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Ζガンダム(ゼータガンダム)

作者:真│機動戰士Z鋼彈│2014-09-25 10:54:16│巴幣:30│人氣:6423

機體資料(維基):
Ζガンダム(ゼータガンダム) は、テレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』および、劇場アニメ『機動戦士Ζガンダム A New Translation』などに登場する架空の兵器。
「Ζ計画」に基づき開発された、エゥーゴのガンダムタイプ可変MS(モビルスーツ)。読みの関係上、正式な表記はギリシャ文字「ζ(ゼータ)」を使用した「Ζガンダム」であるが、入力の容易さからラテン文字「ゼット」を使い「Zガンダム」と書かれることも多い。


諸元
Ζガンダム
Ζ-Gundam / Zeta Gundam
型式番号 MSZ-006(MSZ-006-1)
生産形態 試作機
全高 19.85m
頭頂高 19.85m
本体重量 28.7t
全備重量 62.3t
出力 2,020kw
推力 腰部12,200kg×5
脛部10,600kg×2
脚横7,600kg×4
(総推力)112,600kg
センサー
有効半径
14,000m
装甲材質 ガンダリウムγ
武装 ビームサーベル×2
バルカン砲×2
シールド内ミサイル
2連装グレネードランチャー×2
ビームライフル
シールド
ハイパー・メガ・ランチャー
搭乗者 (メインパイロット)
カミーユ・ビダン
ジュドー・アーシタ
ルー・ルカ
(一時的に搭乗)
アストナージ・メドッソ
アポリー・ベイ
レコア・ロンド
ファ・ユイリィ
イーノ・アッバーブ
ビーチャ・オーレグ
モンド・アガケ
その他 姿勢制御バーニア×8
WR(MA)形態
全長 24.32m
全幅 18.61m
機体解説
  • エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス社による共同開発計画「Ζ計画」で開発された機体の一つ。リック・ディアス(γガンダム)から数えて4番目に開発されたため、その開発コード「ζ」からΖガンダムと名付けられた。
  • 宇宙世紀0087年、エゥーゴと協力関係にあったアナハイム社はリック・ディアスの完成と同時に次世代の高性能MS開発計画「Ζ計画」を発動させる。百式、メタスの試作後、アナハイム社はエゥーゴの象徴たる高性能機Ζガンダムの開発に着手したが難航。しかし、ティターンズが開発したガンダムMk-IIが同社に持ち込まれたことで状況は一変する。ガンダムMk-IIに採用されたムーバブルフレームの設計思想は斬新であり、可変MSに要求される機能を十分に備えたものであった。さらに民間人の少年カミーユ・ビダンによる変形機構やフライングアーマーの発案も加わり、設計は急速に進展していった(劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation』ではカミーユが開発協力に携わった描写はない)。
  • こうして完成したΖガンダムは「ウェイブライダー」(以下WR)と呼ばれる巡航形態への変形能力を有し、宇宙空間から重力下までの連続運用を可能とする破格の汎用性を実現した。本機のムーバブルフレームの基本構造はコピーが容易である上、ガンダムMk-II以上に高い強度を有しており、以後に開発されたMSのほとんどがどこかにこの構造を取り入れている。これによりΖガンダムは機体構造そのものを変更し、複数のミッションに迅速に対応することが可能となった。これは既存のMSを大きく凌駕する機能であり、便宜上第3世代MSに分類される。
装甲材質
  • 装甲材質はリック・ディアスや百式と同様にガンダリウムγを使用し、さらなる軽量化と高剛性を実現している。この素材の採用がなければ本機は自重によって機体各部の運動性を損ない、変形の所要時間を短縮することもできず、実用機としては完成しなかったといわれる。大気圏突入を行う機体の性質上、外装やシールドは入念な耐熱処理が施されており、ビームによる射撃・斬撃にも数回ながら耐えうる。ただしWRの一部を構成するパーツでもあったことからデリケートな構造であり、整備面で若干の問題があった。
各部機構
  • 熱核ジェット / ロケットエンジンおよびジェネレーターは変形機構が集中する胴体部を避け、左右の脛部に搭載された。結果的に分散配置となり片脚を喪失した場合でもある程度の出力が維持される。背部にはAMBACとスラスターとしての機能を併せ持つロングテール・バーニアスタビライザーを装備、大気圏内外において優れた加速性能を発揮する。また背部ムーバブルフレームに接続されるフライングアーマーには複数のモデルがあり換装が可能である(ウェイブライダーに後述)。
