──ニューアルバム「LANDER」にはテレビアニメ主題歌をはじめとするタイアップが全14曲中9曲収録されています。「ABEMA・テレビ朝日FIFA ワールドカップカタール2022」の番組公式テーマソングや「カバヤ・ピュアラルグミ」CMソング、日本テレビ系「ズームイン!! サタデー」のテーマソングなど、タイアップの幅もさらに広がりましたよね。もはやLiSA=アニメソングというカテゴライズもなくなりつつあるような。認知の幅が広がったというか、より多くの“お客さん”を相手にする存在になったと思うんです。LiSAさん自身はそれをどう受け止めているのでしょう。
──新專輯「LANDER」的14首歌中,以動畫主題曲為首的作品商業曲就佔了9手之多。「ABEMA・テレビ朝日FIFA ワールドカップカタール2022」的節目主題曲或是「KABAYA果立方軟糖」的廣告歌、還是日本電視節目「Zoom in!! Saturday」的主題曲等等。商業曲的領域橫跨之廣真是齡人驚嘆。感覺現在已經不再只能再用LiSA=動畫歌的這個分類了。若要說是擴大了認知的廣度,應該說是變成可以對應更多領域的”受眾”的存在了。LiSA本人對於這件事是怎麼看的呢?
新しい挑戦をたくさんさせてもらっている感覚ですね。10周年のミニアルバム「LADYBUG」ではこれまで以上に幅広く、いろんなアーティストの方々と楽曲制作をさせてもらって。そのあとドラマの主題歌だったり、活動にいろんな広がりが出てきた中で、自分にとっては新たな挑戦の場をいただくことがこの2年は多かった。デビューから10年経ってもまだ勉強の機会や刺激をもらえることに、すごくワクワクしていて。小手先ではこなせないことに挑戦できる充実感がありますね。
應該是「讓我嘗試了許多不同的新挑戰」的感覺吧。10周年迷你專輯「LADYBUG」的作曲,是以以往都不曾有過的大幅度跨領域藝人合作。在這之後的兩年中,除了參與連續劇的主題曲製作,在其他活動中也遇上了各種不同領域的挑戰。即使是出道了10周年,遇上這種學習機會跟刺激,還是會感到很興奮。這種不能用小聰明蒙混過去的挑戰,在達成後的充實感真的很強烈呢。
──なるほど。そうやって新しい挑戦を楽しめているのか、もしくは認知の広がりにある種のストレスを感じているのか……ニューアルバムに収められているノンタイアップの新曲を聴くと、何か鬱憤を溜め込んでいるのかな?と感じるところもあったので(笑)、どういう状態にあるのか気になっていたんです。
--原來如此。像這樣享受著新挑戰,或者說因為認知領域的擴張,開始感受隨之而來的壓力了。聽著新專輯中收錄的非商業曲後的感想是,感覺壓力很大呢(笑)。所以很好奇實際上到底是怎樣的狀態呢?
あはは。それで言うと、こうやっていろんなタイアップに向き合った結果、アルバム用の曲作りに動き出したときに「私、作りたいものがまだまだあったんだな」と思いました。タイアップ曲だと、その向こうにあるいろんなものを考えながら制作していくんですけど、そこで学んだことを受けて、私にはまだ試したいことがあったというか。鬱憤と言ってしまえばそうなんだけど(笑)、自分の中に何か発散したいものがあったんだなって。
哈哈哈。真要說起來,應該是因為在參加了許多的商業曲製作後。當輪到自己的專輯時,才感覺的「原來我想做的歌還有這麼多啊」。如果是商業曲,需要考慮對方的許多要求來製作。而透過在這裡學到的知識,也讓我感受到還有許多想嘗試的種類在。如果要說他是壓力也沒有錯!(笑) 就是某個心中需要發散的東西。
──その鬱憤、フラストレーションが限界まできているのか、比較的余裕を持って手懐けられているものなのか、そのへんを勝手に心配していたのですが、様子を見る限り後者のようで安心しました。
--原本給人的感覺是不清楚那股壓力、挫折感就快要到極限了,還是都相對還在掌控中。所以我們也覺得有點擔心。不過從前面的樣子看起來應該是後者,所以有比較安心了。
溜まったものを吐き出したというわけじゃなくて、自分自身と向き合って純粋に作りたい音楽を作ってみたらこうなった、という。結果的に「私、なんか溜まってたのかな」と思ったくらいで(笑)。例えば自転車に乗るときだって、最初からスイスイ乗れるわけじゃなくて、うまく乗れるようになるまでのフラストレーションがあるじゃないですか。慣れないことへのフラストレーション。「補助輪が付いてたらもっとスイスイ乗れるのに!」みたいな。挑戦する楽しさやワクワクがありつつ「自分なりの乗り方」をする楽しさもあったな、という伸び伸びした感じがノンタイアップの曲にはあるんじゃないかなと思います。
