【試翻＆感想】護士小姐，他有打電話來嗎？

（原文為一篇１９９４年二級讀解，感謝老師提供意見）

假名注音版原文

　私（わたし）が半年（はんとし）ほど入院（にゅういん）した、同（おな）じ病室（びょうしつ）に、完全（かんぜん）に寝（ね）たきり【注１】になっていたＫさんという人がいました。彼（かれ）の毎日（まいにち）の楽（たの）しみは、看護婦（かんごふ）さんに「息子（むすこ）から電話（でんわ）があったでしょうか」と尋（たず）ね、「あったわよ」と言（い）う看護婦さんの返事（へんじ）を聞（き）くことでした。

　当初（とうしょ）、私は、オヤジ【注２】の病状（びょうじょう）を毎日のように電話で尋ねてくるいい息子さんだなぁーと感心（かんしん）しながら、Ｋさんと看護婦さんのやりとりを、ベッドの上（うえ）で眺（なが）めていました。

　ところが、それがうそであることが、しばらくして分かりました。息子さんからの電話はなく、看護婦さん達が、かかってきたかのように演（えん）じていたのです。それはＫさんを励（はげ）まし、希望（きぼう）をもたせるために、看護婦さん達がついた精一杯（せいいっぱい）のやさしいうそでした。そして、悲（かな）しいうそでした。というのは、Ｋさんが入院した当初は、本当にその息子さんから毎日のように病院（びょういん）に電話があったそうです。

　トラックの運転手（うんてんしゅ）をしていた彼は、仕事（しごと）で全国（ぜんこく）を走（はし）り回（まわ）っていたため、直接（ちょくせつ）、病院に見舞（みま）いに来（こ）られなかったのです。入院して以来（いらい）、Ｋさんは何度（なんど）か危険（きけん）な状態（じょうたい）になったことがあったそうです。そのたびに、看護婦さんが、「息子さんから電話がかかっているのよ」と声をかけると、不思議（ふしぎ）ともち直（なお）したというのです。

　そんなある日、病院に悲しい電話が入りました。交通事故（こうつうじこ）で、Ｋさんの息子さんが亡（な）くなったという知（し）らせでした。もちろんＫさんの病状を心配（しんぱい）して、そのことはしらせないことにしたそうです。そしてその日から、看護婦さん達（たち）の幻（まぼろし）の電話が始（はじ）まったのだそうです。

　（中略）

　しかし、そんな看護婦さ達のうそも長（なが）く続（つづ）きませんでした。Ｋさんは日（ひ）ごとに容体【注３】が悪化（あっか）し、別（わか）れが近（ちか）づいたころは、まるで看護婦さん達の幻の電話を知（し）っていたかのように、ただ「ありがとう、ありがとう」を繰（く）り返（かえ）すばかりでした。

　Ｋさんの遺体【注４】が病室（びょうしつ）を出（で）て、廊下（ろうか）をエレベーターに向（む）かう途中（とちゅう）、ナース‧ステーション【注５】の前（まえ）を通（とお）り過（す）ぎたところで、突然（とつぜん）「リーンリーン」という電話のベルが鳴（な）り、一瞬（いっしゅん）、みんな、そこに立（た）ち止（とま）ってしましました。そして鳴り響（ひび）くそのベルの音（おと）を聞（き）きながら、看護婦さん達がボロボロ涙（なみだ）を流（なが）していた光景（こうけい）を、１０年（ねん）近くたった今（いま）でも鮮明（せんめい）に思（おも）い出（だ）します。

（笹本新平「看護婦さん、電話ありましたか？」「第７回 ＮＴＴふれあいトーク大賞１００選」ＮＴＴ出版による）

【注１】寝たきり：病気（びょうき）などのために、起（お）きて活動（かつどう）できなくなった状態
【注２】オヤジ：父親（ちちおや）
【注３】容体（ようだい）：病気の状態
【注４】遺体（いたい）：死体（したい）
【注５】ナース‧ステーション：看護婦の部屋（へや）

笹本　新平（ささもと　しんぺい）
大賞（たいしょう）、出版（しゅっぱん）



問1　①「オヤジ」とはだれか。
１．Kさん　２．Kさんの父親　３．筆者　４．筆者の父親

問2　②「それがうそであることが、しばらくして分かりました」とあるが、何がうそなのか。
１．Kさんの息子が病院に電話をかけたこと
２．Kさんが息子からの電話を楽しみにしていたこと
３．筆者と同じ病室にKさんがいたこと
４．筆者がKさんの息子をいい息子だと思ったこと

問3　③「看護婦さん達がついた精いっぱいのやさしいうそ」とあるが、看護婦達がうそをついたのはなぜだと考えられるか。
１．うそをつくことが楽しかったから
２．筆者がうそをつくように頼んだから
３．Kさんの息子に病院に来てもらいたいから
４．Kさん少しでも元気になってほしいから