高性能な可変システム
  • 本機は当時の可変MSとして傑出した完成度を誇り、緻密な変形機構によって高性能なMSとWRを両立した。MSとWRでは基本構造や必要とされる技術が全く異なるが、それゆえに双方の機能を併せ持つ本機は戦術的に大きな意味を持つ。これは自身の兵器としての性格を任意に変更できるということであり、旧来のMSにおいては実現不可能な戦術であった。すなわち本機は「自らのMSとしての戦力を自力で戦線に空輸することが可能」であり、RX-78 ガンダムの持っていた汎用性を抜本的なかたちで実現したといえる。
多目的な兵装
  • 兵装も機体に劣らぬ汎用性・合理性を有し、WR時にはビームガンとなるビームサーベル、サーベル発生機能を持つ長銃身ビームライフル、複数種の弾頭を扱えるグレネードランチャーなど多目的に使用できるものが揃っている。オプションのハイパー・メガ・ランチャーに至っては固有のジェネレーターやスラスター、アポジモーターを備え、MS・WR双方での運用を可能としつつも独立した兵装として主機への負担を抑えている。
オーバースペック・ハイコスト
  • 次世代機として開発された本機は、MSの開発史的な視点で見るとオーバースペックやコスト高騰の一端を担った機体といえる。しかしその特性はむしろパワーウェイトレシオが重視された宇宙世紀0100年代以降の機体に近いともされ、系列機の優秀さも相まって評価は高い。
  • このように優れたパフォーマンスを見せたΖガンダムだが、複雑な機体システムゆえの高コスト、劣悪な整備性といった問題も残されており、そのままの形で量産化に移行することは不可能であった。機体挙動自体も非常にピーキーで先鋭的な特性を示し、操作性が低下した点も理由の一つである。特に後者に関しては、後に簡易サイコミュであるバイオセンサーが搭載されるなど操縦系統に改良が施されているが、根本的に搭乗者を選ぶ傾向に変化はなく、宇宙世紀0091年に完成された系列機リ・ガズィにおいても同様の問題を抱えていたという。
武装
60mmバルカン砲
  • 近接防御用として頭部に2門設けられた回転多薬室式機関砲。ガンダムMk-IIでは外付けのオプション化された武装だが、本機では変形の際に頭部を収納するために内装化されている。
2連装グレネードランチャー
  • 左右の前腕部に装備。標準状態の装弾数は片側4発。名称や外形はグレネードであるが、簡易なロケットと追尾装置が組み込まれており、実質的には短距離誘導ミサイルである。的確な運用であれば敵機に致命的な損傷を与えることも可能。オプションマガジンによって装弾数の追加も可能(19発)であるが、変形時にはマガジンを除去する必要がある。他にワイヤー装備型も存在し、奇襲攻撃などに有効。
ビームサーベル / ビームガン(出力0.65MW / 1.3MW)
  • 腰部スカートアーマーのホルダーに左右1基ずつ収納される。WR形態ではホルダーに固定したままビームガンとして使用可能。ただしビーム射撃武器としては出力が低く、あくまで牽制用の武装と位置づけられている。
ビームライフル(出力5.7MW)
  • 型式番号XBR-M-87A2
  • 長銃身・高威力の専用ライフル。ガンダムMk-IIと共通のEパックを使用し、互換性が保たれている。非使用時には背中、または前腕外側にマウント可能。WR時には銃身を縮めて機体上部に装備する。銃口にビーム刃を形成してロングビームサーベルとしても使用可能。
ハイパー・メガ・ランチャー(出力8.3MW)
  • オプション装備の大型メガ粒子砲。ジェネレーターを内蔵しており、外部からのエネルギー供給がなくとも発射できる。ただしMS側からのエネルギーも併用することで、連射間隔を縮めることが可能。固有の推進力も備えており、移動時にデッド・ウェイト化することがない。しかし質量が大きく、機動時に多大なモーメントを発生させるため、近接戦闘には適さない。ビームライフルと同様にロングビームサーベルとしても使用できる。第47話ではWR時の下部に装着している。百式が使用したメガ・バズーカ・ランチャーと比較すると一射あたりの威力は劣るものの、発射の回数と速度において上回る。
シールド