應該不是說是把累積的東西吐出來,而是通過與自己對話後,以一種純粹的心態,來製作自己想製作的音樂後,就變這樣了。以結果來看就會給人一種「我好像累積了一些東西」的感覺(笑)。比如說騎腳踏車時,剛開始一定不可能很穩定的前進。在熟悉之前不都會有挫折感嗎。那個對於不熟悉事物的挫折感。「明明裝上輔助輪就一定可以騎得很穩!」的感覺。挑戰新事物帶來的期待感與興奮感兼具的同時,還有享受「只屬於自己的騎乘法」時所帶來的愉悅感。這種不受束縛的感覺正是我覺得這次的非商業曲裡帶有的情緒。
“新しい惑星”にたどり着いたことへの不安とワクワク
──オリジナルアルバムとしては「LEO-NiNE」以来およそ2年ぶりとなります。タイアップ曲が9曲ある中で、アルバムの全体像はどのようにしたいと考えていましたか?
--從「LEO-NiNE」原創專輯的再推出大概過了2年左右。在商業曲就佔了9首的情況下,專輯想傳達的核心概念是怎樣去構想的呢?
タイアップ曲がそれぞれ個別の役割を果たしているので、そのほかの曲は自由に、好きなようにやっても“柱”はしっかりしているという安心感がありました。それは「往け」(参照:LiSAインタビュー|「ソードアート・オンライン」と共に駆け抜けた10年、Ayaseとの共作「往け」に込めたアスナへの思い)と「NEW ME」で始まりと終わりを作れたときに、さらに強く実感しましたね。その2曲がアルバムの頭とお尻にあることで、私がイメージしていた「新しい惑星にたどり着いたことへの不安とワクワク」みたいなものが形になったなって。
──そのイメージが「LANDER」というタイトルに表現されているんだと思いますが、これは制作中から浮かんでいたんですか?
──這個概念應該是以「LANDER」作為標題來表現得對吧。這是在製作中想到的嗎?
「NEW ME」を作っているときにアルバムのタイトルが決まりました。「NEW ME」を作りながら、宇宙を駆け抜けてきたような……暗闇を駆け抜けて、自分自身のことを信じられないけど信じていこうという気持ち。それは「往け」を作っている頃になんとなく感じていて、「NEW ME」ではっきりと形になったというか。これまでの歩みを振り返らざるを得ない10周年を通して、結果的に“素晴らしい日”にたどり着いたんだけど、そこまでは晴れた日もあれば雨の日もあったなあって。それを象徴する言葉が「LANDER」なんです。
是在製作「NEW ME」的時候決定專輯的標題的。「NEW ME」的製作過程中,產生了一種在宇宙中馳騁、跨越黑暗的感覺。心境上也從最開始的不相信自己到最後變成選擇相信自己。這種感覺,從「往け」製作的時候就有依稀的感受到。直到「NEW ME」製作時這個感覺才正式成形。透過創作歌曲時不得不回顧10周年過往點滴的機會。對我來說我最終是抵達了“最棒的一天”,但那天可以是晴天也可以是雨天。「LANDER」也正是我選來代表這情感的詞彙。
──宇宙の着陸船といった意味合いの言葉ですね。
──這個意思是在太空中航行的登陸艇對吧。
世界は少しずつ変わっていて、今までと同じものを求めてもしょうがない。新しい世界で生きていくこと、楽しむ方法を見つけなくちゃいけないんだなというのを、4月のライブですごく実感したんです。12年目の新しい1歩を踏み出すこと、変わってしまった世界でみんなと新しい惑星を作っていく、というイメージに「LANDER」はすごくぴったりなワードだなと思いました。
這個世界在逐漸的轉變,所追求的東西也不可能一程不變。為了在新的世界中生活,必須要找到相應的生存、享受的方法。這也是我在4月的演唱會「LiVE is Smile Always~Eve&Birth~」強烈感受到的。向著地12年踏出全新的一步。跟著大家一起在不斷變化的世界中創造全新的星球。這個概念我認為跟「LANDER」這個詞彙是非常吻合的。
リスナーとして聴きたいロックを
──アルバムは「往け」で幕を開け、続いてスケールの大きいロックナンバー「一斉ノ喝采」が登場します。このスケール感は、「LADYBUG」でB'zのTak Matsumotoさんとコラボした経験が生きているのでは?と感じました。