問4　④「そのたびに」とあるが、この場合、次のどの表現に最も近いか。
１．Kさんの息子から電話があったときはいつも
２．Kさんの病状がよくなりかけたときはいつも
３．Kさんの病状が非常に悪くなったときはいつも
４．Kさんの息子が見舞いに来られなかったときはいつも

問5　⑤「そのこと」は、何を指すか。
１．Kさんの病気が悪いこと
２．Kさんの息子が死んだこと
３．Kさんにうそをついていたこと
４．Kさんの病状を心配していること

問6　⑥「幻の電話」とは、どんな電話か。
１．本当はかけることができない電話
２．本当はかかってきていない電話
３．本当はかけてはいけない電話
４．本当はかけたくない電話

問7　⑥「幻の電話」が始まったのは、いつからか。
１．Kさんが入院した時から
２．Kさんが亡くなった時から
３．Kさんの息子が亡くなった時から
４．Kさんの息子が忙しくなった時から

問8　⑦「立ち止ってしまいました」とあるが、なぜだと考えられるか。
１．「ありがとう」とお礼を言われたから
２．エレベーターがまだ来ていなかったから
３．電話機がないのみ電話のベルが鳴ったから
４．Kさんの息子からの電話のように思えたから

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譯文：

我以前曾經住院住了大概半年，同一間病房裡面，有一位完全不能動彈的臥床病人Ｋ先生。他每天最大的樂趣，就是問護士小姐：『我兒子有打電話來嗎？』，然後聽護士小姐回答：『有啊。』

一開始我覺得很感動，心想：每天都打電話來關心父親的病情，還真是個貼心的兒子啊，這樣坐在床上看著Ｋ先生和護士小姐之間的對話。

然而過了一陣子，我才知道那些都只是假話。他的兒子根本沒打電話過來，只是護士小姐們裝作像有電話打來似的。護士小姐們為了鼓勵Ｋ先生，讓他有活下去的希望，而精心編造了這善意的謊言。同時，這也是悲傷的謊言。因為在Ｋ先生剛開始住院的時候，據說他兒子真的每天都有打電話。

他兒子的工作是卡車司機，因為工作的關係需要在全國各地四處奔波，所以沒辦法直接到醫院探病。住院以後，Ｋ先生有好多次遇到危急狀況，每一次護士小姐對他說：『你兒子打電話來了。』，很不可思議的，這樣就讓他渡過了難關。

某一天，醫院接到了一通令人悲傷的電話，就是Ｋ先生的兒子車禍身亡。當然為了Ｋ先生的病況著想，並沒有讓他知道這件事。從那一天起，護士小姐們就開始了這一次次的虛構電話。

可是，護士小姐們的謊言也沒有持續多久。Ｋ先生的病況一天比一天的惡化，在即將撒手人寰之際，他彷彿已經知道護士小姐們那些虛構電話的真相，不停重複說著：『謝謝、謝謝…』

就在她們把Ｋ先生的遺體推出病房，沿著走廊推向電梯的途中，在經過護理站前面的時候，電話突然『鈴～鈴～』的響了起來。在那一瞬間，大家不約而同的停下了腳步。接著護士小姐們一邊聽著電話鈴，一邊簌簌地掉下眼淚。即使這已經是將近十年前的往事，但那幕光景在我心中仍然記憶猶新，無法忘懷…



備註：在下曾在醫院實習過，聽護士小姐說，病人往生後，將遺體往電梯間推過去的途中，經過護理站時，有時真的會像故事裡面說的一樣，電話鈴突然響起。可是接起來之後，另一頭卻什麼話也沒說，然後很快就掛斷…

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答案：１１４３２２３４

第一題：『父親』是指誰？
１Ｋ先生
２Ｋ先生的父親
３筆者
４筆者的父親

第二題：『過了一陣子，我才知道那些都只是假話』這句所說的假話是指哪件事？
１Ｋ先生的兒子打電話來醫院
２Ｋ先生很期待兒子打電話來
３Ｋ先生和筆者住同一間病房
４筆者覺得Ｋ先生的兒子真是個好兒子