  • 通常左腕のラッチに装着される。フライング・サブ・ユニットとしての機能を有し、WR形態では機首となる。耐熱性、強度共に高い。『機動戦士Ζガンダム』(テレビ版 / 劇場版)では、グリプス戦役の最終決戦においてWR形態での体当たりでジ・Oの正面装甲を突き破り、パイロットのパプテマス・シロッコを圧殺した。『機動戦士ガンダムΖΖ』では、格闘戦時の打突に使用され、先端部の突起でガザD の頭部を損壊させるシーンもある。
劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation』ではシールド内側にミサイルを装備している。
小型ロケット弾
  • 『機動戦士Ζガンダム』第25話、劇場版『恋人たち』で、ヤザン・ゲーブルのギャプランに対してWR形態にて一斉発射した。
変形
  • ガンダムシリーズで主役機が変形するのはΖガンダムが最初である。人型のMS形態から戦闘機型のWR形態への変形行程をおおむねの順に列挙すると以下となる。
  • まず背面のロングテール・スタビライザーの基部が変形する。それによりスタビライザーは下方(WR形態の後方)へ伸び、腰部後方のスカートアーマーと一体化。ビームライフルを携行している場合、MSの腕によってスタビライザー基部のラッチに装着される。
  • 頭部はアンテナを畳んだ状態で機体中心方向に引き込まれる。同時にコクピットを含む胸のブロックが跳ね上がり、腹部パーツが収縮。股関節が伸長して両脚部の間隔が空き、そのスペースに両腕が収納される。
  • 胴体、四肢の変形と同時に連動して、背部左右のフライングアーマーの基部であるムーバブルフレームが作動。それぞれのフライングアーマーが上下反転して正面側(WR形態の下面)へと移動する。顔を隠すように中心に装着された腕部シールドを左右から挟む形で合わさり、WRとしての機体下面パーツを構成。
  • フライングアーマーが移動される間に、脚部は以下の様子で一斉に変形する。爪先と踵を閉束しながら、両下脚部は膝部の変形により背面(WR形態の上面)へと移動、足首後方のスラスターノズルが引き出される。脚部の変形とほぼ同じタイミングで腰部左右のスカートアーマーがそれぞれ上下反転して前方へと移動、機体の側面部を保護するパーツとなる。
  • フライングアーマーから翼が引き出されてWRへの変形が完了。
  • 非常に複雑なものであるが、設定では0.5秒ほどでMS形態からWR形態へ変形を完了する。アニメにおいても上記の行程が間断なく、多くが同時進行され瞬時に変形する様子が描かれており、後期オープニングのラストシーンでも本機はMS形態からWR形態へと一瞬で変形して飛び去る。しかしアーガマからの発進時など、変形シーンが見せ場となる場合はより時間を掛けて演出されており、初期はWRへの変形完了時に引き出される翼の表面にハイライトが走るなど作画も丁寧なものとなっている。
  • WR形態からMS形態への変形は先述とは逆の手順となり、同様に見せ場とされている。その際、変形を回転しながら行う演出がバンクシステムとして用いられた。『機動戦士ガンダムΖΖ』第1話「プレリュードΖΖ」では、その映像をクワトロ・バジーナが本機の変形シーンとして説明しており、シンタとクムがカミーユが目を回さないことに驚いている。
ウェイブライダー
  • 「ウェイブライダー」の語は、主としてリフティングボディ機の、超音速飛行の「衝撃波の上に乗る」ような飛行形態を指す語である。当ガンダムの巡航形態を指して呼ばれる「ウェイブライダー (WAVE RIDER)」のネーミングもそれに由来するが、衝撃波を機体の下面に集中させている、という設定がある。
  • WR形態へと変形することで本機はバリュートなどのオプションを装備することなく、単独で地球への大気圏突入が可能となる。MS形態では背部に配置されているフライングアーマーはWR形態では下面に配置され、機首部も構成するシールドと共に衝撃波を機体の下面に集中させる構造となる。機体は装甲素材の耐熱性だけでなく、その衝撃波に乗ることで大気圏突入時の熱からカバーされる仕組みとなっている。
  • Ζガンダム配備以前、ガンダムMk-IIの大気圏突入用の装備としてフライングアーマーが開発されている。それは「Ζ計画」の一環として行われており、ジャブロー侵攻戦に参加したMk-IIの同装備により、本機のWRの機能が検証された。
  • WRは大気圏突入能力のみならず、宇宙戦闘機としても優秀な加速性能、および航続距離を備えている。MSからの機体形状の変更は、機体各部に分散配置されたスラスターのベクトルを後方に集中させ、全推力を加速のみに用いることを可能とさせる。しかし腕部や脚部などのモジュールは機体剛性の確保のため固定され、AMBAC機能は失われる。従って直線加速には優れるが、運動性はMS形態より低下する。その特性から、大気圏突入時以外での運用はおおむね高速移動を目的とされている。