--專輯以「往け」作為開場,接著就是曲風壯闊搖滾曲「一斉ノ喝采」登場。這個狀況感覺是應用了在「LADYBUG」製作時跟B'z的Tak Matsumoto合作的經驗。
ああ、そうかもしれませんね。
阿,應該是這樣沒錯呢。
──この曲は「ABEMA・テレビ朝日FIFA ワールドカップカタール2022 番組公式テーマソング」として作られたタイアップ曲ですね。
--這是一首作為「ABEMA・朝日電視台FIFA 2022 節目官方主題曲」的商業曲對吧。
はい。サッカーは勉強中です。詳しくはないんですけど、スポーツに向き合う選手の人たちの気持ちには、つい自分自身を重ねてしまいますね。戦っているフィールドは違っても、そこに人生を捧げている人たちという部分でシンパシーを感じます。
是的。關於足球我也還在學習中。雖然不是很了解足球相關的知識,但還是會不自覺的將自己跟那些在賽場上奮鬥的選手的身影重疊起來。即使奮戰的分野不同,但身為同樣在某領域奉獻人生的人,可以很好的體會到選手們的心態。
──気持ちを鼓舞するもの、魂を揺さぶるもの、という点でLiSAさんの楽曲とスポーツの相性はすごくよいなと思います。新しい分野でのタイアップですけど、いい仕事をしているなと。この「一斉ノ喝采」のアウトロから間髪いれずに鳴る「dis/connect」のミュートカッティングがすごくいいですね。タイアップでのしっかりとした仕事ぶりを見せた直後に「ここからちょっとめちゃくちゃやりますね」みたいな。
──鼓舞大眾的士氣、震盪聽眾的精神。這些屬於LiSA歌曲的特點跟運動的相性非常的好。雖然是全新領域的商業曲,但還是詮釋得很棒。而在「一斉ノ喝采」結束後馬上開始「dis/connect」的靜音剪輯真的很厲害。展現了對商業曲的高完成度後馬上轉換成「接下來會有點瘋狂喔」的感覺。
あはははは。曲間の意図を汲み取ってくださってありがとうございます(笑)。ホントは曲間0秒にしたかったんですけど、曲がつながっちゃうと言われたのでほんの少し空けました。この曲は絶対この位置だなと思っていて。
哈哈哈哈。謝謝你有接受到我安插在曲間的小心思(笑)。其實真的想讓曲間間奏設定成0秒的,但因為一直被說會讓兩首曲連在一起,所以還是留了一點點的空間在。果然這首歌就是該在這個地方呢。
──言葉数多くまくし立てるような曲なんだけど、乱暴なようで繊細なアレンジによって、すごく冷静な感じがします。
──雖然曲風因為歌詞如機關槍般的潑灑,給人一種奔放、肆意妄言的感覺。但透過亂中有序的編輯後可以感覺到其中的冷靜感。
「往け」で私がAyaseさんから受け取った、いいなと思ったのは女性らしい表現で……メロディとピアノの絡み、演奏の繊細さ。私が慣れ親しんできたパンクロックは、3コードのギターがアンプでず太く鳴らされていればOKで、女性らしい繊細さは自分にとって遠いものだと思っていたんですよ。でも、「往け」で手に入れた繊細さがロックと絡まったときに、すごく自分らしいなと思いました。これまでの「DOCTOR」(2013年発売のアルバム「LANDSPACE」収録曲)などでは“女性らしさ”を強く見せていたけど、「dis/connect」ではちょっと大人の女性のような感覚。今の自分として等身大で歌う曲としてぴったりだなって。
在「往け」展現的女性美感,是在與Ayase合作時學習到並覺得很棒的部分。那是旋律以及鋼琴音的融合、演奏時注重的纖細感。我所熟悉的龐克搖滾中,只要吉他的三code透過吉他音箱增幅讓聲音聽起來渾厚低沉就可以。所以一直以來都覺得這份屬於女性的纖細感跟自己很不搭。但從「往け」中學到的纖細表現跟搖滾混和後,突然發現其實非常適合自己。以往的舊歌曲像是「DOCTOR」(2013年發行的專輯「LANDSPACE」收錄曲),都是想特別凸顯的都「屬於女性的感覺」。但「dis/connect」想貸出的感覺卻是稍微成熟一點的女性。大概就是跟現在的我差不多年紀的感覺。
──今作では堀江晶太(PENGUIN RESEARCH)さんが「dis/connect」や「NEW ME」など4曲に参加していて、アルバムの軸を担っているような印象があります。LiSAさんが今の気分を楽曲に落とし込むうえで頼りになる存在だった?
