いつしか
彼女はあるものを求め始めた
願いの力を使う
生を受け 死を受け
自らの魂を軋むながら
生まれ変わることを繰り返す
でも偽りの命は所詮 ニセモノ
やがて
彼女は自分の力を呪う
壊滅することを願いました
そのすべてが 物語になる
呪われた大地の果て
願いを叶う天使がいる
本当の命を求める天使がいる
天使の涙に手をする者は何の願いも叶える
天使の血を飲む者は永遠に生まれ変わる
天使の心臓を盗る者は死者さえ生き返られる
時が流れ
南の国に一人の女の子が生まれた
真っ赤の髪と深紅の瞳を持つ女の子
レストリス将軍の娘でした
ローデアと名づけたその娘は不思議な力を持ている
あらゆる病気を治る能力
その力は、何千何万の人をも助けた
だが、どれだけ助けでも、病死者は減らない、むしろ段々増えていく
疫病の拡散が異常に早い
少女が悩む
どうすればみんなをたすけるの?
その頃
ローデアが天使の物語を耳にしてしまった
“この力は
命を持たぬ者にでも
命を与えることができるのだろうが?
もしできるのなら
涙を少し交換することができるかも”
天使を探すため
ローデアが南の国を離れ
呪われた大地へ 長い旅を始めた
そして
少女は辿り着いた
その枯れ果てた世界
“愚かな小娘よ,何しにきたの?”
“助けにきたの”
“・・・・・・いらないわ”
“とうして?”
“・・・・・・わたくしは呪い”
――呪いは,こういうものよ?
天使の呪いより南の国が冷害に遭いました
海が凍りついた、空から雪が降る、土地からなにも出なくなる
少女は泣き叫ぶ、だがどんな力でも、餓死の人間を助けられない
少女は、母親を助けられなっかた
これは罰なんだろうが?
それとも、誰がの仕業だろうが?
少女は再び、天使の元まで旅をした
呪いを解くため 願いを叶うため
でも 少女は矛盾を気付いてしまった
気付じゃいけないことを 気付いた
自分はなぜ、餓死してなっかたの?
“何物にも代価があるよ”
天使は嗤う、少女に真実を伝えた
“貴女は、始めから何がを犠牲してより、他の何がを救うのよ”
少女の世界が崩れた
吐き気になる程自分の命が気持ち悪くて
手足を切るでも捨てたいほど自分の力が穢れて
疫病を広かるのは ハハを殺したのは
ぜんぶ 自分なんだ
少女は狂う
天使を殺し
そのすべてを奪う
少女は天使の涙に手をする
何の願いも叶える夢を見た
でも夢は塗り潰された
少女が天使の血を飲む
永遠の時間を得ました
永遠の絶望を味わいました
少女はやがて天使の心臓を盗る
でも 目が覚めた瞬間
その手には自分の心臓を握り締めている
死者さえ生き返られることは
死者になでも 生き返ることたっだ
命は 永遠の牢獄になりました
まだ 時が流れ
少女の名前を覚える者はもういない
南の国も すでに歴史さえも残していない
いつから
人々は少女を魔女と呼ぶ
そして 時を今に辿り着いた
人間は魔女を畏れ
魔女は人間を呪う
自分に助けを求めた人間はすべてハハの死に責任がある
自分を怖かる者は全部恩知らず屑たっだ
怒り 憎しみ 悔しさ 悲しみ 痛み
それが 少女を縛る暗闇
少女は 今も途方に暮れている
お話はまだ終りません
迷う少女はまだ救われなっかた
それを認めない者は もう一人の魔女として呪いに立ち向かう
ちょっとおかしいな とある心優しい悪魔も呪われた大地に現れた
認めないなら 終らない
狂う歯車は更に加速する、やがて理屈もバラバラに散らされ、なにもかもが零れ落ち、永遠の夢に沈めて行く
終る前には絶対 止まらないから
つづく
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この創作は気まぐれです
わたしの我侭よりローデアたちが動くます
まだなにも始めていない
だから 終らせない
わたしは そんな世界を許さない
もがくでも 悪あがきでも
この身が燃え尽くすでも絶対に諦めない
セリカ 2015 ・11・15