  • サブフライトシステムとしての運用も可能である。WRの上面にMSを1機乗せたまま大気圏突入を行うことが可能で、テレビ版『機動戦士Ζガンダム』第35話では百式を、『機動戦士ガンダムΖΖ』第23話ではエルピー・プルのキュベレイMk-IIを乗せて地球に降下している。また、ドダイ改のような完全なサポートマシンとしてMSと連携戦闘を行うことも可能。キリマンジャロ襲撃戦では、クワトロが無人のWR形態の本機に百式を乗せて遠隔操作により飛行し、カミーユの元に機体を運ぶシーンがあった。
  • WRは熱核ジェットエンジンによって大気圏内飛行も可能であるが、機体の翼面積が小さく、膨大な推力によって強引に機体を飛翔させているに過ぎない。そこで空戦能力付与のため、可変後退翼を備えるフライングアーマーも考案されている。これを装備するΖガンダムの巡航形態は「ウェイブシューター (WAVE SHOOTER)」と称され、大気圏突入能力を省略して、大気圏内での低空飛行性能や離着陸距離、航続距離などの航空能力の向上が図られた。MS形態時にはウイング・バインダーとしても機能するこのフライングアーマーの設計案は、後に量産機として開発されるΖプラスへと受け継がれている(#プラモデルも参照)。
  • 本機の変形システムはVMsAWrs(ヴァモーズ、Variable Mobile-suit And Wave-rider system = モビルスーツとウェイブライダーに変形する機構)と呼称され、プラモデルでは機体胸部などにロゴがマーキングされている。
劇中での活躍
機動戦士Ζガンダム
  • 『機動戦士Ζガンダム』本編としての作品は、テレビ版、小説版、漫画版、後年制作された劇場版が存在する。本機はいずれの作品においても主人公カミーユ・ビダンの乗機として活躍し、物語後半の主役機を務めた。以下、主にテレビ版について記述する。
  • テレビ版での初登場は第21話である。カミーユのガンダムMk-IIがティターンズのジェリド・メサとマウアー・ファラオが搭乗する新型機ガブスレイと交戦し、コクピットを潰されそうになる窮地に追いまれた際、WR形態の本機がアポリーの操縦により初めて実戦投入され、ガブスレイを撃退した。小説版ではガブスレイ撃退後、カミーユの目の前でMS形態に変形し、アポリーが地球から戻ったカミーユへの挨拶としてカメラアイを光らせるアクションがある。
  • 以降はカミーユがメインパイロットとなり、エゥーゴの主力としてグリプス戦役を戦い抜いた。劇中ではMS形態とWR形態を巧みに使い分け、キリマンジャロ襲撃戦ではWR形態で百式を乗せて大気圏に突入している。
  • 物語終盤では、カミーユの宇宙世紀史上最高と言われるニュータイプ能力に機体のバイオセンサーが共鳴。ビーム兵器の攻撃を弾くオーラを機体に纏い、ビームサーベルを長大に伸展させヤザン・ゲーブルのハンブラビを斬り裂くなどのスペックを超えた性能を発揮した。シロッコとの決戦では死者の思念を取り込み(劇中での表現)、何らかの干渉でジ・Oを制御不能にする現象をもたらしている。直後、WR形態での体当たりでジ・Oを撃破した。平成からの各ゲーム作品ではWR形態での体当たり=ウェイブライダー突撃も再現されるようになった。劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation』では、発射寸前のコロニーレーザー内での乱戦の中でビームサーベルを投げ、回転するサーベル本体の部分にビームライフルを撃つ(当てる)ことでビームを拡散させる技「ビーム・コンフューズ」を使い、キュベレイのファンネルをまとめて撃ち落としている。
  • グリプス戦役でのΖガンダムの戦闘、それを経ての最後の演出は各メディア作品により異なる。相違点を以下に記述する。
テレビ版
  • WR形態でジ・Oに体当たりをして撃破。Ζガンダムに目立った損傷はなかったが、パイロットのカミーユは限界を超えたニュータイプ能力を発揮したため精神に異常をきたす。そこをファ・ユイリィのメタスに発見され、共にアーガマに帰還する。
小説版
  • ビームライフルを持った腕をジ・Oに切り落とされたΖガンダムは、発現したバリアーでジ・Oを跳ね飛ばす。ジ・Oはコロニーレーザーの照射に巻き込まれ消滅した。その後カミーユはロザミア・バダムのサイコガンダムMk-IIとゲーツ・キャパのバウンド・ドックの相討ちを目にして精神崩壊。その際からコクピットのハッチは開放されたままとなり、ファのメタスに発見された時、カミーユのヘルメットのバイザーも開いていた。
