、
彼女はすぐにまた子どもたちに向き直ると、 明るい声を出す。
彩虹玫瑰以沉穩的語氣說出為人著想的話。
雖然覺得跟孩子們相處的她像是不同的人一樣,
但是她很快又轉向那群孩子們,發出歡快的聲音。
レインボーローズ:
はい、 それじゃあみんな、 準備はできたかなー?
器に、 砂糖とお水、 ちょっぴりのお酢を入れて、 温めてみます。
今からお姉ちゃんがやってみるから、 近くでよく見てねー !
彩虹玫瑰:
好的,那個大家,都準備好了嗎?
在杯子裡面,倒入砂糖跟水,然後再加一些醋並試著加熱一下。
從現在開始姐姐我會先示範一次,你們在旁邊好好看著呦!
レインボーローズの机へと、 子どもたちが一斉に群がってくる。
その間に、 レインボーローズに必要な材料や実験器具を手渡した。
孩子們全都聚在彩虹玫瑰的桌前。
在這時候,我把彩虹玫瑰的實驗要用的器具材料依序遞給了她。
レインボーローズ:
こうして温めると、 だんだん砂糖が溶けて……。
ほら、 見えるかなー?
彩虹玫瑰:
像這樣慢慢加熱的話,砂糖就會慢慢溶解掉……。
喏,看的到吧?
熱された砂糖が、 粘り気のある透明な液体に変わっていく様を、
子どもたちは驚きの声をあげながら見つめている。
とても微笑ましい反応だ。
加熱後的砂糖慢慢變成了具有黏性的透明液體,
孩子們看著都發出驚嘆的聲音。
反應非常有趣。
レインボーローズ:
温め続けて、 色が変わってきたら、 器を下ろします。
そうしたら、 小さな棒を挿して、 しぱらく冷やしまーす
彩虹玫瑰:
繼續加熱,等到顏色變了之後,就把杯子放下來。
然後,插上小棍子,並輕輕攪拌冷卻一下
子どもたちは、実験で何を作っているのか知らない様子で、
冷ますとどうなるのかと口々に質問してくる。
孩子們都不知道這個實驗是在做什麼,
一個勁的問著冷卻後會怎麼様。
レインボーローズ:
それはできてからのお楽しみ!
さあ、 みんなも机に戻って、 今の感じでやってみよう !
火を使うから、 騎士字校のお姉さんの言うことをよく聞いてねー
彩虹玫瑰:
這就是要嘗試過後才能體會的樂趣呦!
來吧,大家也快回到桌子前,用現在的感覺試試看吧!
因為會用到火,所以要好好聽從騎士學校的姐姐們的話呦
火を使う実験なので、 安全には配慮しなくてはならない。
レインボーローズと自分の他にも、
各机には騎士字校の生徒が一人ずつ配置され、
年長のお姉さんとして、 実験をサポートしてくれている。
因為這實驗會用到火,所以必需要考慮到安全。
除了我跟彩虹玫瑰這一桌外,
其他桌都各有一位來自騎士學院的學生在,
作為年長的姐姐,為了實驗提供協助。
やがて子どもたち全員が実験を終え、 少し待つと、
冷え固まったそれが何なのか、 子どもたちにも理解できたようだ。
それそれ、 実験の成果を掲げ、 感嘆の声をあげている。
不久後孩子們都完成了實驗,等了一會,
孩子們似乎也理解了冷卻後凝固的是什麼東西。
就這樣,得到了實驗的成果,發出了驚嘆的聲音出來。
レインボーローズ:
はーい、 正解は飴でした!
挿した棒を持って剥がせば……そうそう、 持ちやすいよね。
その飴ひとつひとつを、 みんなが作ったんだよ!
彩虹玫瑰:
好了,正確答案就是糖果!
把插上去的棍子拿下來……沒錯,要拿好喔。
現場的每一塊糖,都是大家做出來的呦!
自分で作った、 というところに子どもたちは再び感激したようだ。
夢中になって、 素朴なべっこう飴を味わっている。
孩子們對於是自己做的這件事感到更加開心。
著迷地品嘗著樸素的糖果。
レインボーローズ:
……ふふっ、 よかった。
みんな喜んでる……♪
彩虹玫瑰:
……呵呵,太好了。
大家都很開心呢……♪
はしゃぐ子どもたちを見て、 目を細めるレインボーローズ。
彼女もまた、 当の子どもたちと同等あるいはそれ以上に、
この教室を愉しんでいる……そんな風に見えた。
看著興奮的孩子們,彩虹玫瑰瞇起了雙眼。
她也和這些孩子們一樣,
相當享受著這間教室的氛圍……看起來是這樣。