61巻を読んで、一番印象を残したのは、
土方の表情と加筆のラストページ。
土方の表情1
(左:61巻 / 中:連載 / 右:2巻9訓)
連載のほうは万感の思いをこもり、
すべてを胸に秘めておく感じだったが、
漫画のほうは驚きを隠せず、
もの言いたげな目つきです。
連載のほうでよかったではないかと思うが、
しばし考えた後、納得しました。
ここで修正を加えた土方の表情は、
彼が銀さんに戦いを挑んだ2巻9訓のものに同調。
「俺ァ覚えてる」のくだりも屋根の上の戦いから始まる。
土方は最初、真選組の仕事について、
ただの任務でしか捉えない。
幕府に仕えた武士で、たまには楽しい喧嘩ができ、
彼にとって、悪くない仕事。腕の自信もある。
って、彼自身や真選組が何度も危機に遭って、
銀さんに助けられてきた。
普段、頑に意地を張り続けた土方は、
これからいつか会えるのかも分からない相手に、
今生最大な勇気を持ちまして、
今までの感謝を彼なりの形で最大限に表現する。
すべての想いは、
「俺ァ忘れねェ」この一句に集約されている。
ほかの言葉が要らないほど、
互いのことを理解している。
土方の表情2
(左:61巻 / 中:連載 / 右:2巻9訓)
ここの表情も修正を加えた。
連載のほうは、前に進む決心が付いたような感じで終わり、
漫画のほうは、すべての悩みや不安を吹き飛ばしてしまい、
気持ちが晴れたようなイメージ。
思えば、真選組にしろ万事屋にしろ、
初期の彼らに比べて、両方とも随分と変わって、
柔らかい人間になる。武力の修行がなくとも、
彼らは精神面で大きな成長を見せました。
互いなしには、できないのです。だから、
それぞれの目標に怯むことなく立ち向かうこそが、
魂の奥に刻む腐れ縁そのもので、
斬っても斬られない繋がりがそこにあるんじゃないかと思う。
詳しい感想は後ほど。
あとがき
ブリーチ70巻と僕のヒーローアカデミア6巻も買いました。
機会あれば、感想を書きます。