──這次的作品是由堀江晶太(PENGUINRESEARCH)來擔任「dis/connect」、「NEW ME」等共計四首的製作。給人一種擔任了整張專輯的核心製作人的感覺。他的存在對於目前想將現在情感灌輸進歌曲的LiSA而言是重要的幫手嗎?
今作りたいものはなんだろう?と考えたときに、晶太くんと作りたいなと思うことが多くて。晶太くんとは常にバンド仲間のような感じで、「あの曲カッコよくない?」みたいな話をよくするんです。
只要開始思考現在想做的歌曲類型時,大多就都會想找晶太一起完成。
晶太已經變得像是樂團夥伴的感覺了。平時也常有這種團員閒聊常見的「那首歌你不覺得很帥嗎?」的對話內容。
──「dis/connect」は「一斉ノ喝采」とは逆にアウトロに少し間が空いて、突然「あいたい」というつぶやきが聞こえてくるという。
──「dis/connect」跟「一斉ノ喝采」相反,反而結尾的淡出時間還額外再拉長一小段。在聽歌的時候會像是聽到一種「間隙」。
はい(笑)。
沒錯(笑)。
──4曲目は佐々木亮介(a flood of circle)さん作詞作曲の「シャンプーソング」です。このノンタイアップ2曲を続けて聴いて「鬱憤が溜まってるのかな?」と感じたんですけど(笑)。
──第四首是由佐々木亮介(aflood of circle)製作的「シャンプーソング」。連著兩首非商業曲,真的給人一種「或許真的累積了很大的壓力呢」的感覺(笑)。
いろんなことをやった結果、やっぱり私は時代とか関係なくロックが好きだなって。それは自分自身のフラストレーションというより、世の中全体にロックがそんなに盛り上がっていない、リスナーとして聴きたい音楽が少なくなったと感じる寂しさがあるんです。だからこそ、そういうフラストレーションを自分で発散したかった。佐々木さんはどんなときでもロックンロールを貫いている先輩だから、今この気持ちを曲にするなら佐々木さんだろうと思ってお願いしました。佐々木さんと先輩(UNISON SQUARE GARDENの田淵智也)のつながりで、前にTHE KEBABSのライブにゲストで呼んでもらったことがあって。そのとき初めて佐々木さんの楽曲を歌わせてもらったんですよ。それがなんだかしっくりきちゃって。佐々木さんのような説得力のある声は憧れで、自分とは別世界だと思っていたんですけど、佐々木さんのメロディを歌う自分の声にグッときたんです。
在嘗試了許多不同的事情後體會到的是,果然我對於搖滾的喜愛,是不論曲風世代的。所以與其說是來自於自己的挫折感,不如說是因為世界上的搖滾樂並沒有非常的興盛,讓自己在做為聽眾的時候喜歡聽跟想聽的歌曲種類很少所以覺得很可惜。也正是因為這樣,想透過自己將這份挫折感釋放出來。而正是因為佐佐木先生是一個不論何時都會貫徹Rock and Roll的大前輩。讓我覺得如果想要發洩這份鬱卒感,找佐佐木前輩就對了。透過佐佐木先生跟前輩(UNISON SQUARE GARDEN的Bass手 田淵智也)的關係,在之前THE KEBABS的演唱會中作為嘉賓參加了演出。也是在那次第一次演唱了佐佐木先生的歌曲。正式通過那次演唱,讓我覺得我們之間的想法跟作風都非常的相近。除了很嚮往佐佐木先生那樣充滿說服力的歌聲,因為跟自己的曲風是完全不同的世界。同時佐佐木先生所做的旋律都很對我的口味。
──なるほど。
──原來如此。
