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【翻譯】千年戰爭AIGIS角色好感事件——近衛騎士アリシア

一騎 | 2019-02-18 01:43:53 | 巴幣 16 | 人氣 1228

有訂戶點了,就來翻一個吧。




近衛騎士アリシア
近衛騎士 艾莉西亞





事件一



——王子,可不可以稍微占用您一點時間呢?

——王子、少しお時間を頂いても宜しいでしょうか?



當我在自己房間讀兵書時,
聽到了一陣隨著小小敲門聲的開門聲。
有人在背後向我出聲。

自室のソファで兵書を読んでいると
小さなノックと共に扉が開く音が聞こえ、
背に声をかけられた。



「安娜嗎?」
我腦海裡一邊想,
一邊只說了句「有什麼事嗎?」來應對。

アンナか、
と頭で認識しながら、
何か用か、と言葉だけで応じる。



「那個……下官想和您打聲招呼,
才到了您的房間來……
是不是打擾到您了呀……?」

「あの……今日はご挨拶をと思って、
お部屋まで来てしまったのですが……、
もしかしてお邪魔でしたでしょうか……?」



——「下官」?
安娜也太見外了吧。

——ご挨拶?
アンナにしてはやけに余所余所しいな。



覺得奇怪而回頭一看,
我瞠目以對。

不思議に思って振り向いて、
俺は目を見張った。



我回頭所看見的,
並不是熟知的安娜,而是一位
樣貌華麗到我無以形容的少女,站在我的眼前。

なぜなら、振り向いた先には、
見知ったアンナではなく、
得も言われぬ華麗な少女が立っていたからだ。



「王子……您終於肯回頭看下官了呢。」

「王子……やっと、
こちらを向いてくれましたね」



美麗的秀髮像是纏繞著月光的白銀一般,
少女搖曳著它朝我走近。

月光の白銀を纏ったような美しい髪を揺らしながら、
彼女が歩み寄ってきた。



看著那臉龐,感覺似曾相識。

見れば、
その顔にはどこか見覚えがあるような気がした。



「您是不是把下官認成安娜姊姊了呢?」

「アンナお姉様と勘違いなさったのですか?」



——安娜姊姊?

——アンナお姉様?



我一複誦完,
少女便露出了不可思議的表情。

俺が復唱すると、
少女が不思議そうな表情を浮かべた。



「會不會是,您……不認識下官呢?」

「もしかして、私のこと……お分かりになりませんか?」



我結結巴巴答不上來,
少女笑著說了聲「那倒也是」,
表情有些寂寥。

俺が口ごもると、
彼女は、そうですよね、と
どこか寂しそうに笑った。



「下官名叫艾莉西亞。
擔任王國的近衛騎士,
也是政務官安娜的堂妹。」

「私の名はアリシア。
王国の近衛騎士にして、
政務官アンナの従姉妹でございます」



——安娜的堂妹!?
我不禁叫出聲來。

——アンナの従姉妹!?
思わず変な声が出てしまった。



的確,仔細一看,
她那秀麗的臉龐和討人喜愛的笑容,
和安娜就像是打同一個娘胎出來的。

たしかに、よく見れば
その秀麗な顔と人好きのする可憐の笑みは、
アンナと瓜二つと言ってもいい。



但是,稍留稚嫩的纖細臉孔,
還有各種能察覺緊張的細節,
有種安娜所沒有的,少經世故的感覺。

だが、どこか幼さの残る細面や
端々に緊張が窺える様は、
アンナにはない初々しさがある。



「這次在女神埃吉斯的指引下,
下官終於成功和王子軍會合了。」

「この度、女神アイギス様の導きにより、
ようやく王子軍と合流することができました」



妳之前人都到哪裡去啦,對著我的提問,
艾莉西亞的回答參雜著苦笑:

