久しぶりにメビウス最終回を含めた最終三部作を観たが、また感動されて泣きたくなったんですね。
サコミズ隊長はやはり最高の隊長ですよね。田中実さんがいなくなったのは本当に寂しくて悲しいです。
ウルトラマンの世界に住んでいるサコミズ隊長いまはどうか。ミサキ女吏と一緒にいるか。もう一度宇宙を飛んだか。
10年前にリアタイムでウルトラマンメビウス を全部観たが、また「あっ、もう終わったが、終えさせたくない」という感じがします。まるで一年間と付き合ったメビウスとの別れのようですね。
新列伝も終わるね。あとはオーブだと知っていますが、ちょっと名残惜しいですね。
「メテオールはそもそも、我々我々人間が、ウルトラマンの心に応える為のもの。 そう、この日の為にあったものだ!」(サコミズ隊長、ミサキ総監代行)
「余はウルトラマンに負けたのではない!そうか・・・・ 人間のちっぽけな希望という光に、ウルトラマンと人間の、絆に負けたのか・・・・ はぁ、余が・・・余が・・・光になってゆく・・・」(皇帝エンペラ星人)
星を超えた絆。闇も光になれる。それは希望や夢をこめて心からの言葉なんです。
夢を象徵する散るファイナルメテオールのかけらを背景にしてウルトラマンとGUYSメンバーの光で光になっていく皇帝というシーンは美しいですね。
GUYSの仲間がメビウスに変身するシーンは感動的なですね!サコミズ隊長はゾフィーの声に答えて光になるもの素敵なんです。
GUYS全員(ミサキ女吏はいないのは少し残念)がウルトラマンに一体化してはとてもよいと思いますよ。友情や絆というメビウスのテーマに呼応しました。そして、平成ウルトラの精神である人類も光になれる、人類も光を与える者になれるというメッセージがすばらしいですね。
そして、光がなくなった故郷を失って闇と悪になった皇帝も光をもう一度得て、闇と暴力の悪循環から解放されて自由になれたんです。
私はそう信じますよ。ただ悪を倒すのは勝利とは言えません。悪者も善者にさせて、闇を負う悲劇に襲われた人も救いをもらえることこそ、勝利といえるでしょう。
不自由な世界しかいない人類も闇を司る皇帝も光になれるのは、ウルトラマン的なんですね。そしてすばらしいメッセージです。
皇帝の最後は、コスモスの最終回を連想させたんです。コスモスに影響を受けたでしょう。それは良いと思います。(ちなみに、一番好きなウルトラマンシリーズはメビウスとコスモスです。)(最後に皇帝を善い者にするのも監督さんと脚本さんが最初に決めたことです。)
皇帝の最期は、倒されることより、光になって消えていくと言ったほうがいいでしょう。そのような「共生」や「救い」を描いた最終回はとてもいいと思います。
優しさを失わないで。弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人たちとも友だちになろうとする気持ちを失わないで。反権力。ナショナリズムを超えてコスモポリタンとして考えて。他者を尊重して共存へ行く非戦の哲学。など、いわゆる「現実」への挑みや批判。そして皆さんに夢や希望を与えています。未来へつなぎます。それは、ウルトラの精神でしょう。
それは、ウルトラマンが教えてくれた大切なものです。
※ちなみに、私はアーマードダークネス(主にSTAGE2)があまり好きではありませんから、メビウスは「心からの言葉」で終わればいいと思います。カナタの話なら、朱川先生によって書かれたアンデレスホリゾントのほうが完勝だと思います。そして、ウルトラとしてメビウスが足りないものもよく描いたアンデレスホリゾントはとてもおすすめですよ。