ロックバンドはライブでそのエネルギーを発散することで楽曲がより鮮やかになってく、と私は思うんです。でも今の時代、ロックバンドはどうしても物理的に戦いづらい状況で、すごく寂しいなって。こういうとき佐々木さんが持っているエネルギーは心強いです。
依照我的認知,搖滾樂團是透過演唱會,將樂團的核心能量擴散出去,讓歌曲可以更加鮮明。但在現今這個時代中,因為世況導致樂團要跟以前一樣進行相當困難的。這也讓我覺得非常可惜。但正是在這個世況下,佐佐木先生所擁有的想法以及能量是可以振奮人心的存在。
「明け星」「白銀」「炎」と対峙して得たもの
「晨星」「白銀」「炎」對峙得到的東西
──アルバムを組み立てるうえで、楽曲的にも立ち位置的にも「明け星」「白銀」「炎」をどう配置するかはすごく難しい問題だったと思うんですけど、中盤に固めるという結論になりましたね。オリジナルアルバムにまとめて収めることで、また客観的に向き合えたところもあったかと思うのですが。
──在合輯專輯的基礎上,無論是樂曲上還是擺設位置上,如何分配「晨星」、「白銀」、「炎」都是非常困難的問題,但我們來到了中間會討論的結論。我覺得把他們都放在原創專輯裡,我能更客觀地面對他們。
いやあ、でも「明け星」のイントロは改めてすごいなと思いました。始まった瞬間に一気に梶浦(由記)さんの世界に持っていかれるんですよ。私がロックで戦っていたのに(笑)、梶浦さんが現れてすべてを「明け星」の色に染め上げてしまう。そこに対峙する緊張感がありますね。
不是,但是我覺得「晨星」的前奏再次很厲害。 開始的瞬間,一下子就被梶浦由記老師的世界帶走了。 我用搖滾戰鬥著(笑),梶浦老師出現全部染上了「晨星」的顏色。 有與那裡對峙的緊張感呢。
──その3曲を抜けた先が、LiSAさん作詞、伊澤一葉(あっぱ、東京事変、the HIATUS)さん作曲の「逃飛行」……と書いて「ロマンヒコウ」と読む曲ですが、これまたすごく不穏な後半の幕開けで。これも繊細ながらカオティックな曲で、「あぁ、辛いな 陰険かな 思想 理想 問いただす 常識? 持ってないな 顔だけ大人になった」と歌っている曲に“ロマン”と名付けるんだ、という。
──離開這3首歌的是LiSA作詞、伊澤一葉作曲的「逃跑飛行」……這首歌讀作《浪漫飛行》,這也是非常不穩定的後半部分的開幕。 這是一首纖細而又充滿混沌感的曲子,「啊,是痛苦的陰險的思想理想詢問的常識?只有沒有的臉才變成了大人」,這首歌被命名為“浪漫”。
やっぱり溜まってるんですかね(笑)。
果然是累積起來的呢(笑)。
──正直まともに話せないくらいの状態も覚悟して来たんですけど(笑)。
──老實說,我已經為我無法正常說話的情況做好了準備(笑)。
これはそれこそ梶浦さんと楽曲をご一緒させていただいたからこそチャレンジできた曲で。ロックとクラシカルな音楽の橋を渡してくれるような、このアルバムを1つにつないでくれる力のある楽曲を作ってくれる人は誰だろう?と思ったときに、伊澤さんが浮かびました。
這是正因為和梶浦老師一起演奏了樂曲才能夠挑戰的曲子。 就像給我一座搖滾和古典音樂的橋一樣、誰能創作出一首能將這張專輯連接在一起的有力量的樂曲呢? 這樣想著的時候,伊澤老師浮現出來了。
──今作はLiSAさんの自作詞が共作を含めて全14曲中10曲と割合的には高いですよね。歌詞はスムーズに出てきますか?
──在這張專輯中,14首歌曲中有10首,包括合寫的都是LiSA的自作詞比較高。 歌詞能順利地出來嗎?