今までどこにいたのだ、と俺が問いかけると
彼女は苦笑混じりに答えた。



「其實,在王都被魔物攻擊的那天,
下官直到最後都還在前線作戰……」

「実は、王都が魔物に襲われたあの日、
私は最後まで前線で戦っていたのです……」



「聽聞王子成功脫逃的消息,下官便和同伴一同殺出一條生路,
之後再以王子軍特別部隊的身分調查各地,透過凱蒂小姐提供情報和物資,
在背後支持著軍隊。」

「王子の脱出が成功したとの報せを聞いてから仲間と共に死地を
脱した後は、王子軍の別働隊として各地を調査し、ケイティさんを
通じて情報や物資を提供したりと、陰ながら軍を支えていたのです」



原來是這樣啊……

そうだったのか……。



我從沙發起身,
站到了她的面前。

俺はソファから腰を上げ、
彼女の前に立った。



「王、王子……?」

「お、王子……?」



——真高興妳沒事。
心裡頭滿滿地
就只有這一句話,還有感慨。

——無事でよかった。
ただそれだけの言葉と感慨が、
俺の胸中を満たした。



「——!?」

「——ッ!?」



等留意到時,
我人已經握著她小小的手。

気づけば、
俺は彼女の小さな手を握っていた。



我向艾莉西亞道謝,
為她為王國奮戰的勇敢與獻身
表達最大程度的敬意。

ありがとう、と
王国の為に戦ってくれていたアリシアの
その勇敢さと献身に最大限の敬意を表した。



「王子……」

「王子……」



臉頰微微羞紅,
艾莉西亞露出可愛的笑容。

頬をわずかに染めながら、
アリシアが可憐な笑みを浮かべる。



驀地,艾莉西亞的視線轉到了地板上。

が、不意にアリシアの視線が床へと転じた。



循著她的視線盡頭,
我往自己的腳下一看,
發現剛才還在看的兵書,書本打開著落在地上。

その視線の先を追うように、
俺は自分の足下を見ると、
そこには先ほどまで読んでいた兵書が開いた状態で落ちていた。



「……王子,這是……」

「……王子、これって……」



應該是太高興艾莉西亞歸來,
所以沒注意到弄掉書本。

アリシアの帰還を喜ぶあまり、
本を落とした事に気づかなかったようだ。



「這個,是書籤對吧……?」

「これ、しおりですよね……?」



艾莉西亞一邊說著一邊低下身子,
拿起從書掉落下來的小小紙片。

言いながら、
アリシアが身をかがめ、
本からこぼれ落ちた小さな紙片を手に取った。



「這書籤我從以前就很愛用了。」
我說道。

昔から愛用しているものなんだ、と、
俺が言った。



「愛用……也就是說,
這書籤對王子來說相當重要對吧……」

「愛用……ということは、
王子にとって大事なものなのですね……」



這白色花瓣頗具特徵的押花書籤,
不知為何我從小就很喜歡。

その白い花びらが特徴的な押し花のしおりが、
俺は小さい頃から何故か好きだった。



不過倒是不記得是從誰那裡收到的了。
我說道。

誰からもらったかは覚えていないがな、と
俺は言った。



「會不會是仰慕王子的女性贈送給您的禮物呢……?」

「王子を慕っていた
女性からの贈り物ではないのですか……?」



我是也這麼覺得,
不過還是沒有記得很清楚。

そんな気もするのだが、
やはりはっきりとは覚えていない。



雖然不記得了,
不過只要看著這書籤,
心裡就會為之一暖。

それでも、
このしおりを見ていると、
優しい気持ちになるのだ。



「…………下官也常常看書,
所以也有個很喜歡的書籤。
能夠和王子有個共通點,下官很開心。」

「…………私も、よく本を読むので、
お気に入りのしおりがあります。
王子と共有できることがあって、嬉しいです」



「這樣啊。」
受到艾莉西亞天真明朗的笑容感染,
我覺得臉頰自然而然地緩和下來。

そうか、と
彼女の屈託のない笑顔につられて、