劇場版
  • ジ・Oに回し蹴りを仕掛けた直後、テレビ版と同様にWR形態での体当たりにて撃破。超常の力を発揮して呆然となったカミーユが我に返るのと同期するように、シールドとフライングアーマーを切り離しながらMS形態へと緩やかに変形。ファがメタスで回収のために迎える。
  • なお、劇場版は3部の公開前に1〜2部がアニマックスにて放送されており、その際に福井晴敏、Gackt(現・GACKT)と対談した富野由悠季は「Zガンダムの変形がゆっくり見られなかったのが残念」と発言した。これについては後に、「思い切りネタバレになってしまうためにこの結末(3部のこのシーン)について何も言えず悔しい思いをした」と語っている。
機動戦士ガンダムΖΖ
  • 『機動戦士ガンダムΖΖ』ではテレビ版『機動戦士Ζガンダム』から繋がる形で物語序盤(第1クール)の主役機を務め、第一次ネオ・ジオン抗争に投入されガンダム・チームの一角を担う。メールシュトローム作戦後、本機は修理もままならない状態でアーガマに置かれていた。同艦がシャングリラに寄港した際、ジャンク屋を営むジュドー・アーシタとその仲間達がΖガンダムに目をつけ、盗んで売り払うために侵入、ジュドーは成り行きから本機に搭乗する。この際、彼は初陣とは思えぬ操縦でΖガンダムを動かし、ティターンズの残党ヤザンを撃退する。彼らはその後アーガマの乗員となり、ジュドーは本機のメインパイロットとなる。ジャンク屋の元締めであるゲモン・バジャックが搭乗するゲゼと対戦した際にはボクシングの構えをとり、パンチの連打を繰り出すといった肉弾戦も披露している。新たな搭乗者を得たΖガンダムは再びアーガマの主力として活躍、アクシズの巡洋艦エンドラのモビルスーツ隊の襲撃を幾度も退ける。しかし、新鋭機ハンマ・ハンマの猛攻によって頭部を破壊されてしまう。ジュドーはこの直後に届けられた新鋭機ΖΖガンダムに搭乗し、本機は一時戦線から離脱した。後の修理が完了しない時期に、ジュドーの友人イーノ・アッバーブが本機に急遽ザクIIの頭部(ザクヘッド)を取り付けた状態で出撃したことがあった。これはあくまで応急措置であり、各インターフェイスも満足に機能しなかったが、イーノはガザC部隊を相手に善戦している。なお、このザクヘッドタイプのΖガンダムをイーノは「Ζザク」と称した。
  • その後、修理を終えたΖガンダムはアーガマの志願兵ルー・ルカの搭乗機として戦線に復帰する。アーガマの地球降下作戦時には再びジュドーが搭乗、戦闘中に誤って大気圏に突入してしまったプルのキュベレイMk-IIと共に大気圏を突破している。地上での行動時にも、ΖガンダムのWR形態はΖΖガンダムのGフォートレスよりも小回りが利き使い勝手が良いとして、ジュドーは本機を使用する場面があり、カミーユに劣らぬ活躍を見せる。
  • 第一次ネオ・ジオン抗争終盤、アクシズへ突入した際にクィン・マンサの攻撃を受け、同機のオールレンジ攻撃の前に機体は沈黙するが、駆けつけたフルアーマーΖΖガンダムによって窮地を脱する。アクシズ陥落の際、搭乗者を失いコクピットを開放したクィン・マンサをビームライフルで破壊するが、Ζガンダムはこの戦闘で中破し、一時放棄された。パイロットのルーはΖΖガンダムに救出され、無事に帰還している。
  • 本機のその後については不明である。公式関連の書籍には、戦後すぐに地球連邦軍が回収し修復されるも、ニュータイプの反乱を恐れた高官により他のガンダム・タイプと同様秘匿されたことが多く記載されている。
  • なお、番組のアイキャッチは全話を通して本機のものとなっている。第1クール以後、主役機がΖΖガンダムに移ってからもそのまま変わることはなかった。なお、『機動戦士ガンダムΖΖ』Blu-ray BOXに収録された短編映像作品『GUNDAM FRAG.』においてΖΖガンダムのアイキャッチが制作されている。
その他
  • 小説『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』では、第一次ネオ・ジオン抗争終結後に本機は回収され、連邦軍によって百式と共に秘匿されたとしている。