アルバム制作の前にいくつかタイアップ曲を書かせていただいて……タイアップ曲はある種の強制を働かせて作詞をする難しさと楽しさがある。そんな経験を経て、いざアルバム用の曲を書こうとしたとき、筋肉を鍛えるために着けてたバネを外したら「なんだこれ、めっちゃ動ける」みたいな感じで筆が進んで(笑)。
在製作專輯之前請允許我寫幾首合作歌曲……合作歌曲有著某種強制作詞的困難和樂趣。 經過那樣的經驗,一旦打算寫相片簿用的曲子的時候,取下為了鍛煉肌肉穿的彈簧「什麼這個,超能動」的感覺筆前進(笑)。
──大リーグボール養成ギプスを外した星飛雄馬の状態に(笑)。「逃飛行」は歌詞もメロディも混沌としていて頭を掻き乱されるけど、最終的にめちゃめちゃポップで快楽的なんですよね。
——脫離了大聯盟球培養石膏的星飛雄馬的狀態(笑)。 《逃跑飛行》的歌詞和旋律都很混沌,讓人頭腦混亂,但最終還是非常流行,很開心。
伊澤さんが持っている、サビになった瞬間ポップスになるあのセンスは素晴らしいなと思います。
伊澤老師所擁有的,成為高潮的瞬間成為流行歌曲的那種感覺很棒。
──そうですね。単なるアバンギャルドではない。
──沒錯。 這不僅僅是前衛。
梶浦さんもそうですけど、ちゃんとポップスの常識の中ではみ出しているというか。だからこそ、私にも挑戦できると思えたところがあります。
梶浦老師也是,不過好好地在流行歌曲的常識中露出了嗎。 正因為如此,我也有可以挑戰的地方。
私自身がLiSAに向かって歌っている楽曲
我自己面向LiSA唱的樂曲
──そのあとも「HADASHi NOSTEP」「シフクノトキ」「土曜日のわたしたちは」とタイアップ楽曲が固められていますが、ここは10周年を経て広がった表現の幅が明確に見えるゾーンになっている印象です。ドラマ「プロミス・シンデレラ」主題歌に始まり、「ピュアラルグミ」CMソング、情報番組「ズームイン!!サタデー」のテーマソングと、より幅広い“お客さん”に届けるべく作った楽曲だと思いますが。
──之後也固定了「HADASHi NO STEP」、「シフクノトキ」、「土曜日のわたしたちは」等合作樂曲,但這裡給人的印象是經過10周年擴大的表現範圍是明確的區域。 從電視劇「promiss·灰姑娘」主題歌開始,「プロミス・シンデレラ」CM歌,資訊節目「ズームイン!!サタデー」的主題歌和,想是應該送交更廣泛的“客人”製作了的樂曲。
──アルバムの中でもとりわけブライトなゾーンだと思っていたら、次の「悪女のオキテ」が始まって……。
—本以為是專輯中特別明亮的區域,結果下一個「惡女的處分」開始了……。
あはははは(笑)。
啊哈哈哈哈(笑)。
──LiSAさん自身の作曲で、メロからイラついている感じがあって(笑)。やっぱり精神状態が心配になるという。
──LiSA自己作曲,讓人覺得旋律很煩躁(笑)。 果然還是擔心精神狀態。
この曲は収録する予定じゃなかったんですけど、アルバムの全体像が見えてきた段階で「私、まだ発散し切れてないな」と思ったんです(笑)。自分で背負うんだったら誰にも迷惑かけないかな……と思って作っちゃいました。
雖然這首歌沒有收錄的計畫,但是在看到專輯的全貌的階段就覺得“我還沒有完全發洩出來”(笑)。 如果是自己背負的話,誰都不會給你添麻煩吧……於是就做了。
──そして今作の中では一番早く世に出たシングル曲「dawn」を挟み、ラストの「NEW ME」へとつながっていきます。「NEW ME」の編曲クレジット、あまり見ないような連名になっていますけど……。
——然後夾著本作中最早問世的單曲「dawn」,與最後的「NEW ME」相連。「NEW ME」的編曲信用,是不怎麼看的聯名……。
晶太くんと「シフクノトキ」を作っているとき、アルバムのイメージや開催を控えていた「Eve&Birth」について会話する中で、この先の自分自身について考えていることを話したんです。その流れで「こんな曲があるんだ」と晶太くんに渡したら、それを原曲として晶太くんが制作を進めてくれて。「Eve&Birth」で新曲を初披露しようということで、それをバンドのみんなに持っていったら、1人ひとりが音を重ねてくれて、この形になりました。