自然と頬が緩むのを感じた。



可是,她這樣子看著看著,
就愈來愈覺得很像安娜。

しかし、見れば見るほど、
アンナに似ているな。



我所不知道的,
過去的安娜,
也是這樣可人的少女嗎……

俺の知らない、
過去のアンナは、
こんな愛らしい少女だったのだろうか……。



「王子……?
請問您怎麼了嗎?」

「王子……?
どうしたのですか?」



上瞅著對我提問,艾莉西亞的聲音和動作,
還是讓我實際感覺她和安娜是不同的女性。

上目に問いかけるアリシアの声と仕草で、
彼女がアンナとは違う女性だということを実感する。



同時,
我想起她說自己是近衛騎士,
問出一個問題。

同時に、
彼女が近衛騎士だと言うことを思い出し、
在る疑問を口にする。



「……噯?
下官真的能上場作戰,是嗎……?」

「……え?
本当に戦えるのか、ですか……?」



或許是意料之外的問題吧,
艾莉西亞一瞬間的樣子表現出
她還不了解我問了什麼。

予想外の質問だったのか、
アリシアは一瞬何を言われたのか
分かっていない様子だった。



「王子……我說過我是王國的近衛騎士對吧?」

「王子……私は王国の近衛騎士だと言いましたよね?」



「而且,我說過之前我為了防衛王都而作戰對吧……?」

「それに、王都を守る為に戦ったとも言いましたよね……?」



怎麼回事呢。
艾莉西亞明明和剛才一樣都在笑著,
現在卻有一股奇妙的壓迫感。

何故だろう。
アリシアはさっきと変わらず笑っているのに、
妙な威圧感を感じる。



「的確,在魔物攻入王都時,
我是等同一個被配屬到近衛騎士的新兵,
是個完全沒讓王子記得的菜鳥……」

「たしかに、魔物が王都に攻め入った時は、
近衛騎士として配属されたばかりの新兵同然でしたし、
王子にも顔を覚えてもらっていなかった存在ですが……」



「但我可不是像安娜姊姊那樣,
只是個待在王子身邊的區區文官!」

「私はアンナお姉様のような、
ただ王子の傍にいるだけの文官ではありません!」



說完,她便架起手持的斧槍揮了起來。

そう言うと、
手にしていた斧槍を構え、
その穂先を閃かせた。



隨著流暢無礙的槍法,
艾莉西亞的身體在房間微微起舞。

流麗な槍裁きと共に、
彼女の身体が小さく部屋に舞った。



「如何,王子?
就像這樣,我也是能夠奮勇——啊、呀啊!?」

「どうですか、王子?
私だって、この通りちゃんと戦え——って、きゃぁっ!?」



突然,艾莉西亞的姿勢不穩,垮了下來。

突然、アリシアが体勢を崩した。



「誰叫妳要在這麼窄的地方耍那麼長的武器啊。」
我受不了艾莉西亞,把她抱住。

こんな狭いところで長い武具を振るうからだ、
と俺は呆れながらアリシアを抱き留めた。



「——啊、不、這個……不、不是啦……
平常都不會這樣子的……」

「——あ、こ、これは……ち、ちがうんです……。
いつもはこんなこと、ないのに……」



「我知道了妳冷靜點。」
我對慌張失措的艾莉西亞說道。

わかったから少し落ち着け、と
慌てふためくアリシアに言う。



「我、窩窩,我很冷靜的!
我可是個近衛騎士,
這點小意外,才、才不會讓我動搖……!」

「お、おお、落ち着いていますっ!
私は近衛騎士なのですから、
これくらいで、ど、動揺するなんて……っ!」



講得滿臉通紅,實在是一點說服力都沒有。

顔を真っ赤にして言っても説得力は皆無だった。



「拜託您,王子……請您放開我……
這個樣子……太難為情了……」

「お願いです、王子……もう離してください……
こんなの……恥ずかしすぎます……」



「求求您了……放開我吧……王子……」

「お願いですから……離して……王子……」



我心裡是想,也不需要講得那個樣子。
看看馬上就快要哭出來的艾莉西亞,
就好像是我在欺負她一樣。

