マシュ:「敵性反応、消滅です!」
フォウ:「フォウフォウ。」
紫式部:「まさか、呪本が化生になっていようとはーー」
【呪本がまた空中に……!】
紫式部:「ご安心ください。もう、襲ってくることはありません。」
紫式部:「呪本、回収いたします!」
フォウ:「フォウ、フォウ~。」
マシュ:「呪本回収……ではもしかして、これで事件は解決ですか?」
紫式部:「いいえ、残念ながら。これはーー」
紫式部:「……解析終了。」
紫式部:「これは、チョコレート作成用リソースを奪った『最初の呪本』から、魔力を分け与えられた一冊です。」
マシュ:「魔力を得た呪本は呪本を増やすんですね。では、このまま放っておくと図書館中の本がーー」
紫式部:「はい。そうなのです。逆に、『最初の呪本』さえ回収できれば……」
紫式部:「もしも呪本が増加していたとしても、一度の回収儀式ですべて無効化できるはずです!」
フォウ:「フォーウ、フォウ!」
紫式部:「ひとまず、図書館の蔵書にはすべて封印を施しました!呪本化する可能性があるのは、貸し出し中の本のみ!」
セミラミス:「ならば呪本とやらの捜索そのものはそう難しくもなかろう。」
セミラミス:「速やかにそうするがよい。主人公。」
【はいはい】
【ところで、あのチョコ竜牙兵は……】
セミラミス:「返事は一度でよい。」
セミラミス:「先年と同じものであろうな?あれも、呪本とやらが作り出したのだろう。」
紫式部:「…………はい。申し訳ございません。」
セミラミス:「――紫式部とやら。」
紫式部:「は、はいっ。」
セミラミス:「高貴の出だそうだな。ならば、そう容易く頭を下げるものではなかろうよ。」
セミラミス:「……ふん。」
紫式部:「!」
紫式部:「は、はい。すみませーーいえ、ありがとうございます。」
紫式部:「……。……。」
紫式部:「主人公様。先ほどは誠にありがとうございました。」
紫式部:「あれが、サーヴァントの戦いというものなのですね。」
紫式部:「我が身の未熟を思い知りました。やはり私は、晴明様の不肖の弟子……」
紫式部:「ですがそれでも!自身の不始末は、自身で拭わなければなりません!」
【力を貸すよ、紫式部さん】
紫式部:「ありがとうございます。」
紫式部:「紫式部、きっとこの御恩は忘れません。カルデアの主人公様。」
フォウ:「フォウ、フォーウ!キャーう!」
マシュ:「ブックハント開始ですね、先輩!紫式部さん!なんだか、フォウさんもやる気充分です!」
紫式部:「はい!司書は一時お休みということで!」
紫式部:「――ブックハント、はじめさせていただきます!」
中文翻譯:
瑪修:「敵性反應,以消滅!」
芙芙:「芙芙。」
紫式部:「沒想到、是呪本化身而成的ーー」
【呪本還浮在空中……!】
紫式部:「請放心。已經不會再攻擊了。」
紫式部:「呪本、回收!」
芙芙:「芙、芙~。」
瑪修:「呪本被回收了……那該不會、這樣就把事件解決了?」
紫式部:「不、可惜的是。這是ーー」
紫式部:「……分析結束。」
紫式部:「這是、從奪取了巧克力製作用來源的『最初的呪本』中、被分到魔力的一本。」
瑪修:「得到魔力的呪本會增加呪本呢。那麼、如果放置的話圖書館中的書都會被ーー」
紫式部:「是的。正是如此。相反的、只要可以回收『最初的呪本』……」
紫式部:「就算呪本增加得再多,只要進行一次回收儀式應該就可以將其全部無效化!!」
芙芙:「芙~、芙!」
紫式部:「總之、先把圖書館的藏書全部都施以封印了!有可能呪本化的只有出借中的書而已!」
賽米拉米斯:「那麼叫呪本什麼的搜索應該不是難事。」
賽米拉米斯:「盡速的解決吧速。主人公。」
【是是】
【說到這、那個巧克力龍牙兵是……】
賽米拉米斯:「回答一次就好。」
賽米拉米斯:「跟去年一樣的東西嗎?那應該也是呪本做出來的吧。」
紫式部:「…………是。真的非常抱歉。」
賽米拉米斯:「――叫紫式部的。」
紫式部:「是、是的。」
賽米拉米斯:「出身高貴的人,別這麼容易低下頭道歉。」
賽米拉米斯:「……哼。」
紫式部:「!」
紫式部:「是、是的。對不ーー不對、謝謝您。」
紫式部:「……。……。」
紫式部:「主人公大人。剛剛真的謝謝您了。」
紫式部:「這就是、從者的戰鬥呢。」
紫式部:「對於自身的不成熟。果然我是、晴明大人的不才弟子……」
紫式部:「但即使如此!自己的不謹慎,一定要自己解決才行!」
【讓我幫助你吧、紫式部桑】
紫式部:「謝謝您。」
紫式部:「紫式部、一定不會忘記這份大恩的。迦勒底的主人公大人。」
芙芙:「芙、芙~!啾!」
瑪修:「開始Book Hunt呢、前輩!紫式部桑!看起來、芙芙桑也很興奮呢!」
紫式部:「是的!管理員工作就先暫時放一邊!」
紫式部:「――Book Hunt、開始吧!」