長い雨に遠ざかる声 足を止めて町を眺める
煙る空がどこか奇麗で 懐かしい場所に変わって
いつも傍にいてくれたよね 俄雨に立ち尽くす日も
ふいに浮かぶ過ぎた景色と 木陰の下 雨宿り
▏在漫雨中漸漸萬籟俱寂沉靜,我歇下前進的步履,盼向熟悉的城鎮
▏絲縷雲霧迷濛的天穹傾刻變化綺麗,為這景色添上一絲懷愁牽念
▏「你總是在身旁陪伴著我呢,即便我們曾佇足紛揚驟雨沐淋的那天也不曾分離。」
▏腦中不經意追憶起過往點滴——樹蔭下的休憩、雨樓下的回憶
小さくて幼い それはまるで
泣き虫な誰かみたいで
▏如此渺小稚嫩又青澀天真,那就彷彿——
▏某個膽小懦弱的愛哭鬼似
四月の雨 濡れた羽
雲雀はまだ 飛べずにいる
浅い春の冷たさに身をすぼめて 時を待ち続ける
▏四月的連綿細雨,浸濕了的羽翼
▏盼望再度飛翔的雲雀,仍未能展翅翱翔
▏伴隨淺春的凜冽寒峭而蜷縮身軀,靜待時間流淌逝去
日差しの種 淡い夢
羽ばたくまで 唄を添えて
遠い空の切れ間へと 五月の花の名を 今は知らずに
▏播灑陽光的種子,流露微淡柔和的夢想
▏我將在一旁與天空伴歌,待到能夠再度擺動羽翼之時
▏願歌聲得以高聲向遙遠天穹迴響,即使我們至今仍未聞,五月盛開綻放的花名
◢2
長い影と呼びかける声 時を止めて星を見た夜
眠る前に交わした言葉 失くしたくないものばかり
▏向細長淡去的身影遞去的輕聲呼喚,僅為那一夜的璀璨星空,忘卻了時間的流淌
▏即便是入眠前與你交會傾露出的話語,全都是我不欲失去的、珍貴的點滴
小さくて幼い それはいつも
泣いていた 傍にいたくて
▏正是因為這份稚嫩與青澀,所以才總是——
▏總是在哭泣,流著淚渴望你陪伴在身邊
失くせないもの増えるたび
暖かさに沈んでゆく
通り雨の冷たさに身をすぼめて 歩き出せずにいる
▏倘若,能獲得更多無法失去的事物
▏便令人更加無法自拔地沉浸在它的和煦溫暖中
▏僅因短暫降雨的寒意便蜷縮身軀,動彈不得、更沒有勇氣邁出步伐
ゆずれないもの ひとつだけ
鞄の中 仕舞い込んで
今でもまだ覚えてる右手のぬくもりと 唄を頼りに
▏無法退讓、畏懼失去的,僅此唯一
▏緊緊收起、深深地埋藏在,所背負的行囊之中
▏至今仍舊得以憶起,右手曾包裹住的柔和與溫暖,正藉著奏響的春頌煦煦傳來
◢3
遠く響く雷鳴には 春の嵐の手招きの音
いつか ここで 同じ景色を見てた
▏遠處嘹亮迴響的雷鳴,宛若在春天的暴風中招手的聲響
▏曾幾何時,也曾在此處,看見同樣的景色
四月の雨 風に揺れ
雲雀は今 空を見上げ
浅い春の冷たさに身をゆだねて 羽を広げてゆく
▏四月的連綿細雨,隨著清風搖曳紛飛
▏雲雀現在已能,昂首仰望天空
▏接受淺春的凜冽寒峭,而任憑身軀,張開翅膀翱翔離去
ゆずれないもの ひとつだけ
鞄の中 仕舞い込んで
遠い空の切れ間へと 花咲く五月へと
傘もささずに
▏無法退讓、畏懼失去的,僅此唯一
▏緊緊收起、深深地埋藏在,所背負的行囊之中
▏靜待真摯的情感抵達那片天際的盡頭;抵達錦簇繁花盛開綻放的五月時節
▏也可從此收起,這把度過春雨的傘了