何もそんな言い方しなくても、
と思ったが、今にも泣きそうな彼女を見ていると、
これでは俺が虐めているようだ。



要是這時候被誰看見就不妙了。
當我放開艾莉西亞時,
我的眼界映出了一個不得了的身影。

こんなところ誰かに見られでもしたら事だな、
と彼女から手を離した時、
俺の視界にあり得ないものが映った。



「……王子?您怎麼了嗎?」

「……王子? どうしたのですか?」



艾莉西亞注意到我的視線,
回頭看向背後。

アリシアは俺の視線に気づき、
背後へと振り返った。



「啊、姊……安娜姊姊……!?」

「あ、アンナお姉……さま……!?」



就在眼前,
在房門的旁邊,安娜人正站著,
臉上盡是難以用筆墨形容的,非常恐怖的微笑。

そこには、
部屋の扉の傍で、筆舌に尽くしがたい
凄絶な微笑を湛えるアンナがたたずんでいた。



「呃……那個我,我就……
失、失陪了!」

「あの……それでは、私はこれで……、
し、失礼いたしました!」



說完,
艾莉西亞動如脫兔地飛奔出了房間。

そう言うと、
脱兎の如くアリシアが部屋を飛び出していった。



「妳等會啊。」
才剛想要出去房間追艾莉西亞,
安娜便伸手到眼前制止了我。

ちょっと待ってくれ、と
アリシアを追いかけようとしたが、
部屋を出ようとした俺の前にアンナの制止の手が伸びてきた。



——王子,可不可以稍微占用您一點時間呢?

——王子、少しお時間を頂いても宜しでしょうか?



安娜說出和艾莉西亞完全相同的話,
但是韻律完全不同。

アリシアと同じ言葉を、
まったく異なる韻律で口にするアンナ。



我嘆了一口氣,決定要拼命找些話
來解開安娜心裡頭的誤會。

やれやれ、と溜息を零しながら、
俺はアンナの抱いたであろう誤解を解く言葉を
必死になって探すことにした。




事件二



我還是第一次敲這扇房門。

この扉をノックするのは、初めてだった。



小小的聲音從室內傳了回來;
稍待片刻後,房門打開。

小さな声が室内から返ってくると、
暫くして扉が開いた。



「王、王子!?
為什麼,您怎麼會……?」

「お、王子!?
どうして、こんなところに……?」



從房間出來的,
是驚訝得瞠目結舌的艾莉西亞。

部屋から出てきたのは
驚きに目を丸くしたアリシアだった。



我對她說「我想稍微聊聊。」
猶豫了一下子,
艾莉西亞招呼我進房。

少し話がしたくて、と伝えると、
一瞬だけ迷ってから
アリシアは俺を部屋へと招き入れた。



「房間很凌亂,
還請您不要太在意……」

「散らかっていますが、
どうかお気になさらないで下さい……」



艾莉西亞說是這麼說,
但在我眼裡看來完全是乾乾淨淨。

などと彼女は言ったが、
俺からしてみれば、
全くもって綺麗なものである。



能夠放置相當數量書本的大架子
打理得整整齊齊,
連地板都看起來已經灑掃過。

かなりの数の本が収められた大きな棚は、
きちんと整頓されているし、
床も掃除が行き届いているように見えた。



不過說到底,感覺這房間沒什麼東西。

というか、
そもそも物が少ない気がする。



說得極端點,
這裡沒讓我有像是女生房間的感覺。

端的に言えば、
女の子の部屋、という感じがしないのだ。



「您剛剛,是不是在想些什麼很失禮的事情呀?」

「今、何か失礼なことをお考えになりませんでしたか?」



艾莉西亞用有些在鬧彆扭的表情和聲音向我問道。

拗ねたような表情と声音でアリシアが聞いてくる。



「怎麼會啦。」
我坐到她房間的沙發上。

まさか、と言って
俺は彼女の部屋のソファに座った。



「所以,您要聊什麼呢?」

「で、お話というのは何ですか?」



我猶豫了一下要講什麼才好,
不過最後判斷這種話題就算問得委婉
也沒什麼意義,於是便單刀直入問道:

何と言おうかと迷ってはいたが、
こういうものは遠回しに聞いても
あまり意味がないと判断して、俺は単刀直入に聞いた。



——妳是不是在躲我呀。

——俺のこと避けてるだろ。



「——呃、怎怎,怎麼會,我沒有啊……」

「——そ、そそ、そんなこと、ないです……」



根本就不用撒這種一清二楚的謊。

これだけ分かりやすい嘘もないだろうに。



我露出苦笑,又再重複問了一遍:
「為什麼要躲我啊?」

俺は苦笑しながら、
なぜ避けるんだ、と更に問いを重ねた。



「我、我真的沒有在躲……
今天就是呀,我不是像這樣
招呼王子進房間來了嘛。」

「だ、だから避けてないです……。
今日だって、こうして王子を
部屋に招き入れたではないですか」



「要是真的在躲您,
我就拒絕讓您進來了。」

「本当に避けていたら、
入室はお断りしています」



「我這麼做,您還是不肯相信嗎?」

「これでも、信じていただけませんか?」



她這麼一講確實也對……
不過還是沒有很信服。

言われてみれば確かにそうなんだが……、
どうにも納得することができなかった。



前一小陣子,我為了不讓艾莉西亞跌倒而抱住她,
卻剛好讓安娜看到了。
從那之後就感覺艾莉西亞在跟我保持距離。

少し前に、アリシアが転びそうになったのを防ぐ為に
その身を抱き留めたところをアンナに見られたのだが、
あの時から彼女は俺との距離をとるようになった気がするのだ。



「那、那件事……已經結束了。
安娜姊姊她,也已經瞭解當時的狀況了……」

「あ、あのことは……もう済んだことです。
アンナお姉様も、ちゃんと理解してくれましたし……」



為了解開安娜的誤會,
我用了多少話術和戰術,
艾莉西亞恐怕是不知情的吧。

アンナの誤解を解く為に、
俺がどれだけの言葉と戦術を駆使したのか
アリシアは知らないだろう。



「……那個,要聊的就只有那件事嗎?」

「……あの、お話というのはそれだけですか?」



我頷首回復她的話。

彼女の言葉に、
俺は頷きを返した。



「那麼,就當作是王子誤會了,來當總結囉?」

「なら、王子の勘違いということで、
お話は終わりですよね?」



艾莉西亞說得就好像是要快點趕我出去一樣。

まるで、
早く出て行ってくれ、とでもいうような言い草だ。



再繼續待著,事態應該也不會轉好,
我別無選擇地決定離開房間。

これ以上ここに留まっても
事態は良くなりそうにないな、と思い、
俺は仕方なく部屋を出ることにした。



——就在這個當下。

——と、その時だった。



一旁桌上有個東西進入眼界,
令我停下腳步。

傍らの卓上に置かれたあるものが目に入り、
俺は立ち止まってしまった。



「那個是……」

「それは……」



是書籤。

しおりだった。



白色花朵頗具特徵的,
小小的押花書籤……

白い花びらが特徴的な
小さな押し花のしおり……。



看起來和我的一模一樣。
為什麼會在這裡?