  • 本機の改修(レストア)もしくはレプリカ機が登場する作品は数多く描かれた。書籍『機動戦士ガンダム公式設定集 アナハイムジャーナル』では、宇宙世紀0100年の記念式典に特別にレストアされたΖガンダムとメタスがデモンストレーション飛行を行っている。書籍『ガンダムMSグラフィカ』では、宇宙世紀0097年の特別任務に際しアナハイム社建造によるコピーあるいはレプリカ機が用意され、フリーランスの傭兵「ライトニング」が搭乗した。この機体はカミーユ機にほぼ準じた外装であり、大型コンフォーマルタンクシステムを追加装備しているのが特徴である。ムック『マスターピース ゼータ・ガンダム』では、ルー・ルカ機がΖプラスなどの形状の似たパーツを用いてレストアされ、宇宙世紀0091年6月リ・ガズィの完成披露式典に特別展示された(Ζプラス#Ζガンダム(レストア機)も参照)。また書籍『GUNDAM WEAPONS マスターグレードモデル"Ζガンダム"編』では、半世紀を経てジャンクの山から発見され、各種実験のテストベッドとして酷使された後に破棄されたΖガンダムの残骸を民間の手で変形・飛行可能にまで再生する物語『FLYING 51年ぶりの飛翔』が収載されている。アニメ『機動戦士ガンダムF91』の設定資料によれば、サイド4のロイ・ユング戦争博物館に1/1レプリカが陳列されたとしている。
  • アニメ『機動武闘伝Gガンダム』では、デビルガンダム迎撃のため出撃した大量のガンダムの中に、凱旋する本機が一瞬だけ確認できる。
設定の変遷
  • テレビ版ではカミーユ・ビダンがアーガマのコンピューターを借り、半ば個人的な趣味でガンダムMk-IIとリック・ディアスのデータに独自の装甲(フライングアーマー)を追加して設計し「ゼータガンダム」と名づけられたプロットが存在し、それがΖガンダムの開発に大きく寄与したことを伺わせる描写がある。「1/100 MG(マスターグレード) ゼータガンダム」などの劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation』が公開されるまでに発売されたプラモデル組み立て説明書に記載されている機体解説では、「カミーユ・ビダンの基本設計のプロットの協力の基で開発された」との解説がある。本編終了後に展開された『Ζ-MSV』では、かねてから進行していた可変MS開発計画と、プロトタイプの機体(後述するプロトΖガンダム)がカミーユ案とは別に存在したという設定が新たに加えられ、そこにガンダムMk-IIから得られたフレーム機構の技術とカミーユの案を組み込む形でΖガンダムの完成形へと結実した解釈へと変わっていった。
  • 劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation』ではカミーユがデータを作成していた一連のシーンが割愛されている。劇場版にてΖガンダムが初登場した2作目『機動戦士ΖガンダムII A New Translation -恋人たち-』の公開と並んで発売された「1/100 MG ゼータガンダムver.2.0」組立説明書の機体解説では、カミーユの設計案についてはほとんど触れられていない。白石琴似の漫画『機動戦士ΖガンダムII- 恋人たち-』では、カミーユの専用機として作られたとしている。
メカニカルデザイン
  • Ζガンダムはいわゆる「ガンダム顔」とはやや異なる顔(ゼータ顔とも呼ばれる)や、白を基調としたトリコロールカラーではあるが、青の面積が多いなど、他のガンダムの名を持つ機体とは一線を画している。
  • Ζガンダムをはじめとし、変形というギミックを取り入れたMSが多数本編中に登場する背景としては、『超時空要塞マクロス』のバルキリーや『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』などに関連した変形ロボット玩具の商業的成功をうけてのもの。サンライズでも『聖戦士ダンバイン』でのビルバイン、『重戦機エルガイム』でのエルガイムMk-IIと、先行作で後半強化型主人公機に変形機構を持たせていた。スポンサーのバンダイはガンダムに変形メカを登場させることに反対だったが、総監督の富野の意向により実現した。またこの後のガンダムシリーズにおいても、Ζガンダム同様に航空機型に変形するガンダムタイプMSが登場している。
  • テレビシリーズ開始時はガンダムMk-IIが主役級MSとして登場し、番組名を冠した真の主役であるΖガンダムの本編登場は中盤以降となっている。本放送当時はそれまで正式なΖガンダムのデザインは公開が伏せられていた。
  • 元々当番組のデザインについては大河原邦男や永野護、藤田一己といった複数のデザイナーが参加していた。番組名を冠する新型ガンダムのデザインにはプロデューサーによって数十名のデザイナーにオファーがなされ、頭部アンテナが畳まれるアイデアは漫画家の近藤和久、フライングアーマーが回転して胸の下に入り込むアイデアは大河原、顔のデザインは永野が描いた没案の顔を採用して最終的にメインデザイナーである藤田によってクリンナップが行われた。