在和晶太製作「シフクノトキ」的時候,在關於專輯的印象和即將舉辦的「Eve&Birth」》的對話中,說了關於今後自己的想法。 以那個流動「有這樣的曲子」交給晶太君的話,晶太君作為原曲推進製作。 為了在《Eve&Birth》中首次披露新曲,我把它帶給了樂團的大家,每個人都在重複著聲音,形成了這個形狀。
──なるほど。ライブでの演奏を考えて、バンドメンバー全員で作ったアレンジがそのまま編曲のクレジットになっていると。
—原來如此。 考慮到在演唱會上的演奏,樂團全體成員製作的編曲就這樣變成了編曲的信用。
そうなんです。編曲をしていく中で1人ひとりの魂が乗っていって……自分がファンの方に向けて作った曲だけど、私自身がLiSAに向かって歌っている楽曲でもあるなと思ったし、いつもバンドメンバーから背中を押してもらっている、そのイメージが強くなっていって。みんなに支えてもらって立っているような感覚になりました。
是的。 在編曲的過程中,每個人的靈魂都在乘坐……雖然是自己面向粉絲製作的曲子,但我覺得這也是我自己面向LiSA演唱的樂曲,總是被樂隊成員推著背,這樣的印象越來越强烈。 在大家的支持下站著的感覺。
──ワンコーラスまるまるたっぷり使って溜めに溜めて、1分44秒で一気に爆発するような大胆なアレンジですよね。そのままバラードとして進む曲なのかと思っていたら、ガツンとロックに切り替わるという。
——這是一個大膽的編排,可以充分使用一個合唱,將其積攢起來,在1分44秒內一口氣爆發出來。 原以為是就這樣作為敘事曲前進的曲子,結果卻突然切換到搖滾。
さっき言った晶太くんとの会話で「やっぱりパンクロックだよね」という話をしていたんですよね。で、結果こうなりました(笑)。
和剛才說的晶太君的對話中說了「果然是龐克搖滾啊」。 結果變成這樣了(笑)。
誇れるものや大事なものだけを持った、新しい始まり
只擁有值得驕傲的東西和重要的東西,新的開始
──しかし「NEW ME」ってすごく強いタイトルですよね。新しい自分。デビューして10年が経って、自分の中で明確に「新しくなった」「変わった」と思えるからこそ言える言葉だと思うんですけど、それをタイトルとしてこれ以上ないほどストレートに表現していることに少し驚いたんですよね。自信も持って誰かに向けるメッセージというよりも、自分に言い聞かせているような感じもあって。
—但是「NEW ME」是非常强的標題喲。 嶄新的自己。 出道10年後,在自己心中明確地認為是「新的」 「變了」才可以說的話,但是把它作為標題直接地表現出來,讓我有點吃驚。 與其說是帶著自信給別人的資訊,不如說是在對自己說。
泣かなくなったわけじゃないし、悲しいことに耐えられなくなったわけでもないし、この10年で何か変わったのか?と考えると……解決方法の見つけ方がちょっと上手になったくらいで、私の本体は何も変わっていない。だけど、生きやすくなるために、この世界の仕組みをちょっとだけ理解できた10年だったなって。根底の変わっていない自分が10年歩いてこられたことを考えると、私に似ている誰かも、きっと大丈夫なんだと思ったんですよ。そんな歌になればいいなと思いました。
並不是不哭了,也不是不能忍受悲傷的事情,這10年有什麼變化嗎? 這樣想的話……解決方法的找到方法稍微變好了,我的本體什麼都沒有改變。 但是為了變得容易生存,這是一個稍微理解了這個世界結構的10年。考慮到根底沒有變化的自己走了10年,我想和我相似的人一定沒問題的。 我想如果能變成那樣的歌就好了。
──言い方が難しいですけど、もっと好き勝手に生きてもいいと思うんですよ。「誰かの支えになれば」と他人の思いを背負うことはきっと大変で、必要以上にすり減っていくかもしれない。
—雖然很難表達,但我覺得可以隨心所欲地生活。 「如果能成為別人的支柱」,背負著別人的想法一定很辛苦,可能會比必要的還要磨損。