俺が持っているものと同じに見えるが、
どうしてこんなところにあるのだろうか。



「那片書籤……並不是王子的喔。」

「それは……王子のものではありませんよ」



艾莉西亞在背後靜靜說道。

背後のアリシアが、静かに言った。



「那是我的書籤。
我從小時候,就一直在用了。」

「それは私のです。
小さな頃から、ずっと使っているものです」



「那是一個很重要的人給我的禮物……」

「大切な人からプレゼントしてもらったものなのです……」



一回頭,
便看到艾莉西亞表情悲傷地
注視著我。

振り返ると、
アリシアが悲しそうな顔で、
俺を見つめていた。



「我稍微聊一點過去,好不好呢……?」

「少し、昔の話をしてもいいですか……?」



我點點頭。
艾莉西亞開始娓娓道出她的回憶。

俺が頷くと、
彼女の口から、
追憶の言葉がゆっくりと紡がれ始めた。



「我的家族,代代都服侍王國。
而父親也不例外地,
以王國近衛騎士的身分服侍前任國王。」

「私の一族は、代々王国に仕える家筋で
父も例に漏れず王国の近衛騎士として、
先代の王に仕えていました」



「所以,在我還小的時候,
父親便常常帶我到王城作客。」

「ですから、幼少の頃は、
よく私をつれて王城を案内してくれました」



「當然,父親有很重要的使命,
因此便將我交給僕役們照顧。
但是我覺得很無聊……」

「もちろん、父には重要な使命がありましたから、
私の面倒を給仕たちがみていましたが、
私はそれを退屈に感じていました……」



「所以我當時,
常常瞞著僕役們,到城內各處探險。」

「だから当時の私は、
給仕たちの目を盗んでは
度々、城内の様々な場所へ冒険の旅に出ました」



「說是探險,也不過是像是在捉迷藏一樣。
在不被任何人發現下在城內晃蕩,
然後再趁人不注意時回到原來的房間……就只是這樣而已。」

「冒険と言っても、かくれんぼみたいなものですね。
誰にも見つからずに城内を歩き回り、
誰にも見つからずに元の部屋に戻る……ただそれだけです」



「對還是個孩子的我來說,
王城的每個地方,都住著傳說中出現的龍,還有骸骨怪物;
我則是一個人打倒這些幻想中的敵人,來守護王城的和平。」

「子供の私にとっては王城のいたる場所に
伝承の中に登場するドラゴンや骸骨の魔物がいて
ひとりで夢想の敵を倒しては、王城の平和を守っていました」



真是個怪孩子對吧,艾莉西亞小聲笑道。

変な子供ですよね、とアリシアは小さく笑った。



「我想要成為像父親那樣的近衛騎士……
就在每天重複著滿足願望的兒戲時,
有次我踏入了王城的資料室。」

「父のような近衛騎士になりたい……。
そんな想いを満足させる為の児戯を繰り返す日々の中で、
ある時私は、王城の資料室に初めて足を踏み入れました」



「滿滿的藏書,加上感受得到歷史沉澱的塵埃味道,
又是個平常不太會有人經過的昏暗房間,
我記得那時候我相當開心,想說發現了一個只有自己知道的秘密地方。」

「たくさんの蔵書と歴史の重みを感じさせるほこりの匂いに加え、
あまり人が立ち寄らない薄暗い部屋ということもあり、自分しか
知らない秘密の場所を発見したと喜んだのを覚えています」