  • 採用されなかったデザインも相当あり、それらは『機動戦士ガンダム MS大辞典』(バンダイ)などのムックに一部が掲載されている。採用されなかったデザインは百式やサイコガンダムなどに流用されている。
  • 初期オープニング映像中で登場するΖガンダムのシルエットは永野護の準備稿を仮採用して描かれているため、実際のΖガンダムのように頭部に4本の角がない。この永野案のΖガンダムは百式の下地にもなったデザインと言うこともあり、どちらかといえばΖガンダムより百式の頭部に近いものとなっている。
  • Ζガンダムの決定稿デザインが伏せられていた段階でも、その名称と変形するという設定のみが事前情報として公開されており、関連雑誌である「コミックボンボン」、「模型情報」などでは、これに関連して読者が考案したオリジナルのΖガンダムデザインを公募するキャンペーンが実施された。後年の『機動戦士ガンダムSEED』のような本編での採用を前提としたデザインコンペではなく、あくまでもプロモーションの一環であり、優勝したデザインは本編には登場していない。なお、ボンボン掲載の漫画『プラモ狂四郎』には「オリジナルゼータガンダム」として登場を果たした。
プラモデル
  • Ζガンダムの複雑な変形機構は、玩具として立体化する際の制約にもなった。『機動戦士Ζガンダム』放映当時にバンダイが発売したΖガンダムのプラモデル4種(1/220、1/144、1/100、1/60)のうち、変形可能なのが1/100のみであり、完全変形するがプロポーションはMS時・WR時ともに難点のあるものだったことからも伺える。より大スケールの1/60はプロポーションを重視したため非変形モデルとなっている。後に発売された「1/144 HG(ハイグレード) ゼータガンダム」のキットでも、変形に際してのパーツ強度の問題から「ウェイブシューター」と呼ばれる独自の形態を採用、Ζプラスとほぼ同様の変形方法になっている。
  • 1996年発売の「1/100 MG ゼータガンダム」では、背部フライングアーマーを外に広げることで腕を収納するスペースを確保するなどの機構によって薄くスタイリッシュなWR形態への完全変形を実現した。以降のキットでもこの方式がベースとなっている。それでも関節部の保持に問題があり、後に発売された「1/60 PG(パーフェクトグレード) ゼータガンダム」ではそれを踏まえた関節部分の保持の強化が行われている。また、「1/144 HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー) ゼータガンダム」では、完全変形をオミットしMS形態の上半身を丸ごと差し替えることでこの問題を解決している。前述の「1/100 MG ゼータガンダム ver2.0」(2005年12月発売)では、最新技術を用いた新構造により、より高い完成度でWR形態を実現。その反面、組み立てが初心者には難しく上級者向けのモデルとなっている。
  • 『元祖SDガンダム』シリーズでは2頭身ながら変形が可能だが、そのために頭を取り外さなければならない。コミック化された際はその点が頻繁にネタにされていた。
  • WR形態の接地では、MGとPGでは劇中のようにシールドとフライングアーマーにランディングギアを接続する形だった。しかしHGUCでは下部に接続したハイパーメガランチャーにギアを取り付ける形となった。MG ver2.0では付属ディスプレイスタンドでの空中展示が推奨となり、接地用具自体が付属していない。
  • 2012年11月には1/144のHGシリーズの上位モデルのRG(リアルグレード)シリーズの第10弾として発売。1/144では初の組み換え無しでの完全変形となった。
その他
  • 岡山県津山市の道の駅「久米の里」には、一ファンが藤田一己版に準拠したデザインで作製した約3分の1スケールのΖガンダムの模型が屋外展示されており、可動範囲は狭いが実際に動かすことが可能である。
  • 兵庫県加古川市のJA兵庫南神野支店には高さ約2メートル、重さ約40キロのΖガンダムの木製模型が同支店ロビー内に展示されていた時期があった。
  • ゲーム『サンライズ英雄譚2』では、ゲームオリジナル設定として赤く塗装されたシャア・アズナブル専用機と百式と同じく金色に塗装されたクワトロ・バジーナ専用機が登場する。
音樂:

相關影片:

自評:終於有空出時間發Z鋼彈XD看完Z劇場版,就對Z鋼有很高的評價XD機動性很重要的,還有基本武器配備,變形的前端就是要拿來捅人的~~史上第一架用變形成MA型態去撞人的鋼彈!!!!比起丟臉至極的ZZ,我還比較看重這架~~


相關圖:

動態:

~END~

p.s.

GJBJ4
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零又兵衛
比起Z鋼彈,我喜歡Z2鋼彈(雖然有在阿法系列(阿法二和三未登場)登場)

滿期待Z2鋼彈再次登場在Z系列
(想看Z2鋼彈的ハイパー・ビーム・サーベル和ウェイブライダー突撃)

09-25 11:18


Z系列很少搞隱藏機,尤其是MSV機體機率近於0啊[e3]09-25 11:27
潔美娜
你看到時代的淚水嗎?

09-25 12:21


以前都是很感動的[e3]09-25 13:59
月巴豆頁 楊伐善
卡蜜兒 皮蛋

09-25 13:54


皮蛋錯了嗎?09-25 14:00
真紅
最後才是你的重點吧!?

09-25 18:35


說過不解釋[e29]09-26 08:21
點子-庫洛米庫洛米
是Z剛彈勇士 !!

09-25 19:49


[e22]09-26 08:25
樺特‧BA
第一架因為駕駛員而變得超BUG的鋼彈( ´・ω・)...(望向那光劍和911突擊

09-25 20:26


無法忘記XD09-26 08:24
野貓姬
我超愛Z鋼

頭上有Z標誌 頭也跟其他主角機不一樣 跟逆A鋼一樣((差太多了

能變形是我最愛的原因 超帥的

09-25 21:11


變形發展從Z鋼開始盛行~~09-26 08:23
蒼月
z鋼彈超帥,算第一架可變形鋼彈吧

09-25 21:31


也是第一架變形成MA去捅人XD09-26 08:23
法蘭克趙
少數沒有紅嘴的鋼彈(巴)

話說這台除了沒紅嘴之外(轟),性能十分強悍的啊!

09-25 22:07


看不出是試作機09-26 08:22
艾克
我比較喜歡Z2鋼彈,雖然Z鋼彈也不差

09-25 22:56


[e6]09-26 08:22
不就一路衰小到底
Z在我心中一直都佔有舉足輕重的地位
電影版=20th
時間流逝也快30th

09-28 15:07


歲月不饒人啊~~09-28 19:41
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