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兵庫縣立歷史博物館「刑部姫(おさかべひめ)姬路城 天守閣之主」中文翻譯
作者:《Crow》│2021-10-22 23:55:28│巴幣:4│人氣:178
江戸時代の姫路城。今夜も殿様(とのさま)のおそばに仕える若い小姓(こしょう)たちが、交代で寝ずの番の仕事についていました。秋の夜長、ひとしきりうわさ話に花を咲かせた後、いつものように話題は天守閣(てんしゅかく)に住むという主(ぬし)の話になっていきました。
五層七階建ての天守閣、その最上階に、おさかべ姫という主がいて、年に一度だけ殿様が一人きりで対面するのだ、と子供のころからみな聞かされていたのです。
江戶時代的姬路城。今夜侍奉主君的年輕小姓*們,也在輪流進行守夜的工作。秋日夜長,一段時間的熱烈閒談後,就和往常一般話題談到了住在天守閣之中的主人的話題。
五層七樓的天守閣,在那最上樓,有著被叫做刑部姬的主人在,每年一次與主君單獨見面,在小孩子們那裏是這麼聽到的。
「いつも同じ話ばかりしていてもつまらんな。どれ、どんなやつなのか、おれが見てきてやろうじゃないか。」
まだ十七、八歳で生意気盛りの小姓たち。その中でもひときわ元気のよい森田図書(もりたずしょ)は立ち上がると、ちょうちんを手に持ってなんでもないようにスタスタと天守閣へと向かっていきました。
「一直說著同樣的話題也很無聊呀。是誰、是甚麼樣的傢伙呢,就讓我去瞧瞧吧。」年仍十七、八歲且趾高氣昂的小姓們。在那之中也特別有精神的森田圖書站了起來,將燈籠提在手上如同什麼也不存在一般咚咚踏踏地向著天守閣走去。
夜の天守閣、真っ暗やみの中、小さなちょうちんの明かりだけを頼りに、急な階段をそろそろと一階、また一階と登っていきます。気の強い図書ですがやはり人の子、心の中ではいろいろな想像がぐるぐるとうずを巻いていました。
夜晚的天守閣,烏暗無光之中,只依賴著小小的燈籠光芒,慢慢地爬上陡峭的樓梯,一階又一階。雖然是剛強的圖書但仍是普通人,心中盤旋著各式各樣的想像。
「主というからには、老婆(ろうば)の姿をしているのだろうか。あるいは、狐(きつね)の化身(けしん)という話も聞いたことがある。」
「会ったらどうなるのだろう。やはりとり殺そうとおそいかかってくるだろうか。」
「やはり引き返そうか。いや、いまさらそんなことはできない。」
「那位主人的話,應該是以老婆婆的樣子現身吧。又或者,以狐狸作為化身的說法也有聽過。」
「見到的話會如何呢。果然還是會要殺了我然後襲擊過來吧。」
「果然還是回去吧。不,事到如今怎麼可以這樣做。」
ついに最上階にたどりつきました。
「やはり、いる。」
だれもいないはずの最上階、でも、戸のすき間からぼんやりと明かりがもれていました。図書は一息深呼吸をしてから、静かにその戸を開けました。
終於抵達了最上樓了。
「果然,有誰在。」
理應無人在的最上樓,但是,在門縫之間透露出了一點點的光芒。圖書深呼吸一口氣後,靜悄悄的把那門給打了開來。
「だれじゃ。」
一言、きびしい声がひびきわたりました。図書は思わず、「ははーっ。」と平伏(へいふく)しました。
声の主が図書の方を振りかえる気配がしました。やがて図書の方へ向き直る着物の音がします。はりつめていた空気が少しやわらいだような気がしました。
「是誰呢。」
一句,嚴厲的聲響傳了過來。圖書沒有多想,「是的!」隨後跪拜了下來。
聲音的主人那傳來了朝著圖書的方向看了過來的氣息。最後對著圖書的方向傳來了衣物的聲響。
緊繃的空氣稍微緩和的感覺。
「そこにいるのは何者か。」
今度はやわらかい声でした。まだあどけなさの残る顔立ちで、刀もさしていない図書を見て、安心したような声です。図書も少しほっとして、
「お城の小姓、森田図書と申します。」
と、ここまで登ってきたわけを正直に話しました。平伏(へいふく)しながらそっと相手の姿を見ると、年のころは三十代半ばか、色白で高い鼻筋の美しい女性が十二単(じゅうにひとえ)を着て座っていました。
「そうか。それは勇気のあることじゃ。ならばここまで来た証拠に、これを持ち帰るがよい。」
図書の前に兜(かぶと)のシコロ(首まわりの部分)が置かれていました。図書はシコロをありがたくいただき、一礼して部屋を出ていきました。
「在那兒的是何人呢。」
這次傳來的是柔和的聲音。看著還令人感到稚嫩的臉孔,且尚無佩刀的圖書,而安心了一般的聲音。圖書也稍為安心了下,
「城裡的小姓,名為森田圖書。」
這般,也爬到了這裡便是誠實的說了出口。保持著跪拜小心翼翼的看向對方的樣子,年紀約在三十歲半左右,白膚且高挑的鼻樑的美麗女性穿著著十二單*坐著。
「原來如此。那真是有勇氣的舉動呢。那麼就把來到這裡的證明,這個給帶回去吧。」
圖書的前方放了頭盔的錣*。圖書抱著感謝的心情收下了錣,鞠躬後便離開了房間。
翌日、殿様のもとへもこの話が伝わり、図書は、持ち帰った兜のシコロを差し出しました。それを見た殿様の顔が青ざめました。
「すぐに家宝の兜を調べよ。」
城主の命で、蔵の中の兜を取り出してみると、シコロが引きちぎられていました。図書が持っていたものと合わせるとぴったりとはまります。城主が会うときはいつも、天守閣の主は老婆の姿なので、図書の話を少しうたがっていた城主も、これを見て納得した、ということです。
隔天,這個話題也傳到了主君這裡,圖書,把帶回來的頭盔的錣拿了出來。看見了那個得主君臉色發青。
「立刻檢查家寶的頭盔。」
城主的命令下,將寶藏庫之中的頭盔拿了出來後,錣的部分卻被扯了下來。將圖書所持的東西組合後也完美的契合。和城主見面時也一直,天守閣的主人也是老婆婆的姿態的關係,即便有些懷疑圖書的城主,在看見了這個後也接受了,發生這樣的事情。
小姓*1──小姓,也寫作小性,為過去日本的一種武士擔任的職務,主要是在武將身旁負責各種雜務,相當於現在近侍的工作。
十二單*2──十二單的名稱首見於《源平盛衰記》。一般由5-12件衣服組合而成。按照不同季節,穿著人的身份和場合,十二單衣的顏色和花紋有特定的複雜搭配。
錣*3──
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