「可是,我馬上就失望了。
因為,有一個男孩子,已經早一步把那地方
當作秘密基地了。」

「ですが、私はすぐにがっかりしました。
だって、既に私よりも先にその場所を秘密の基地と
してしまっていた一人の男の子がいたからです」



說完,艾莉西亞美麗的臉上
露出一抹溫柔的微笑。

そう言うと、
アリシアはとても優しい微笑を
その美麗な顔に浮かべた。



「剛開始我還很怕他。
因為,不管我跟他說什麼,
他都不會回復我……」

「最初はその子を怖いと思いました。
だって、話しかけても、
彼は何も話してはくれませんでしたから……」



「但是,那個男孩子,
他完全沒有覺得我在資料室很奇怪,或是很討厭。」

「でも、その男の子は、
私が資料室にいることを不思議がったり、
嫌がったりは決してしませんでした」



「我沒什麼朋友,
能夠交到個差不多年紀的朋友,
讓我非常開心……」

「友達のいなかった私にとっては
同年代の顔馴染みができたことが、
とても嬉しかったのです……」



「不過,那個男孩子比我的年紀大,
所以……我一直,都叫他『哥哥』……」

「といっても、その男の子の方が私よりも年上だったので、
その……ずっと、おにいちゃんって呼んでました……」



「哥哥」,當艾莉西亞說出這個詞時,
我注意到自己有種不可思議的感慨。

おにいちゃん、とアリシアが口にした時、
俺は不思議な感慨を覚えていることに気づく。



一種空虛又摸不著頭緒,
但既甜美又懷念的感覺,
在我的心底輕輕掠過。

空虚でつかみどころのない
甘く懐かしい心地が
胸の深奥でくすぶっているようだった。



「從那天開始,
每當我去資料室的時候,
都會去和那個男孩子見面。」

「その日から、
資料室にいく度に、
その男の子と会いました」



「他真的都不太講話,一直都是靜靜地在看書。
那個樣子看起來怪有大人樣的,
我也像是要和他比賽一樣,開始看起書來。」

「彼は本当に無口で、いつもただ静かに本を読んでいるだけでした。
その様が妙に大人びて見えて、
私も張り合うように本を読むようになりました」



「無聲無響,安安靜靜;
現在想起來,那是一段幸福而快樂的時光……」

「ただ静かで、ただ穏やかな、
今思い出しても、すごく幸せな時間でした……」



「不過,那也很快就告終了。」

「けれど、それもすぐに終わりを迎えました」



艾莉西亞端正細緻的臉龐上
落下了一陣微微的陰影。

アリシアの端麗な細面に
ほの暗い陰りが流れ落ちた。



「為了要成為一位合格的王國近衛騎士,
我要去上國立的騎士學校。」

「王国の近衛騎士として一人前になる為に、
私は王立の騎士学校へと通うことになったのです」



「……在直到被配屬為正式的近衛騎士為止,
我都不能夠進出王城。
當父親和我這麼說時,我哭得連我自己都嚇到。」

「……王城へ出入りすることは、
正式な近衛騎士として配属されるまでは許さないと
父に言われた時、私は自分でも驚くほど泣きました」



「我對父親又喊又鬧,
讓他允許我最後再造訪王城一次。」

「私は、父へわがままを言い、
最後に一度だけ王城を訪れることを許可してもらいました」



「然後我到了資料室,
和那男孩子道別,
又送了他我很喜歡的花。」

「そして資料室へ出向き、
男の子に別れの挨拶と、
お気に入りの花をプレゼントしました」



那是在一枝花莖上長了兩朵花的美麗白花對吧。
我把舊時記憶中的光景化作言語。

一本の茎に二輪の花茎が伸びる
美しい白い花だったな、と
俺は古い記憶の中の光景を言葉にしていた。



「是的……王子。
您將那兩朵花分開來各作成押花書籤,
然後將其中一片交到了我手裡……」

「はい……王子。
あなたは、その二輪を一つずつに分けて押し花のしおりとし、
そのうちの一つを、私に手渡してくれたのです……」



我已經全部都想起來了。

もう、全てを思い出していた。



艾莉西亞注意到我已經回憶到了,
渾圓的雙眸因為安心和歡喜而變得濕潤。

そのことに気づいたアリシアは、
安堵と歓喜に円らな瞳を潤ませた。



「那是我,非常珍重的初戀回憶……」

「私にとっては、
大切な初恋の思い出です……」



那回憶對我也很重要。
待我語畢,艾莉西亞便緩步朝我走來,
將她小小的額頭抵在了我的胸上。

自分にだって大事な思い出だ、と言うと、
アリシアはゆっくりとこちらに歩み寄り、
その小さな額を俺の胸に押しつけた。



「……還說呢,明明都忘記了……」

「……忘れてたくせに……」



艾莉西亞的語氣和氛圍,
變得像是她這個年紀的少女。

アリシアの口調と雰囲気が、
年相応の少女のものへと変わった。



「要是我一開始就叫您『哥哥』,
是不是就能馬上想起來呢……?」

「最初からおにいちゃんって呼んでたら、
すぐに思い出せてましたか……?」



搞不好喔,我對艾莉西亞笑了笑。
「笨欸」她小聲說道。

かもしれないな、と笑いかけると、
ばか、と小さくアリシアが言った。



「王子……