第三題：『護士小姐們精心編造了這善意的謊言』您覺得是為什麼？
１因為喜歡說謊
２因為筆者拜託她們說謊
３因為想讓Ｋ先生的兒子來醫院
４因為想讓Ｋ先生有精神一點

第四題：『每一次』是指什麼時候
１Ｋ先生的兒子打電話來的時候
２Ｋ先生的病況好轉的時候
３Ｋ先生的病況非常惡化的時候
４Ｋ先生的兒子不能來探病的時候

第五題：『這件事』是指哪件事？
１Ｋ先生的病況不樂觀
２Ｋ先生的兒子死了
３對Ｋ先生說謊
４擔心Ｋ先生的病況

第六題：『虛構電話』是指怎樣的電話？
１其實沒辦法打來的電話
２其實沒打過來的電話
３其實不可以打的電話
４其實不想打的電話

第七題：『虛構電話』是從什麼時候開始的？
１從Ｋ先生住院開始
２從Ｋ先生死後開始
３從Ｋ先生的兒子死後開始
４從Ｋ先生的兒子忙起來的時候開始

第八題：『停下了腳步』您覺得是為什麼？
１因為他說『謝謝』
２因為電梯還沒到
３因為沒電話機卻聽見了電話鈴
４因為她們覺得好像是Ｋ先生的兒子打過來一樣

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譯後感言：

出於善意│出於惡意（動機）
保護他人│傷害他人（目的）
說了實話│說了謊話（行動）

中隔線的左邊是正面，右邊是負面。人類絕大多數的言行舉止，可以用這個方式進行分析。以《ＬＢ》版主的一段言論為例：

『ONE信者。自然就覺得每部作品都跟ONE有所關聯。這都是蠻主觀的看法。』

動機：出於惡意（就算不是惡意也是敵意，總之動機絕非善意）
目的：傷害他人（他確實達到了目的）
行動：說了實話（主觀言論，至少說發言者認定是實話）

而護士小姐們的行為，剛好就是上面那句話的反轉。只是人類分辨善惡的價值觀向來認為，說謊是負面的、不對的行為。在這個固有價值觀的影響下，即使是出於善意的謊言，也一樣會給護士小姐們帶來罪惡感，而最後的電話，又彷彿變成了一種救贖…

Ｋｅｙ系作品中，影響劇情的關鍵選項，往往也牽涉到了善意／惡意、保護／傷害、實話／謊話之間的掙扎。而《ＬＢ》劇中二木和三枝這對姊妹的劇情，更是深深糾結在其中。

說到Ｋｅｙ系作品，《Ｒｅｗｒｉｔｅ》又有戰鬥有沉重的命運，不知道劇情會是什麼樣子。此外，它在巴哈上的哈拉版也看到了，管版的跟《ＬＢ》版是同一位啊…也罷，隨他折騰吧，在下更關心的是遊戲發行之後，『當Ｋｅｙ遇上無限流』這篇認真的惡搞裡面，又能再新增一系列內容啦！

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前幾天跟人聊到美少女遊戲哈拉板上，被扔到調教地牢的文章，對方看了之後說：『我左看右看，這篇文章並沒有偏離主題到哪裡去，基本上算是對遊戲的心得與考究。』

在下回答：「可是你不是版務。上任版務是接受的，但現任不接受，就是如此。不管在哪裡，認真都很不討喜，巴哈就是這樣的一個地方。」

『上任板務好像是很混的那種等級。』

「那麼，你認為美少女遊戲哈拉板的現任版務是『能幹』的等級嗎？摸魚打混不是什麼好事，那麼夙夜匪懈又能保證那人努力的方向一定就是對的嗎？」

「遇上所謂『打混』的版務，在下收穫到的只有無視。就像《ONE》哈拉版那時，在下一氣之下刪了所有貼在版上的翻譯，並說以後再也不把翻譯貼到那裡去。」

「遇上所謂『能幹』的版務，在下收穫到的則是排擠。一如《LB》哈拉版，以及美少女遊戲哈拉板對在下的態度。」

唉…他們也好，在下也好，每個人都看不見前方，看不透今日的決定會對來日造成什麼樣的影響。

在下也不知道，自己現在的思維、努力的方向究竟是對是錯，但也只能相信自己的選擇，一步步走下去了。

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浮士德：「我要用我的精神抓住最高和最深的東西，我要遍嘗全人類的悲哀與幸福。」

梅菲斯特說他自己：「總是想作惡，卻總是行了善。」

出於善意，不一定能做出好事，收穫善果。

出於惡意，不一定會做出壞事，收穫惡果。

和魔鬼梅菲斯特訂下契約後，浮士德許下的每個願望皆有實現，但每個願望實現後帶來的都是理想的幻滅與深深的悲歎。

第一個願望：追求愛

…最終結果是葛麗卿家破人亡。只留下『天呀，何苦生下我這個人！』這聲悲嘆。

（葛麗卿之兄瓦倫亭死在浮士德手上，葛麗卿殺了自己的生母與親生骨肉，被送上斷頭台…）

第二個願望：追求美

…最終結果是孩子如同伊卡洛斯一般身亡。只留下『美和幸福是不能長久並存的！』這聲悲嘆。

第三個願望：理想國

…最終結果是害死了無辜的老夫婦。只留下『難道我的話你們充耳不聞？我是想交換而不是搶奪他們！』這聲悲嘆。

出於善意卻釀成惡果的浮士德，出於惡意卻讓浮士德洞察了世界的梅菲斯特…就構成了《浮士德》這篇不朽詩劇的兩大主題。

梅菲斯特看似勝利了，他和浮士德訂下契約，並且浮士德也說出了禁語『請你停留，你真美好』。但最後，一再經歷幻滅與悲嘆的浮士德，卻得到了救贖。因為浮士德自始至終，從未背叛過他的追求精神。

最後神否定了梅菲斯特，永遠否定的精靈…自始至終都在否定浮士德的梅菲斯特，最後所收穫的既非幻滅，亦非悲嘆…而是『否定』。

浮士德：「永恆的女性，引領我們上升。」