誰かのために何かをしようというおこがましいことは全然思っていないんです。でも、同じ気持ちでいてくれる人がいたら、自分が心強いなって。すごく自分勝手だけど「この世界を生きていてもいいな」って思えるというか。同じ気持ちでいてくれる人、理解しようとしてくれる人がいるから、がんばってみたい。自分にもできることがあるんだなって実感できる、自分勝手な思いが大きいのかなと思います。
我完全沒有想為誰做什麼的狂妄。 但是如果有同樣心情的人,自己就會變得堅強。 雖然很自私,但也會覺得「在這個世界上活著也不錯」。 因為有同樣心情的人和想要理解的人,所以想努力。 我覺得自己也有能做的事情,自己任性的想法很大。
──自分を慕う後輩、直接的な影響を受けたアーティストがあとに続いてきて、“先輩”という立場になったときにまた違う景色が見えてくるんじゃないかと。今までは立ちはだかる壁や強大な敵に立ち向かっていく10年でしたけど、これからは下からの突き上げを食らう立場になっていくと思うので。
──仰慕自己的後輩,受到直接影響的藝人緊隨其後,站在“前輩”的立場上的時候,又會看到不同的景色吧。 到現在為止是對抗阻擋的牆壁和强大的敵人的10年,但從現在開始,我想會處於一個被從下面推上去的位置。
なるほど。そういう意味では、先輩から受ける刺激も、後輩から受ける刺激も、そんなに変わらないかも。新しい経験、新しい出会いという感覚には変わりがないし、後輩にだってしっかり影響を受けるかもしれない。
原來如此。 從這個意義上來說,無論是從前輩那裡受到的刺激,還是從後輩那裡受到的刺激,都不會有太大的變化。 新的經驗,新的相遇的感覺沒有變化,後輩也可能會受到很好的影響。
──大きな10年間を抜けた先、そしてコロナ禍のその先、というのが「LANDER」という言葉で表現されていると思いますが、着陸したこの“新しい惑星”をどういうものだと捉えていますか?
—我想「LANDER」這個詞表達了在經歷了10年的大災難之後,以及新冠疫情的前方,你認為著陸的這顆“新行星”是什麼樣的呢?
「NEW ME」の歌詞にも書いていますけど、誇れるものや大事なものだけを持った、新しい始まりだと思うんですよ。元には戻れないけど、そこで経験してきた大事なもの、必要なものだけを持って、ちょっと身軽になって始まった新生活みたいな感覚で。明確な夢として「東京ドーム」があったんだけど、今この世界の東京ドームってどうなんだろう? ドームを作るところから始めなきゃ、みたいな気持ちがあって(笑)。もう1回、みんなと大事なものを確かめながら歩いていく必要があるなと思っています。次は15周年という節目が待っているので、また新しくみんなと見た夢を叶えられたら。
雖然在《NEW ME》的歌詞中也有寫,但我認為這是一個只擁有值得驕傲和重要的東西的新的開始。 雖然回不到原來的樣子,但是帶著在那裡經歷過的重要的東西、必要的東西,感覺像是變輕了開始的新生活。 作為明確的夢有「東京巨蛋」,不過,現在這個世界的東京巨蛋怎樣? 如果不從製作圓頂的地方開始的話,會有這樣的心情(笑)。 還有一次,我覺得有必要和大家一邊確認重要的東西一邊走下去。 下一個是15周年,如果能實現和大家一起的夢想的話。
──新生活、というのはいい表現ですね。今は晴れやかな気持ちでいる?
──新生活,這是很好的表現。 現在心情舒暢?
そうですね。「また最初から始めようかな」という感じです。本当にフレッシュな気持ちでアルバムを作ろうと思って、「変わってしまった世界で、自分が今本当にやりたいことはなんだろう」と自分に問いかけて出てきた答えがこれだったので、結局そんなには変わらない気もします(笑)。
是啊。「再從頭開始吧」的感覺。 真的想以新鮮的心情製作專輯,「在變化了的世界裏,自己現在真正想做的事情是什麼呢?」我問了自己這個問題,得到的答案是這樣的,所以我覺得它畢竟不會改變那麼多(笑)。
校搞:Dr.K、翻譯:Dr.K、姜紅柳綠
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