我已經長得這麼大了喲……?」

「王子……。
私、こんなに大きくなったんですよ……?」



「為了王子……
我一直以來,都很努力很用心的喔……?」

「王子の為に……、
今まで、いっぱい頑張ったんですよ……?」



「但是……您卻都不記得,太過分了……」

「なのに……覚えてないなんて、ひどすぎます……」



「真的很抱歉。」
我把手繞到艾莉西亞的背後,
緩緩抱住了她。

本当に悪かった、と
俺はアリシアの背に腕を回して、
ゆっくりと抱きしめた。



「要是這種時候被看見了……
又會讓安娜姊姊生氣的喲……?」

「こんなところ見られたら……、
またアンナお姉ちゃんに、怒られちゃいますよ……?」



說是這麼說,
艾莉西亞的手臂也牢牢地環住了我的背。

そう言いながら、
アリシアの腕もしっかりと俺の背に回っていた。



「可是……明明就是我先的……
明明就是我先見到哥哥的……
哥哥你卻都只理安娜姊姊……太詐了……」

「でも……私の方が先に……、
おにいちゃんに会ってるのに……、
アンナお姉ちゃんばっかり……ずるいです……」



艾莉西亞的聲音微微顫抖。

彼女の声が、
わずかに震えている。



「說不定本來……不是姊姊,
而是我和王子一起逃出王都……
……好幾次我都會這麼想……每次心裡都覺得好無奈……」

「本当なら……お姉ちゃんじゃなくて、
私が王子と一緒に、王都を脱出していたかもしれないって……、
……何度も考えて……その度にやるせない気持ちになりました……」



「居然會忌妒最親愛的姊姊……
我真的好討厭好討厭自己……」

「大好きなお姉ちゃんを妬んでしまう自分が、
どうしようもなく……いやになるんです……」



「但是……我已經,不想再忍耐了……
嗚……咿嗚、嗚嗚……」

「でも……もう我慢したく、ないよぉ……
ぐすっ……ひぅっ、ぅぅ……」



艾莉西亞承受不住感情的奔騰,哭了出來。
我更用力抱緊她柔弱的身子。

想いの奔騰に耐えきれず泣き出した
アリシアのはかなげな身体を
より強く抱きしめた。



就像是說好了一樣,
艾莉西亞抬起本來抵在我胸口上的臉,
將她那楚楚可憐而水潤玲瓏的美麗雙眸,直勾勾地對向我。

それが合図となったかのように、
アリシアは俺の胸に押しつけていた顔をあげて、
可憐に潤む美しい瞳をまっすぐに向けた。



「咿嗚、嗚呀……嗚、嗚嗚……,
王子……我一直……(吸鼻聲)……
我一直都,好喜歡……好愛您……」

「ひくっ、ふぅぁ……ぅ、うぅっ……、
王子……ずっと……ぐしゅっ……、
ずっと、あなたが……好きでした……」



「……只要現在……咿嗚……
只要現在,一下子就好了……」

「……今だけで……ひぐっ……、
今だけで、いいですから……」



「請您……只要看著我就好了……」

「私だけを……見てください……」



然後,艾莉西亞的雙眼緩緩閉上;
她稍微伸直了腰,
給了我一個笨拙但是迷人的吻。

そして、ゆっくりとそのまぶたが閉じられると、
アリシアは小さく背伸びをして、
拙くも愛らしい口づけを捧げた。



「我比任何一個人,都還要愛您……王子。」

「誰よりも、あなたを愛しています……王子」










KORE WA......JAPANESE IMOUTO-KEI NANO KA !!!!!!!!

這劇情不是日本人還真寫不出來呀

不過親戚之間的小孩長得很像,這有點不太自然了吧?
會不會艾莉西亞真的是安娜的親妹妹,只是被過繼到親戚家底下……?
嗯嗯~值得想像WWW

至於艾莉西亞到底是安娜的 堂親(同姓親戚) 還是 表親(外姓親戚),
我的理解就呈現在譯文裡了。中文就是這一點不知道在麻煩什麼的,
我這個母語者都搞不清楚了。

創作回應

白蓮教徒
沒有啦

點數購買的禮包→盒裝
FGO腦→從者

話說我好像太多次都留這種不知所云的留言?XD
2019-02-18 04:06:15
一騎
我沒在玩FGO,相對就不知道盒裝從者是怎麼拿到的。
2019-02-18 04:43:27
Ness
明明是我先(X
2019-02-18 08:32:32
一騎
好像看過這哏...
2019-02-18 12:04:02
獲得咖啡之力的餅乾
哦哦哦哦哦哦!翻譯啦啦啦(興奮中)

安娜妹:明明是我先來的........
2019-02-18 10:06:10
一騎
好像哪裡有看過...
2019-02-18 12:04:24
獲得咖啡之力的餅乾
好像是白色相簿2的梗吧(應該是)
2019-02-18 12:13:55
肘子大法
怕什麼 一起收了
貴族都能有三妻四妾
藍人國王子還會怕人數少(這還不分種族年齡 是女長的正都沒問題,有男人的也給你綠過來!!!)
DMM版蘭斯 帝國皇帝是兄弟 魔王是對頭(就是頭上偶時有青青綠光)
2019-02-21 20:20:08
一騎
收好收滿
2019-02-21 20:24:59

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